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住まいのような空間の動物病院リフォーム

ハウスデータ

構造オフィスビルのワンフロア
内容動物病院へのスケルトンリフォーム
地域東京都渋谷区

塩谷先生は、渋谷駅前に動物病院を開院されることになり、ペットや飼い主さんに親しみを持ってもらえるような病院にしたいとリフォームをご依頼くださいました。

人にも動物にもやさしい素材を使い、アットホームで住まいのような雰囲気の動物病院のリフォーム事例をご紹介します。

※塩谷先生はエコリフォーム代表の塩谷と名字が同じですが、偶然だそうです。これもご縁ですね。

After

リフォーム前は不動産屋さんの事務所として使われていたそうです。 いったんスケルトン状態にして間仕切りし、入り口には受付と待合室、奥には診察室や手術室、トリミングルームなどを設けます。

リフォームアドバイザー
塩谷 理枝

動物病院のリフォームは初めての経験だったため、正直、わからないこともありました。 動物病院ならではの設備や、建物の制約もあり、塩谷先生とエコリフォームとが一丸となって、素敵な病院が完成しました。

動物の生態についてなど、塩谷先生に多くのアドバイスをいただいたことが、より良いご提案につながったと思います。

塩谷先生のお人柄と医療技術が、たくさんの動物と飼い主さんたちの助けになることを願っています。

リフォーム完成の様子

受付と待合室

暖かな雰囲気でお出迎え

オープンで暖かい受付に、清潔なイメージの白い椅子が並べられていて、不安な気持ちを和らげてくれます。 家に帰ったような気持ちになれる受付になりました。

ペットグッズのパンフレットや、ペットフードなどが並ぶ棚も木製で、木のぬくもりが感じられます。

Before

ペットに最適なフローリングを

床は、機能性を一番に考えて「ペット住まいるフロア」を採用しました。 動物たちのためにこだわって開発された、ワンちゃん、猫ちゃんの足にもやさしい床材です。

キズがつきにくく、滑りにくいので、活発なワンちゃんでも足を痛めることがありません。 また、汚れに強く、お掃除が簡単でメンテナンス性が高いのも特徴です。

※詳しくは、ペットにオススメの床材をご覧ください。

診療室

消臭クロス+腰壁で清潔に

壁には抗菌作用もある消臭クロスを貼りました。 良い香りはそのまま、悪臭だけを取り除く効果があるクロスです。 消臭効果は約5年となっています。

また、ワンちゃんたちの背の高さに合わせて、下の方に腰壁を設置しました。 ひっかきキズに強く、固いものがぶつかっても破損しにくいので、きれいなままを保てます。 色も豊富な腰壁は、空間のアクセントにもなりますね。

Before

便利なマグネットクロス

壁の一部には、マグネットクロスを貼りました。 マグネットクロスは鉄粉が練りこまれているクロスで、厚さは0.8mmほどと邪魔になりません。

院内ではたくさんの資料を壁に貼るそうで、マグネットクロスならコンパクトな空間にぴったりです。 塩谷先生も便利にお使いいただいています。

トリミングルーム

ドッグサロンでトリミングも

動物病院に併設されたドッグサロンのトリミングルームです。 オープンスペースになっているので、シャンプーやカットの際にも開放感を感じられます。

ワンちゃんや猫ちゃんがおしゃれで可愛いスタイルに変身する様子が目に浮かびますね。

Before

壁をふかして天井高を確保

トリミングルームには給排水設備を設ける必要があります。 給排水設備は床下に設ける場合も多いのですが、今回は壁をふかして(少し手前に出して)造ったスペースに設けました。 床を上げずに済み、天井高が確保できました。

