TOP > リフォーム事例 > スケルトンリフォーム > 築48年・9坪の住宅を耐震+収納倍増リフォーム:完成の様子
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■築年数 | 48年 |
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■住宅仕様 | 2階建て木造住宅 |
■広さ | 1階+2階 約18坪(約60㎡) |
■リフォーム内容 |
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■地域 | 東京都江東区 |
まずは図面のBEFORE→AFTERからご覧ください
リフォーム前のE様邸はこのような間取りでした。
建築された48年前の頃の家の標準的な形ですが、
スタイルが多様化した現代の住宅のようにしようと考えた場合、
改善できる点が多くありそうです。
階段の奥行きも狭く、勾配急であったことがわかります。
左側のお風呂は後からの増築のため、かなり細長い、少し使いづらい形状となっていました。
48年前のお住まいであることから、オープンな間取りではなく、
キッチンも角に配置されており、暗いスペースになってしまっていました。
それでは、1階から完成の様子をご覧ください!
お母様の生活動線がずっとスムーズになった1階リビングダイニングキッチン!
間取りを全く新しく変え、動線がスムーズになった1階からご覧頂きます!
玄関ホールと繋がるように配置されたリビングと奥のキッチンスペース。 こちら、ご家族の団欒の間、兼、お母様の生活スペースとして計画いたしました。
お母様が将来的に階段を使わない生活ができるように、お休みになる場所をリビングの一角に設け、キッチンやお風呂、トイレへの行き来がとってもラクになりました。
玄関との境の引き戸がいっぱいにオープンになるのも良いところです。来客などが無い場合は、オープンにしておくと行き来が楽ですし、視覚的にも広さを感じることが出来ます。
生活のシーンに応じて、リビングと玄関ホールを繋げたり仕切ったり。自由に使い分けが出来て、限られたスペースを有効活用!
玄関と居間の間を仕切る引き戸は、二枚とも戸袋に引き込むことができる仕様です。
二枚とも開けると、リビングとの繋がりが出て、視覚的に広がりを感じることができますし、冬の寒い時期や、夜の遅い時間などには、仕切りを閉めれば、個々のスペースとしてお使いいただけます。
9坪のスペースを、出来るだけ広々とお使いいただけるように考えた工夫です。
実際にお暮らしいただいた後にお聞きしたお話では、普段は開けて、広々とされていることが多いそうですよ。
● 天井が少し高くなり、視覚的に広さを感じます。
玄関と居間の間を仕切る引き戸は、二枚とも戸袋に引き込むことができる仕様です。
二枚とも開けると、リビングとの繋がりが出て、視覚的に広がりを感じることができますし、冬の寒い時期や、夜の遅い時間などには、仕切りを閉めれば、個々のスペースとしてお使いいただけます。
9坪のスペースを、出来るだけ広々とお使いいただけるように考えた工夫です。
実際にお暮らしいただいた後にお聞きしたお話では、普段は開けて、広々とされていることが多いそうですよ。
● 通風を考えた窓が二箇所。リビングを風が通り、防犯もOK。
リビングの窓は、夏などは出来れば開けておきたいところですが、窓の外がすぐに公道になっているため、窓を開けてしまうと人目が気になりますし、防犯的にも不安があります。
そこで、上にもう一つ、横に細い窓を設置し、こちらで通風を行えるようにしました。
下のメインの窓、上の通風の窓ともに、ペアガラスの窓になり、断熱性も上がりました。エコポイントも申請し、受け取る事ができましたよ。
メインの窓は、スッキリ目隠しが出来るように、ロールスクリーンを設置。 無垢の明るい色合いに合うベージュカラーをお選びになりました。
自然素材に囲まれた、心身ともに快適な空間です
とっても明るくてナチュラルな印象のE様邸。内装には厳選した自然素材を使用しています。
★無垢の樺桜(カバザクラ)フローリング
床には、樺桜の無垢フローリング。明るい色合いが人気で、採用する機会の多い素材です。
樺は広葉樹の中でも比較的柔らかさのある木材なので優しい足触りで、直接床に座ってもOKです。
天然の木材の場合、キズが付きやすいという点がデメリットになります。 そのキズも味わいと捉える方も多くいらっしゃいますが、そこはやはり個人の好みがあります。
お客様には、素材のメリットデメリットをよくご説明してから採用させたいただきました。
仕上げはドイツ・リボス社の天然オイルを塗布し、しっとりとした手触りです。
★和紙壁紙の「玉紙」
壁には和紙壁紙の「玉紙」を使用しました。
一般的な和紙は、水でぬれた際、その水を通してしまうのですが、こちらの玉紙は表面の特殊加工により水を通さず、それでいて、和紙の持つ「調湿性」に優れるという、画期的な自然素材壁紙なのです。
ビニールクロスは水を通しませんが、調湿性がありませんし、空気も通しません。
調湿性があって、空気は通すのに、水は弾いてくれる玉紙は、良いとこ取りの素材なのです!
