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長屋の耐震リフォーム

長屋(テラスハウス)を
耐震スケルトンリフォーム

長屋タイプのお住まい、リフォーム工事の様子です

長屋(テラスハウス)タイプの住宅リフォーム工事が始まります!

「長屋」であるU様邸の特徴は
現代ではテラスハウスなどと呼ばれ、郊外では盛んに建設されているいわゆる「長屋」。
2戸以上の連なった住居が水平方向に建築され、建物としては1棟だけれども、それぞれの住まいは独立している、というタイプの建物を、そのように呼びます。

こちらU様のお宅の建物も、3戸が連続して1戸の住居を形成している「長屋」で、そのうち2戸をU様ご家族が使用しておりました。

長屋というと、隣家と壁を共有しているお宅を思い浮かべる方も多いかと思いますが、隣接していても、一応はそれぞれが独立しているお宅もあります。

U様邸もそのタイプで、各住戸の壁は、一見くっついているように見えるくらいに隣接してはいますが、共有はしてないタイプでした。

左の写真のように、4センチほどの隙間があり、それぞれ独立した境界壁を持っています。
基礎や土台も、わすかの隙間を開けて、それぞれ独立しています。
ただ、3棟の屋根部分は、一緒に共有しています。

なので、屋根の問題さえクリアすれば、将来、どれか1棟を取り壊しても、他の2戸には影響のない構造となっていました。



U様邸の構造上の弱点は?
U様邸の場合、上記のような特徴があった中で、2戸を繋げるというリフォームをされていた事が、家の耐震強度を落とす大きな原因となってしまっていました。

ほとんどくっついているくらいに隣接しているとはいえ、家の構造を形成する上で大切な「外壁」の部分を抜いて、隣家と繋げていたからです。

実際、家の前を大きなトラックが通ったときなどの揺れが普段から気になっていたのだそうです。

ここがU様邸の大きなウィークポイントですので、そこを踏まえたうえでの耐震計画となりました。

境の壁を全て抜いてしまっていた1階には、その部分に筋交いの入った耐力壁を配置します。
2階の壁も、一部を抜いていたので、残った部分はできるだけ残し、そして、その部分には筋交いを入れて強度を上げてまいります。

そして、壁を抜いた際に落ちてしまった強度を元に戻し、更に強くする為、ポイントポイントに耐力壁を計画的に配置し、傷んだ構造部分も全て交換いたします。

お客様より

耐震リフォームの工事の様子が詳しく見れたのが良かったです!雑誌や本にはそういう事は載っていないでしょう。
土台がこうだとか、腐っていたと所とか・・・。

ああこうなっていたのかぁ~とガッカリしながらも、「でも良くなりますよ」と言われて安心しましたね。
「まだ大丈夫ですよ」と塩谷さんが言ってくれて、今このときにやっておいて良かったなー!と思いました。

>>リフォーム後のインタビューにご協力いただきました!



U様邸では、リフォーム工事中ブログで現場の様子をお伝えしたり、コーディネーターからご確認をお願いするときなどに活用していました。

工事中は非公開でしたが、この度、公開の許可をいただきました!まことにありがとうございます。




▼解体です
丁寧に解体し、いわゆる「スケルトン」という状態にします。

すっかり解体された様子にお客様もビックリ!
「本当にここまで骨組みの状態を見る機会は、なかなか無いですよね!」とおっしゃっていました。

特殊な条件のU様邸ならではの「壁」が現れました
この部分はちょっと他のお宅にはないユニークなところですね。

U様邸は長屋を2軒つなげてお住まいでした。
この部分が、別のお家だったところをつなげた2軒の間の空間なのです。

ここは、本来建物の外壁にあたる境界壁の部分です。
家の構造的にとても大切な部分ですので、出来るだけそのまま上手く残すことになります。



▼シロアリ被害がわかりました




水周りという事である程度の予測はしておりましたが、やはりシロアリの被害が見られました。
シロアリは湿気を好みますので、キッチン下やお風呂のあたりは要注意です。

また、U様邸では以前、外壁に雨どいを取り付けられていましたが、その際の釘の穴から雨水が長年に渡り侵入していたというのも、シロアリ被害の大きな原因でした。
(これは、どのお家でも起こりうる事ですので、何か家に手を入れる時にはその辺りも考慮することをおすすめします!)

