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築95年の長屋を
「もう一つの我が家」にリフォーム
荒川区にお住まいのS様は、叔母様から家を受け継がれました。二軒長屋のうちの一軒で、なんと築95年という歴史のある家です。
ご近所にご自宅があるため、S様はこの家をセカンドハウスとしてリフォームし、いずれは終の棲家にする計画を立てられました。
のんびりくつろいだり、趣味を楽しんだり、ご家族の集まりにも使える「もう一つの我が家」が完成するまでをご紹介します。
ハウスデータ
築年数 | 95年 |
---|---|
広さ | 約10坪 |
構造 | 木造2階建て長屋住宅 |
内容 | 1階スケルトンリフォーム・2階内装リフォーム |
地域 | 東京都荒川区 |
エリア情報「荒川区」
いかにも「下町」という雰囲気の荒川区ですが、日暮里や南千住などは再開発が進み、大きなビルやマンションも増えています。 交通の便が良く、買い物に便利な商店街もあって暮らしやすいと、徐々に人気が高まっているようです。
S様邸のある都電荒川線沿線は、細い路地に住宅が密集しています。 長年、荒川区に住んでいるという方が多く、長屋をリフォームしたお住まいも時々見受けられます。 東京で最後に残った路面電車がよく似合う街並みです。
築95年の長屋を叔母様から受け継がれたS様。お近くにある賃貸住宅で、ご夫婦とお母様でお暮らしになっています。 すぐに引越しが必要なわけではないため、この家をリフォームして、しばらくはセカンドハウスとしてお使いになることに。
建物の現地調査を行い、何度かお打ち合わせをする中で、S様にご要望を詳しくおうかがいしました。
S様のご要望
決まった予算内で出来ることをしたい
S様はリフォームの資金計画をしっかりお持ちになっていました。あらかじめ予算を決めて、その範囲で出来ることをしたいというご要望に、どれだけ応えることが出来るかが腕の見せ所です。
新しくお風呂を造ってくつろぎたい
築95年の長屋ですから、もともとお風呂はありませんでした。水まわりのスペースを広げてお風呂を新設し、新しいお風呂でゆっくりくつろぐのはS様の念願でした。
地震に強く冬でも暖かい家にしたい
こちらの家はこれまで何度か手直しされてきた様子でしたが、何と言っても築年数が長いため、耐震性と断熱性には問題がありました。出来る限り性能を高めてほしいとのご希望でした。
インテリアと設備を好みのものにしたい
和室をフローリングにしたり、襖を板戸にしたり、現代の生活に合うインテリアをご希望でした。また、テレビやインターネットを楽しめる設備も充実させたいとのことでした。
趣味の音楽やビデオを楽しんだり、ゆっくりお風呂に入ったり、お嬢さんが帰省された時には、泊まってもらうこともできる家。
そんな夢のセカンドハウスを実現するリフォームプランがこちらです!