★天然木「桐」の建具
室内の引き戸や扉には、桐の突き板で造作した建具を採用しました。
暖かみのある天然の木の木目が、無垢のフローリングと相性ピッタリです。
桐は軽い木材なので力を入れず開閉できるのも、嬉しいところですね。
★水周りの床にコルクタイル
洗面室、トイレといった水周りの床には、水に強い自然素材の「コルクタイル」を採用しています。
コルクタイルは、足さわりが大変ソフトであるというのも大きな利点です。お風呂上がりなど、素足のときが多い水周りにぴったりの素材です。
リビングと直結していて、使いやすい!お母様のスペース
いつも笑顔いっぱいのお母様はまだまだお元気でいらっしゃいますが、将来のことを考えると、今回のリフォームで、できるだけ2階へは上がらなくても良いようにしておけば安心です。
そこで、お母様がお休みになる為の専用スペースを、1階のリビングの一角に設けました。
コンパクトですが、 下に大容量の収納を設け、手元照明のためのコンセント、ちょっとした本などを置ける棚も完備。畳は、国産イグサのエコ畳です。
家にいる時間が一番長いお母様、このスペースを基点にしてキッチンやトイレ、お風呂に行くのがとってもラクになりました。
● ロールスクリーンで目隠しできます。
お母様はご近隣に同世代のお友達が多く、こちらのお宅でよくお茶会などもされるそうですが、そういった際には、ロールスクリーンを下ろせば、お布団の目隠しもできちゃいます。
優しいイエローベージュのロールスクリーンは、無垢との相性ぴったりですよ
● 下には奥行きのある引き出し収納!
ベッドくらいの高さのあるこちらのスペース、下は、ご覧の通り、奥行きのある広い収納を用意しました。
お母様が個人的に使用されるものなどをこちらに収められるそうです。
● 風通しも良いスペースです。
お部屋の上部に、横に細長い窓を設けました。
この細長い窓、リビングの大きな窓の上にも付いており、両方を開けると、気持ちの良い風が通ります。
暑い時期でも夜にはあまりエアコンを使われないお母様ですが、お休みになる場所を風が通り過ぎると、とても快適で、爽やかにお休みになることができます。
● 手元照明の為のコンセントも。
お休みの前に本を読んだりされる際には、手元に照明があると便利です。こちらの棚の一番下に、コンセントを設置し、照明や携帯の充電などをしていただけるようになっています。
国産イグサのエコ畳で安心
畳は安心の品質、国産のイグサを使用した「エコ畳」です。
外国産のイグサを使用した畳には農薬が過剰に使用されているいうケースも多いため、エコリフォームで畳を敷く場合には、必ず国産のものを使用しています。
● 大切なお仏壇のスペース。
こちらは、ご家族にとって大切なお仏壇のスペースです。
家紋入りの飾りガラスに注目です!こちら、リフォーム前から大切にされていたものを、 お母様のご希望で再使用しています。
また、こちらの部分のみ、壁紙のお色には紺色の和紙壁紙を採用し、インテリアのアクセントになっております。
さらに下には収納スペースを儲け、お仏壇周りに必要なものを収納できるようになっています。
窓は1階2階すべて、断熱性のあるペアガラス
今回のリフォームで、E様邸の窓は全てペアガラスに交換となりました。
2枚の窓が合わさってサッシにセットされているタイプのもので、シングルガラスとは断熱性が全く違ってきます。
シングルガラス→ペアガラスに交換する場合、サッシの厚さが変わってきますのでガラスのみの交換は出来ず、窓サッシごとの交換となります。
窓サッシは外壁の一部ですから、交換をする場合は外壁との干渉は避けられず、 窓周囲の外壁を一部壊して補修や補強を行う必要がありますが、 E様邸のようなスケルトンリフォームの場合は外壁も行ってしまう事が多いため、一度に工事することができます。
1階だけでなく2階も全てペアガラスですよ。
こちらの窓の改修工事は、工事中に国土交通省が行っていた「住宅エコポイント」の対象工事だったため、申請を行い、ポイントを受け取ることができました。
とっても機能的で収納力抜群のキッチンスペース
リフォーム前は、北側の隅に配置されていたキッチン。
今回、位置を大幅に変更し、E様待望のリビングとの対面スタイルに! さらに、周辺設備もとても使いやすく変わりました。
以前のキッチンスペースは収納にお困りでしたが、 新しいキッチンは、手元、背面、床下、カウンターと、収納がいっぱいです!