ふかした壁には無垢材のカウンターを取り付け、小物などを置ける棚として便利に使えるようにしています。

レントゲン・手術室

手術室ではレントゲンを使用するため、X線の防護工事を施します。

レントゲンの放射線対策として、1枚30kgにもなる鉛を挟んだベニヤ板を下地として使用しました。 扉も放射線防護ドアを設置しています。

Before

鉛ベニヤ板

施工中の様子

お泊り室

安心の設備でお泊り

入院時やペットホテルとしてご利用時に使われるのがお泊り室です。 間仕切りを置かれる予定とのことで、出入り口を2箇所設けました。

ケージは動物病院用のもので、頑丈なステンレス製です。安心して大事なペットを預けることができますね。

Before

ポップなデザインの建具

院内の建具は、遊び心のあるポップなデザインのものをご提案しました。

医療器具や機械は金属製のものが多く、冷たい感じがしてしまいます。 その分、インテリアは楽しく暖かな雰囲気に仕上げました。

エントランス

一番はじめに目に触れる階段

こちらの動物病院は2階にあるため、玄関ドアを開け、一番はじめに目に触れるのは階段です。 不安を抱えている人たちが少しでも明るい気持ちになるような空間に仕上げました。

テーマカラーは清潔感のある水色にして、正面に見える壁にはカバザクラの無垢材を張りました。 これが良いアクセントとなり、雰囲気に温かみをプラスしています。

塩谷先生の選ばれた丸い照明器具も、この空間にぴったりですね。

Before

玄関ドアにはダイノックシート

ビル入口の玄関ドアは、コストとメンテナンス性を考慮して、既存のドアをダイノックシートで装飾しました。 ダイノックシートは、様々な素材・形状のドアに対応できるので、リフォームに最適です。

ドアの取っ手も交換して、木の扉のように仕上げました。 ドア枠全体に木目調のダイノックシートを使っているためか、ドアの幅も広くなったように見えます。 リフォーム前の扉とは別物のようですね。

※詳しくは、印刷化粧フィルム ダイノックシートとはをご覧ください。

Before

リフォーム完成インタビュー

お家にいるような、あったかい空間になりました

「どうぶつ病院ルル」の代表獣医師 塩谷朋子先生に今回のリフォームについてお伺いしました。

デザインは希望通りになりましたか?

「おしゃれで親しみやすい」イメージにしたいと思ってました。 親しみやすくナチュラルでありながら、ちょっとおしゃれな感じ。 エコリフォームさんのご協力もあって、バランス良く仕上がったと思います。

頭の中にあった漠然としていたイメージが形になり、イメージ以上の仕上がりに満足しています。 特に、各室に取り付けた丸いアクセントのドアは、とても雰囲気が気に入っています。

院内のレイアウトはいかがですか?

細かく間仕切りされていますが、器具を入れても十分な広さが取れました。 ご提案いただいた腰壁があることで、より広く感じられるように思います。 ひっかきキズやシミも目立たず、お手入れも簡単なのがいいですね。

動物たちを抱えたりして両手がふさがることも多いので、出入り口が多く動線の良いレイアウトにも助かっています。

なぜ住宅を専門にしているエコリフォームにご依頼くださったのですか?

動物病院専門の内装工事業者では、似たような内装やレイアウトになってしまいます。 私は、病院仕様のインテリアではなく、オリジナリティーのある病院にしたいと思いました。 ペットの具合が悪くて駆け込む場所、というより、行きなれたお家のようなあったかい空間にしたかったんです。

住宅と病院では違う部分もありますが、一緒に造り上げていけば、良いものができると確信していました。 エコリフォームさんも、わからない部分を調べたりして大変だったと思いますが、私も計画や工事に関わることができて良かったです。

調整が難しい部分もたくさんあった中、密に連絡をくださったので、安心してリフォームをお任せできました。 エコリフォームさんからはたくさんのご提案もいただき、ありがとうございました。

どうぶつ病院ルル 代表獣医師 塩谷朋子先生
(看板犬のピエール君と共に)

※2022年現在、どうぶつ病院ルルは既にクローズされています。

インテリアコーディネーター
薄井 歩

動物病院の開業準備がお忙しい中、塩谷先生は2日と空けずに現場を見に来てくださっていました。 リフォームの話のみならず、お仕事のお話や、物事に対する考え方など、いろいろお聞きするのが大変楽しかったです。

私たちの提案も気に入ってくださり、塩谷先生の朗らかな人柄の表れた内装に仕上がったと思います。

たくさんのご協力をいただき、本当にありがとうございました。