ゆったりお風呂も
楽しめる
地震に強く暖かい家
1階 before
1階 after
水まわり
お風呂と洗面、洗濯機置場を新設します。コンパクトにまとめることで、シンプルな動線を実現します。
キッチン
奥にあったキッチンを手前に移動して、明るく使いやすいものに。カラーが選べるクリナップさんのラクエラをご提案しました。
リビング
6畳の和室を無垢フローリングのリビングに。広さを確保し、スッキリとした間取りにします。建具やクロスにもこだわりました。
断熱
1階はスケルトンリフォームにして、断熱性も1から見直します。天井・壁・床にぐるりと断熱材を施工する計画です。
スケルトンリフォームについて
耐震
柱や梁はそのまま活かし、窓の大きさや位置を変えることで耐震性を高めます。安心して暮らせるようになりますね。
外観
建物前面の外壁を1階、2階ともきれいにリフォーム。デザインを変更して、外観の印象を大きく変更します。
リビングからキッチン方向(イメージ)
2階 before
2階 after
S様はリフォームプランをとっても気に入ってくださいました。
工事請負契約をいただき、さっそくリフォーム工事のスタートです。
プランニングからリフォーム工事、完成までの進め方はこちらをご覧ください。
リフォームの流れ
TOTOさんのショールームで、シャワーの水圧を体感中のS様です。
浴槽の広さも、実際に入って確かめられます。ゆったり入れるお風呂になりそうですね。
完成の状態を模型で確認。上品なアクセントパネルを選ばれました。
続いてクリナップさんのショールームへキッチンを見に行きました。
色の種類がたくさんあって悩まれましたが、淡い木目調に決定です。
熟練の大工が解体を担当しました。非常に古い建物のため、状態を一つひとつ確認しながら慎重に解体を進めていきます。
昭和6年の新聞が出てきました。築95年ともなると、もともとの工法が現代とは異なっており、かなり劣化した状態です。
現在ではほとんど使われない、小舞壁(こまいかべ)の下地です。構造も材料も古いため土埃がひどく、解体も一筋縄では行きません。
難航した解体がだいたい終わり、追加で補強や修繕が必要な箇所が判明したところです。
S様に解体後の状態をご確認していただき、問題点とその対応方法をご説明しています。
解体後、様々な問題点が明らかになりました!
後から増築した部分の劣化が激しい
1階にキッチン、2階にベランダがある建物奥の部分は、後から増築されていました。
壁やサッシが劣化していて、本来ならすべて解体した方がいい状態でした。
解決
すべてを造り直すと、予算をかなりオーバーしてしまいます。
1階は基礎を造り直し、土台と柱を交換して補強することに。2階はベランダの一部を補修することになりました。
建物右側の壁に、土台がない状態だった
建物に向かって右側の壁に、土台がないことがわかりました。
柱も腐食していて、床の傾きの原因にもなっていたと思われます。
解決
新たに土台を設けて柱を立て、建物の内側に補強のための壁を造る工事を、追加で行うことになりました。
お部屋は少しだけ狭くなりますが、建物がこれ以上傾かないように補強します。
お隣との境が、簡易な壁だった
二軒長屋のお隣との境には、ベニヤなどで簡単に造られた壁しかありませんでした。
耐震性を上げ、家の寿命を延ばすためにも、壁を補強する必要があります。
解決
通常であれば、壁を一度解体して造り直すところですが、隣家とくっついているため、壁を壊すことは出来ません。
建物の内側からしっかり補強することで、大きな地震でも倒壊しないレベルまで耐震性を上げることになりました。
排水が土管で、排水できていなかった
今ではほとんど使われていませんが、建築当初は排水に土管を使うのが一般的でした。
S様邸では土管が長年の間に劣化して詰まりやモレが発生し、きちんと排水できていない状態でした。
解決
排水できなかった下水が床下に流れていたため、木が腐り、地盤沈下を起こしていました。水はカビやシロアリ発生の原因にもなります。
新しく排水管をひき直し、排水設備を造り直すことにしました。
古い家なので、開けてビックリ状態になると覚悟していました。 築年数から言って追加工事が必要になっても仕方ない状況ですよね。