● 高いところの物もラクラク!昇降収納の付いたタカラスタンダードキッチン。
新しいキッチンはタカラスタンダード製のものをお選びになりました。
タカラさんといえば、何と言ってもお掃除やお手入れのラクラクなホーローキッチンが特徴!表面にガラスを高温で吹きつけているため、変色もなく、白いキッチンを選んでいただいても、ずっと新品のような白さを保つ事が出来ます。
このお手入れが簡単というポイントは、ご高齢の方がいらっしゃるお宅に設置する設備としては大事なポイントです。
さらに、E様邸では、昇降式の収納機能も付けました。
キッチンとセットで設置することが多い吊戸収納ですが、位置が高すぎて結局使用しない・・なんていうこと、ありませんか?
E様邸のような昇降機能をつければ出し入れラクラクで、負担がありませんので食材のストックなども気軽に収納できますよ。
また吊戸の下に付く形で「アイラック」収納も設置。 おたまや菜箸のような調理器具や、ちょっとした調味料を収納すれば、とっても便利ですよ!
● お料理の作業の助けになる広めのキッチンカウンター。
キッチンのまわりを囲むようにL字型のキッチンカウンターを造作しました。
東京都内では、家の広さに限りがあり、幅の広いキッチンを採用するのが難しいケースも多くあります。
そんな時は、こうしたカウンターを作成するのがおすすめです。
お料理をする際にお皿や、調理の道具をこちらに置けますので、作業がしやすくなりますよ。
● カウンターの下は全てオープン収納。
E様邸ではこのカウンターの下もL字全面にオープンな収納棚を造りつけています。
計画当初は、こちらの事例のように、カウンターテーブルにするという案もありましたが、E様は収納力の方を重視されました。
● 床下にも大きな収納を。
床下収納も完備しました。
床下には、日持ちがするようなものや、洗剤のストックなどをしまっておくと便利ですよ。
このようにとっても便利な床下収納ですが、設置される際は湿気対策をお忘れなく!
● 家電収納スペースも計画的に。
キッチンの背面は、冷蔵庫の収納スペース、 電子レンジや炊飯ジャーを設置する収納棚をぴったり入れられるように計画しています。
お持ちのもの、購入を予定されているもののサイズに合わせていますので、無駄スペースが生じません。
冷蔵庫置き場などは、上がデッドスペースになりがちですが、棚を設けていますので こちらにも物を置く事が出来ます。
キッチンの背後に洗濯機置き場と乾燥機のスペースを配置し、家事動線ラクラクです!
キッチンの斜め後ろに洗濯機置き場、そして乾燥機のスペースを配置しました。
家事をする際、キッチンで作業をしながら洗濯機を回す事って結構多いので、 キッチンの近くに洗濯機置き場があるのは、家事動線を考えるととっても便利なんです。
洗濯機の上には、現在お使いのガス乾燥機「乾太くん」を設置する為のスペースも完備。ガス乾燥機なので、ガス栓も用意しましたよ。
※E様邸では、洗濯物をこの乾燥機で乾かしてしまうとのことで、ベランダは設けませんでした。
● 人目に触れないように建具で目隠しできます。
キッチンの後ろで使いやすい洗濯機置き場ですが、リビングから見えてしまっては、来客の際などに気になってしまいます。
そこで、こちらの洗濯機置き場は、引き戸建具で目隠しできるようにしました。
天然木である桐を使った建具です。 桐はたいへん軽いため、こちらの建具も力を入れずに軽く開閉することができるのが嬉しいところです。
桐は湿気にも強い素材なので、水周りの目隠しとしても適しています。
● 洗面台もこちらです。
洗濯機置き場のお隣には洗面台を設けました。 洗面脱衣室としてお風呂の隣に設置するパターンが多いのですが、 スペースの都合上、こちらに設置いたしました。
物を出し入れしやすい、スライド式の収納の洗面台を採用。
開き戸の収納は奥のものが出し入れしづらく、手前にしか物を置かない・・なんてことになる場合もありますが、スライド式収納なら、奥までしっかり収納することができます。
● 網戸入のお勝手口でいつでも通風。
キッチンの横からすぐ外に出られるような形でお勝手口を設けました。
ゴミ捨てに出たりするのがとってもラクです。