U様邸では、土台や、建物の四隅のうちの一本で、非常に重要な柱の部分が深刻な被害です。

この部分は補強に追加費用が発生してしまいましたが、傷んでいた箇所は全て撤去し、しっかりと土台を新しくして柱も交換しました。

柱は、両隣から、柱の半分の寸法の材木で補強を掛けましたので、かなり耐震強度が出ます。

お客様に状態をご確認いただき、改善方法をご説明します
経年された住宅の耐震リフォームで大事なことは、「その家の現状を把握する事」です。
一体どの位、そしてどこが悪い状態で、それに対してどの程度の補強や補修が必要なのかを、まずはきちんと判断いたします。
そしてそこで解った事は全て、お客様にお伝えいたします。

これは、お医者さんの「説明責任」と同じです。
お医者さんは投薬や治療の際、よく説明してくれて、患者さんはその説明を受け、理解したうえで方針に合意します。(これを「インフォームドコンセント」と言います。)

経年された戸建ての住宅を工事する場合も同じ事です。
経年した家の場合は、やはりそれなりの問題が出てきてしまうものなのですが、プロとしての見解で、ここが悪いから、こういう風にして直します、と説明しないと、普通はわからないものです。

解体した状態をまずよく見ていただき、お客様にどういった補強が最善なのかご理解いただけるよう、時間をかけてご説明させていただいています。

※やむを得ずオプションとなってしまう工事については、お客様のご理解を得たうえで追加料金をいただいております。

お客様より

解体した台所の裏側の傷み具合を見たときはちょっと不安でしたけど、説明していただいて安心できました。
隠れちゃう前の部分を見せていただけるのは、お願いする側としては嬉しいです。
それに、できないことはできない、できることはできるとおっしゃっていただけるから信頼できました。

>>リフォーム後のインタビューにご協力いただきました!




▼長く安心に暮らすために、的確な耐震工事をします
U様邸では、左の図面のような耐震計画です。
1階、2階とも、梁を入れ替え、耐力壁を増やします。

特に2軒を繋げた際に、もともと外壁だった部分を室内の壁にした箇所、右の図では家の横中心部分にある太い壁はもともと外壁だったこともあり、構造的にとても大事な部分です。

この部分も筋交いをいれ、強度を増すことにします。
住宅の耐震リフォームをする上で大切なこと、それは「バランス」と「方法」です。
方法は、耐震診断のデータに基づき計画。ただ金物をむやみに取り付けるのではなく、バランス良く配置いたします。

U様邸は長屋であり、さらに2戸を1戸にされており、その際、構造上、重要な壁を抜いてしまっていました。
その条件を踏まえてデータを出し、最善の方法で補強をかけます。

>耐震診断について詳しくはこちら



●耐力壁(筋交い+耐震金物)
1階部分の工事中の写真です。
「筋交い」が二重に入っている厚い壁の部分は、以前のリフォームで抜いてしまった「耐震強度を保つ上でとても重要な壁」を再形成したものです。
筋交いがしっかり入って、安心感があります。
■耐震金物

壁に筋交いを入れると揺れに強くなりますが、地震の一番初めに起こる縦揺れでズレてしまっては意味がありません。
こちらのような金物と併用して初めて、筋交いが力を発揮します。


■残す柱も耐震金物を

これからも使用する柱の残る箇所も、新たに耐震金物を取り付け、強度を上げます。



▼基礎もできる範囲で新しく強度のあるものにします
右の図面のように、今回のリフォーム工事で内部の設計が大きく変わりますので、改めて、新しく基礎を製作いたします。

奥の部分は、以前はU様が住居部分だったのですが、今回のリフォームで店舗部分になります。
そこで、耐圧盤としての「ベタ基礎」を新しく作成することになりました。

●基礎工事の様子です
まずは丁寧に鉄筋を配筋していきます。
型枠を設置します。
型枠の中には、鉄筋と結束した「アンカーボルト」が取り付けられています。
きれいな基礎ができました!
途中途中、飛び出ている金属の棒が、「アンカーボルト」で、これを土台と連結します。

●旧キッチンは賃貸店舗部分にするため、床に新規のベタ基礎をうちます
解体直後の様子です。この部分にはベタ基礎がありませんでした。今回、この部分は店舗になりますので、新しく基礎をうちます。
配筋の様子です。防湿フィルムを敷いた上に、DBの異型鉄筋を150mmピッチで並べます。
鉄筋は適切な間隔を守って配置する事で、しっかり強度が出るのです。
コンクリートを流し込み完成です。この場所は店舗であると同時に建物の角の部分ですから、基礎をうって強度が出て、ますます安心のお住まいになりましたよ。





▼住み心地の良さに大きく関わる「断熱」の工事です
これから先、長く快適にお住まい頂ける家にする為には、耐震リフォームだけではなく、断熱材の施工も見直し、断熱性能をアップする工事は欠かせません。

断熱にも基準があり、私どもでも、国の定める次世代省エネルギー基準という厳しい基準に基づいて施工を行っています。

U様邸で採用したのは、新聞紙をリサイクル利用してつくられ、天然木質繊維で防燃処理をした断熱材「セルローズファイバー」です。
写真のようにフワフワした綿のような素材なので、専用のポンプで「吹き込む」ことで施工します。
壁、天井、床に隙間無く敷き詰めます。