後で見えなくなってしまう部分はしっかりさせておきたいので、よろしくお願いします。
<S様より>
劣化が激しかった増築部分の壁は新しく造り直しました。窓はお風呂の窓になります。
建物右側の壁も、土台を造り直して補強しました。
お隣との境になる壁を造り変え、建物内部からしっかり補強しました。
排水設備を新しくしました。
土管だった排水管が塩ビ管に変わります。
排水管を配管し直し、内部の勾配を調整して、床下に流れていた排水が、きちんと排水枡に流れるようになりました。
写真の四角い箱は、新しい排水枡です。排水枡は配管の詰まりを予防するためのものです。
給水管を新しく引き直しました。白が水、ピンクがお湯のホースです。
こちらはガス屋さん。ガスも電気もすべて新しいものに変えました。
床下から上がってくる湿気を抑えるための防湿シートを敷きました。
その上に、国産のヒノキでしっかりとした根太を組みます。
エコリフォームがお世話になっている、和歌山の山長商店さんのヒノキです。
床の根太の間に、断熱材をみっちり詰め込みました。これで暖かい床になりますね。
お風呂の床は、基礎の補強を兼ねてコンクリートを打設。壁には断熱材を施工しました。
そこへユニットバスを取り付けました。上品なアクセントパネルが見えています。
次は壁の断熱工事です。1階リビングの壁に、間柱を立てました。
間柱の間に、布団のようにフワフワの断熱材を入れていきます。
天井にも断熱材をたっぷりと施工。これで、床・壁・天井に断熱材が入った状態です。
構造用合板で、地震に強く。
リビングから玄関部分まで、1階の壁にはぐるっと構造用合板を施工しました。
構造用合板は、使用する釘の本数や間隔が定められています。これによって地震の揺れに耐える力が保たれるのです。
壁面を強化すると、建物を面で支えることとなり、大きな地震にも耐えられる強い建物になります。
こんなに古い家もないってくらいなのに、耐震工事をしっかりしてもらって安心しました。
これで建物の寿命が延びて、将来、子どもたちに残してあげることができます。
<S様より>
床にはカバ桜の無垢フローリングを張りました。紙を挟んで、ほんの少し隙間を空けます。
カバ桜について
先に吊り戸棚を設置してから、キッチンを取り付けます。クリナップさんのキッチンです。
クリナップキッチンについて
これはリビング入り口の扉を設置する枠。枠も扉に合わせてオリジナルで造作します。
今世紀最高に難しい?階段改修。
昔ながらの狭く急な階段を、位置はそのままに改修します。 階段をいったん踏み板だけにして、蹴込み板を張り、踏み板を幅広の板に替えていきます。
階段の施工は新築でも難しく、それをさらに改修するのは至難の技なんだそうです。 大工さんも冗談半分に「今世紀最高に難しい」ともらしていました。
こちらは和室から洋室に変更するお部屋です。まず根太を組みました。
テレビやインターネットの配線をしてから、下地を張ります。
その上に、栗の無垢フローリングを施工しました。シックな雰囲気ですね。
栗について
窓も交換してペアガラスに。夏涼しく、冬暖かく過ごせるようになりますよ。
2階の状態もS様に確認していただきました。たびたび足を運んでいただき、ありがとうございます!
真壁(しんかべ)と大壁(おおかべ)
柱が表面に見える状態の壁を「真壁」、柱や梁がパネルなどで覆われてフラットな壁を「大壁」と言います。 2階の壁は古い建築に多い真壁でした。
インテリアに合わせて大壁にリフォームしたいところでしたが、コストダウンのため、真壁のままにすることに。
その代わりに、窓や建具の枠を白く塗装しました。
ここへ白いクロスが張られると、お部屋の印象がぐっと変わります。
窓と玄関扉が新しくなりました。道路の占用許可を取り、足場を組んでの外壁工事です。
洗い出し仕上げになっていた古い外壁に、カチオンタイトという下地材を施工します。
可変透湿シートとラス網を張り、軽量モルタルを塗っていきます。
モルタルを乾燥させているところです。職人技でとても綺麗に仕上がっていますね。
その上にジョリパットを二度塗りしました。左官工事はこれで完了です。
ジョリパットについて
劣化が見られた建物の角のところの板金を交換し、雨樋も補修しました。
窓の格子はサーモウッドです。