こちらのお勝手口の扉は、カギをかけたまま、格子付きの網戸に出来るものを選びました。
キッチンはニオイなどがこもりやすいですが、こちらのお勝手口でいつでも空気の入れ替えができますし、防犯面でも安心なのが嬉しいですね。
いろいろな「便利」を集めた水周りスペース
● ゆったりしたお風呂。
以前はお風呂が増築されていました。
こちらのお宅が建築された当初は、銭湯がまだ一般的でしたが、 その後、お風呂が各家にあることが主流になってきた頃に、増築で設置されていたのです。
その為、ちょっと変わった細長い形状のお風呂でした。
全く新しくなった間取りにあわせて、新しく設置したお風呂は、リフォーム前より随分広くなり、ゆったりしたユニットバスです。
優しいライトブルーの色合いも爽やかで、毎日の疲れをゆったり癒せる空間です。手摺も完備し、安全です。
● 空間がすっきり!タンクレストイレ。
トイレは、省スペースで、お掃除のしやすいタンクレストイレ。
タンクが下に来る形状の為、凸凹があまり無く、お手入れがしやすいんです。
スペースの都合上、脱衣場に洗面台を設置するのが難しかった為、 トイレの中に小さな手洗いを設置しております。
● 省スペース建具。
脱衣室から繋がるトイレの建具です。
最も省スペースになるのは、引き戸なのですが、 引き戸に必要な戸袋を設けるスペースは足りませんでした。 かと言って、開き戸にしてしまうと、お風呂のドアと干渉し合ってしまいます。
そこで、こちらのスライディングタイプのドアを採用!
開け閉めをする際、通常の扉の半分のスペースしか使いません。 軽くて開閉がしやすいのもポイントです。
● 天井までの収納。
お風呂やトイレ周りは、いろいろ備品が必要です。
こまごましたものを収納できるように、脱衣室に天井までの収納を設けました。
● 便利なホスクリンを設置。
天井に設置されている輪っかの付いた器具は「ホスクリン」。洗濯物などをかけるのに大変便利なアイテムです。
ホスクリンは重いものをかけることが多いので、しっかり固定していないと抜けてしまう恐れがあります。 設置の際は、上に梁が通っている箇所に設置すると安心です。
こちらのお宅でも、天井の上は梁のある箇所になっているんですよ。
ホスクリンはいつでも取り外し可能なので、使用しない際には外してしまっておけます。
明るくフレキシブルに使えるようになった玄関スペース
● 廊下を無くして居住空間を広く取りました。
リフォーム前は、玄関の先に廊下がありました。
廊下は、ご家族の人数が多いご家庭であれば合った方が良い場合も多いですが、 現在のE様のお暮らし向きを考えますと、あえて削って、その分、収納や居住のスペースを広げた方が、使い勝手が良いようでした。
そこで、玄関ホールとしてのスペースを残し、廊下を無くすことになりました。
階段への上り口はホール内なので、お嬢さんが夜間にご帰宅されたときなどは、 お母様がお休みになっている居間を通ることなく、2階へ上がって頂けるようになっています。
● 天井までの下足入れ。
おしゃれなE様。ブーツからパンプスまで、沢山の靴をお持ちなので、下足入れは天井いっぱいまでのものを造作しました。
中棚も多く用意しました。靴の高さに合わせて仕切っていただき、無駄スペースを造ることなくお使いいただけると思います!
傘も収納できるようになっておりますので、玄関をよりスッキリお使いいただくことができますね。
● 玄関正面のクローゼット。
玄関の正面には、クローゼットをご用意しました。
こちらは、主に1階で生活されるお母様がお使いになる収納スペース。
上の段には普段あまり使わないもの、 下の段は、上にお洋服を掛けられるパイプを設け、普段使いの、コートや丈の長い洋服を仕舞っていただけるようになっております。
● 光を通す強化ガラス入の明るい玄関引き戸。
玄関はリフォーム前と同じく引き戸スタイルです。
こちらは都心のお宅なので、玄関と公道の間にスペースの余裕がありません。
その為、扉にすると、道路側に干渉してしまいますし、かといって内開きにすると、玄関スペースの扉が開く範囲内に物を置く事が出来ず、ちょっと使いにくくなってしまいます。
という訳で、スペースが限られる都心のお宅には、引き戸が絶対のオススメなんです!