「セルローズファイバー」は、断熱性だけではなく、防音効果も高いので、道路を通る車の音などもかなり軽減されますよ。

>セルローズファイバーについて詳しくはこちら



●ちょっとユニークで超高性能の断熱材・セルローズファイバー施工の様子です
まず、不織布を、1ヶ所1ヶ所タッカーで止めます。
不織布の中に、セルローズファイバーを吹き込んでいきます。現場はモウモウです!職人さん頑張っています。
床にもこのように吹き込みます。セルローズファイバーは優れた防音効果もありますので、下にお店が入っても、上と下でお互い音を気にしなくても済みますよ。
完成です!セルローズファイバーがみっしりと吹き込まれたので、不織布がポコンと膨らんでいるのがわかりますでしょうか?暑い夏、寒い冬もこれで快適に過ごせますよ。
お客様も見に来てくださいました。「工事中はこんな感じになっているんだ~と思いました!」



●1階の床には、こちらもユニークで高性能な断熱材「フクフォームeco」を採用
1階は、床下からの冷気の影響を特に受けやすいので、床にはしっかりとした断熱施工が必要です。 今回、採用したのが、「フクフォームEco」という古紙とコーンスターチで作られたエコな断熱材です。
こちらのような断熱材は「発泡系断熱材」といいます。中に含まれる発泡剤(断熱ガス)が断熱をしてくれるしくみなのですが、通常は、経年でこの発砲剤が抜けてしまい、断熱性能が落ちてゆきます。

でも、このフクフォームEcoは、断熱ガスではなく、水蒸気によって発泡するタイプの断熱材なのです! その為、発泡剤が抜けにくく、長く断熱性能を維持できますし、体にも優しいのです。

エコな上に高性能で、体にも優しい!嬉しいですね。



▼長屋なので、お隣との境には遮音シートをプラス
U様邸は長屋であることから、お隣のお宅と壁を挟んで隣接しています。

通常の一戸建てに比べますと、生活音がお隣に響きやすいので、 このように丁寧に遮音シートを貼ります。



▼配管工事 ~住居スペースが2階になるので、配管を大幅に変更~
リフォーム前は1階にあった水周りを2階に変更するのに伴い、配管は全て新しくしました。

給水、給湯管は、耐熱性に優れ、軽量で取り扱いやすい「架橋ポリエチレン管」を使用しています。
給湯用のペアチューブも架橋ポリエチレン管です。
排水経路も全て新規で考え直しました。
木造ながらPS(パイプシャフト)を作成し、防音材で敷設しています。



▼屋根の葺き替え ~軽量で丈夫なガルバリウム鋼板に~
リフォーム前のトタン屋根です。経年していまいたので、丈夫な屋根に葺き替えることになりました。
もとの屋根を撤去し、まずは、下地と防水シートを施工します。
新しい屋根は「ガルバリウム鋼板」。耐久性に優れ、軽量です。
また、色も薄いグレーなので、夏の暑さが違ってきます。
最後は「ドブ板」をしっかりと締め、完成です。

この、ガルバリウムの屋根を締める部分も、屋根と同じく長い1本の板となっています。
「シームレス工法」と言いますが、この方法だと継ぎ目が無いので、雨漏りに強くなります。
長屋の為、隣家の屋根と繋がっていますが、その境も綺麗にしっかり仕上げました。
リフォーム後のお住まいには天窓が付きます!楽しみですね。
>天窓(トップライト)について詳しくはこちら



▼外部も強化&綺麗にします
今回のリフォームでは、間取りが大きく変わり、窓の位置も変わりますので、合わせて外壁の工事を行います。

窓を新しくして外壁の塗装を塗り替えることで、外から水が入るのを防ぎ、これからも安心です。
このグレーの板は、地震や火災に強い、外装下地材「ラスカットパネル」です。
凸凹した下地を、平らに均していきます。 このひと手間で、仕上がったときに塗装がきれいに出来上がります。
綺麗に仕上がりました!



▼どんどん仕上がっていきます!
一番大事な建物の構造の部分や断熱の施工が完了したら、あとは内部がどんどん仕上がってゆきます。
大工さん、水道屋さん、左官職人さん、内装職人さん、様々な専門分野のプロの方が、各所を丁寧に施工します。

完成間近、ここまで出来てくると、実際にお住まいになった時のイメージも具体的になり、お客様もとっても嬉しそうです!



▼U様邸のリフォーム、ついに完成です!





ありがとうございました。完成おめでとうございます!
着工したときは、まだ冬の寒さが残りとても寒かったのですが、完成の頃にはすっかり初夏のような陽気になっていました。
着工から完成まで約3ヶ月、最初にお会いした日からは7ヶ月の月日が経過していました。
U様と二人三脚で、耐震リフォームの完成を迎えることでき、スタッフも感無量!です。

U様、まことにありがとうございました。





U様邸では、リフォーム工事中ブログで現場の様子をお伝えしたり、コーディネーターからご確認をお願いするときなどに活用していました。

工事中は非公開でしたが、この度、公開の許可をいただきました!まことにありがとうございます。



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