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夏涼しく、冬暖かい。自然派住宅リフォーム

M様邸 ハウスデータ

築年数35年(一部は45年)
構造木造2階建て住宅
内容1・2階のスケルトンリフォーム、外部リフォーム、1階の一部を減築

築年数が30年を越える頃になると、新築に建て直すか、リフォームするか、迷われる方が多いのではないでしょうか。 新築もリフォームも、それぞれメリット・デメリットがあり、予算の面でも違ってくるので、どちらがいいのか迷ってしまいますね。

M様邸は35年前に新築し、30年前に2階部分を増築。さらに18年前に隣接する築45年の家屋を購入して2つの建物をつなげたという複雑な経歴を持つお住まいです。

お子様が独立され、お母様がお一人で暮らすため、減築を含めたスケルトンリフォームをすることになりました。 自然素材をたっぷり使って、夏は涼しく、冬は暖かな家に生まれ変わった様子をご紹介します。

※スケルトンリフォームについて詳しくは、スケルトンリフォームとは?をご覧ください。

1F Before

1F After

2F Before

2F After

1階は、快適に暮らせるサイズに縮小するために減築を行い、4つあった和室を1つにして、LDKを広く取ります。

2階は主に荷物置き場として使用するため、2つに分かれていたお部屋を1つにつなげます。家族が増えた時には仕切りをして2部屋にできるように、電気設備などを2箇所設けています。

外観も生まれ変わりました

耐震性も考慮しています

これまでも数年に一度はメンテナンスされていたとのことで、外観は比較的きれいでしたが、さらに美しく生まれ変わりました。

1階の外壁は塗り替え、2階の外壁はサイディングを張って塗装しています。

※外壁については、外壁の種類とメンテナンス方法をご覧ください。

重い屋根は建物の負担となり、耐震性も低くなるため、重いセメント瓦から軽いカラーベストに葺き替えました。

Before

天井が高く開放感のあるLDK

自然素材たっぷりのお部屋です

天井は、ベイマツの梁をあらわしにして高さをとり、天竜杉の仕上げ材「縁甲板(えんこういた)」を張りました。

化学塗料も使用せず、床には桐油、天井には蜜蝋のワックスを塗って仕上げています。

※蜜蝋ワックスについては、蜜蝋ワックス(グレイボ・ビボス)をご覧ください。

Before

設備にもこだわっています

キッチンのコンロは、高齢になってからも安心して使えるIHクッキングヒーターを採用。 また、深夜電力を利用してお部屋を暖める蓄熱暖房機を採用し、まるごとエコなリフォームを実現しています。

※蓄熱暖房機については、蓄熱暖房機と床暖房をご覧ください。

Before

新しい洋室は寝室に

壁一面の収納を設けました

LDKの隣に新しく造った洋室は、寝室として計画しました。お洋服をたくさんお持ちなので、壁一面を収納スペースにしています。 左側のスペースには愛用のタンスをはめ込み、右側は収納を造作しました。

暖かな桐の無垢フローリング

床には桐の無垢フローリングを張りました。

桐材は調湿性に優れ、非常に暖かな素材ですが、柔らかくキズがつきやすいのがデメリットです。 M様は「多少キズがつきやすくても、質感と暖かさが気に入りました」とのことで桐材を選ばれました。

水まわりや廊下、玄関も暖かく

冬でも寒くないお風呂

お風呂は冬でも寒くないことを第一に、タカラスタンダードのホーロー製ユニットバスを採用しました。 ホーロー製の浴槽は蓄熱性があり、体の芯までしっかり温まります。

また、水まわりにはシロアリ被害が見られましたが、傷んだ部分を交換してから防蟻処理を行いました。 防蟻剤は天然成分から抽出したものを使っています。

Before

トイレも安心して使えます

冬の夜トイレに行くと、とても寒く感じるという話をよく耳にします。 暖かな寝室と寒いトイレとの温度差が、身体に大きな負担を与え、ヒートショックの原因にもなります。

こちらのトイレはしっかり断熱し、床はコルクタイルにしたので、夜間でも安心して使えます。

廊下や玄関まで暖かい家に

寝室とトイレが暖かくても、廊下が寒くては温度差を解消できません。 壁や床を断熱し、サッシや玄関ドアも断熱性の高いものを採用することで、家のどこにいても寒くないお住まいになりました。