傾斜のゆるくなった階段
2階に上がる階段は、架け替えを行いました。
段の数はリフォーム前も後も13段と変わりませんが、 スペースを広げ、緩やかな傾斜と広い踏み面になりずっと上りやすくなりました。
手摺も設置し、上り下りの負担を減らします。 木製のものを取り付けしますので、触った感じがヒヤッとせず、 見た目もナチュラルです。
リフォーム後はお母様が1階のみでお過ごしいただけるように計画したE様邸ですが、 お母様、まだまだお元気ですから、しばらくは2階にも用事をしに上がったりされます。 でも、この緩やかな傾斜であれば安心です。
2階もご覧ください!
2階は、お嬢さんと息子さん、それぞれの個室となります。
収納を重視されていたE様。 今回のリフォームで2階は2室とも吹き抜け天井となり、ゆったりしたロフトを設けることになりました。
リフォーム前はどちらも和室でしたが、無垢のフローリングの洋間となり、明るい印象に様変わりです!! 踊り場は、階段の傾斜をゆるやかにするために少しだけスペースを縮小しています。
収納が特にたっぷり!7.5畳のお部屋
こちらの7.5畳のお部屋はお嬢さんのプライベートルームです。
以前は、収納が足りずに悩んでおられましたが、上にゆったりしたロフトを設け、 すっきり片付けられるようになりました。
ロフトを設ける為に吹き抜け天井にした為、本来なら天井裏に隠れている梁が見えるようになります。 あえて、むき出しの丸太のまま、表面を綺麗にやすって塗装を行い、インテリアのアクセントにすることにしました。
明るい無垢の色合い、白い壁(ロフト梯子も白ですね)の空間の中に、この梁があることで空間が引き締まります。
リフォーム前の床は、和室部分とフローリングの部分がありました。 フローリングの部分が増築で後付けをしていたためです。
今回のリフォームで、境目の無い床となり、お部屋が広く感じられるようになりました。
天井の凸部分は、増築をされた際に生じたもので、こちらはもとの外壁である上に梁が入っているため、撤去する事はできませんでした。
しかし、元の部分と増築部分の壁の境はフラットにでき、同じ壁紙を張ることで凸部分が目立たなくなりました。
森林を維持するための「間伐材」を有効利用したロフト天井に
ロフトに使用しているのは、国産材の間伐材を使った集成材である「Jパネル」です。
乾燥による狂いが少なく強度に優れ、「グッドデザイン賞」も受賞している建材です。
間伐材ということで、森林の保護にも貢献するだけでなく、集成材のため1枚板ほどコストがかからないので、エコリフォームでは、このようなロフトの床や、造作棚等で、よく使用させていただいております。
● 押入れ収納はクローゼットに。
以前押入れだった収納は、クローゼットになりました。
おしゃれでお洋服を沢山お持ちのお嬢さん。 これからは、丈の長い服はハンガーにかけ、下には収納ボックスなどを入れて、洋服を効率よく仕舞えるようになりました。
● 階段上のスペースに収納を。
左側は階段の上のデッドスペースを利用した収納スペースです。
リフォーム前は、階段の上にご自身で棚を渡されて物を置かれていましたが、 ちゃんと収納スペースにしたので見た目スッキリです。
天窓を設置し明るくなった北側のお部屋
こちらの5畳のお部屋は息子さんのプライベートルームです。
お部屋の広さは少しコンパクトですが、こちらにもロフトとクローゼット収納を設けておりますので、広くお使いできるようになりました。
● 吹き抜け天井に天窓(トップライト)。
リフォーム前、2階のこちらのお部屋が暗い、というのがお悩みの一つでした。
窓は二面にあるのですが、片側はお隣のお家との隙間が無い為、ほとんど採光ができておらず、もう一面ある窓も小さめなので、あまり日照が無いという状態でした。
それを解決してくれたのが、こちらの天窓。 吹き抜け天井にし、屋根の葺き替えも行った為、実現しました。
※天窓は屋根に穴を開けなければならないので、下手な工事をすると雨漏りの原因になります。屋根を一気に葺き替える際に一緒に行ってしまうのが最も安全なのです。
天窓は、通常の窓の三倍の採光力があります。 インテリアの明るい無垢の色合いと白い壁の効果がプラスされ、 以前よりずっと明るくなりました!
天窓は、光をいっぱいに取り入れてくれるだけでなく、真夏の太陽熱も通しやすくなりますので、断熱効果のあるLow-Eガラスを採用。 光は通しながら暑さと紫外線を遮ってくれます。
● こちらにも大きなクローゼット収納。
こちらのお部屋にも、上にはロフトを設け、下は、以前の押入れ収納から、クローゼット収納に変更されました。
以前は、このお部屋の収納スペースは押入れのみだったので、こまごましたものをあれこれ収納されていたそうですが、ロフトが出来ましたので、今後はお洋服を中心にスッキリと収納いただけます。
丈の長い洋服も余裕で収納できるのがクローゼットの良いところですね。
1階はお母様の寝室も兼ねるため、2階にもトイレ&洗面台を設置
E様邸では1階のリビングの一角にお母様がお休みになるスペースを設けているので、 夜、トイレに行ったり、水道を使ったりするのに1階へ下りると、物音でお母様の睡眠を妨げてしまうかもしれません。
そこで、2階にもトイレ兼洗面台を設置しました。 お帰りが遅くなった際には、玄関から真っ直ぐ階段を上って2階に上がれます。
洗面台で歯磨きをしたり、お嬢さんがお化粧をしたりできるように大きめの鏡やミニ収納も設置しています。
● 大きめの鏡やミニ収納が付いた洗面台です。
トイレ正面に設置した洗面台。ワイドな鏡が設置されています。
洗面台に向かって左側には壁に埋め込みするタイプの収納も。
洗面道具や歯ブラシ、タオルのストックなどをしまえるので、洗面台周辺がゴチャゴチャしません。
外観も明るくリフレッシュ!
明るくすっきりした外観に!
● 増築の境目が解消され、すっきり綺麗な外観に。
外観もリフォーム前とは大きく変わりました。
以前は、左側の増築した部分との境に段差が出来ていましたが 今回、境目が無くなり、すっきりした外観になりました。
外壁は、少しベージュがかった白で爽やかな色合いです。 下地のラスカットパネル→モルタル下地→仕上げのモルタル二度塗り と丁寧な工程で仕上げられているので、強さも充分です。
屋根も境目がなくなり、軽量のアスファルトシングルに葺き替え
瓦葺きだった屋根は、軽量のアスファルトシングルに葺き替えました。
伝統的な瓦の屋根も良いのですが、重さがあるのがデメリット。建物でも何でも、てっぺんに重いものが乗っているとバランスが悪くなってしまうのです。 地震に対抗することを考えると、やはり屋根は軽量にするのがおすすめです。
リフォーム前の増築部分は、簡易な屋根でしたが、今回、元の母屋と増築部分がもともと繋がっていたようになだらかになりました。
ありがとうございました!
こちらのお宅は、義父のお仲間の深川の工務店さんが建てられた建物でしたので、私どもにとっては、特別な思いがございました。
工務店さんの棟梁はすでに亡くなられていますが、奥様の所へうかがって、棟梁が建てた建物を私どもで引き継がせていただくことをご報告させていただきました。 快くお聞きいただき、宜しくねと言って頂いたことが、とても嬉しく、同時に責任の重さを感じました。
こちらのお宅の計画の中で、特にレイアウトの決定には時間を掛けさせていただきました。
お母様やお嬢さんにも沢山のご協力をいただき、お客様とコーディネーターの薄井、建築士の塩谷とともに一緒に造り上げたお宅です。
お母様とお嬢さんには、いつもいつも、明るく、温かいお心遣いを沢山いただきました。
本当に良いご縁をいただいたことに心より感謝いたします。
リフォームアドバイザー・塩谷理枝より
今回のリフォームの大事なところは「安心」でした。 日々、暮らして行く中での安心、地震や災害に対しての「安心」です。
私が生まれ育った深川の地で、地元の大工さんが丁寧に建て大事に管理されてきた建物は、とてもやりがいのある建物でした。又、今回の建物は、エコリフォームで長年、頑張ってきてくれた薄井さんの卒業作品でもありました。
お客様をとても大切にしてきた、彼女のエコリフォームでの最後の仕事にふさわしいお住まいになりました。 東京を発つ際にも、お客様へご挨拶させて頂き、本人もたいそう喜んでおりました。
色々と、お客様にはお気遣いいただき、本当に良いご縁をいただいたと感謝しております。 今後も気が付いたことがあれば、何でもお伝えください。いつでも駆けつけます。
本当にありがとうございました。
一級建築士・塩谷敏雄より