道路に面した窓の格子は、サーモウッドのヒノキ材で造作したもの。 サーモウッドは、特殊な高熱乾燥処理を施した、腐りにくく耐久性も高い高耐久エコ木材です。
年輪が平行に見える柾目(まさめ)を表側にして、大工さんが丁寧に仕上げてくれました。 より耐久性を上げるため、透明の塗料を塗ってあります。
外壁工事はこんなに手間がかかっていたんですね。とてもきれいになったと思います。
格子もすごく格好良いです!ありがとうございます。
<S様より>
階段下の収納を造っているところです。傾いていた柱もまっすぐになりました。
次はクロスです。凹凸をパテで平らにならしてからクロスを張っていきます。
ここはトイレ。白いクロスに、グレーのアクセントクロスが映えます。
次は建具の吊り込みです。扉本体を設置してから、金具を取り付けていきます。
シナ合板で造作した玄関収納の扉はこんな感じ。ナチュラルな雰囲気が素敵ですね。
建具は自然素材のオイルで塗装して仕上げました。
いつも遅くまで作業されていて大変だなと思います。
ここのところ凄く寒いので、風邪など心配しています。 あまり無理しないで、職人さんの身体を優先してください。
<S様より>
2階洋室には棚を設置。ここへエアコンの配管を通して見えないようにします。
2階のクロスも張り終わりました。一気に明るい印象のお部屋になりましたね。
畳を搬入して2階和室も完成!JASの承認マークがついた国産イグサの畳です。
国産イグサについて
私たちが手がける「長屋」には特徴があります。
長屋は、当たり前の話ですが、お隣とつながっています。そして、敷地めいっぱいに建てられています。このため、手を入れられる部分が限られているのです。
こちらの住宅は建築後95年を経て、これまで各所に手を入れられてはいるものの、設備や外装は予想を超える傷み方でした。
しかし、95年前の大工さんが建てたこの家は、構造がとてもしっかりしていました。
2階部分を内装リフォームに留めることによって、作業が制限されることもありましたが、まだまだ十分現役で、これからも大事にお住まいいただけると感じました。
いつも工事の際にお気遣いをいただきましたことに感謝しております。
施工責任者・一級建築士 塩谷敏雄
築95年という歴史のある長屋ということで、工事もなかなか手間がかかりましたが、S様邸が見事に蘇りました!
リフォームが完成したお住まいの様子をご覧ください。まずは完成写真を集めた動画から、外観、1階、2階の様子を詳しくご紹介します。
今回のリフォームで、一番大きく変わったのがこちらの外観です。 昔ながらの古びた外観が、明るい色合いに生まれ変わりました。
左隣のお宅とつながっている「長屋」だとは、とても思えないくらいです。
長屋ということがわかりやすいbeforeの写真。趣のある外観ですが、暗く感じます。
玄関扉はシックなカラーで、キリッとカッコいい印象です。
造作した窓の格子は、耐久性の高いサーモウッド製。風雨に耐えて長持ちします。
角の板金は、建築士の塩谷がこだわった部分。ここがキチッと出来上がっていると、家全体が引き締まって見えます。
1F
ナチュラルなリビング&新しい水まわりで、ゆっくり寛げます
濃いグレーのタイルが印象的な、落ち着いた雰囲気の玄関になりました。
リビング入り口の建具は、光が入るデザインです。細々したものを置くのに便利な棚も造作しました。
玄関扉からも光が入ります。決して広くはないスペースですが、光が入ることで明るくなり、広がりが感じられますね。
技アリの玄関収納です
こちらの大容量の玄関収納は、何をどこにしまうか、きちんと計画して造作したものです。
お持ちになっている靴がすべて収納できる棚に、傘をかけるためのポールハンガーも用意しました。
さらに、収納の奥の壁にも注目!汚れても目立たないよう、グレーのクロスを張ってあるのです。
グレーのクロスは、いいアクセントにもなっています。
正面には鏡が取り付けられていましたが、やはり狭さを感じます。
明るくて、ナチュラルな印象に変わったリビングです。床はカバ桜の無垢フローリングにしました。暮らしていくうちに、少しずつ味わいが出てくることでしょう。
壁には、お部屋の雰囲気によく合う、和紙の壁紙を採用しました。
和紙壁紙は独特の風合いが人気で、湿度を調整する機能も備わっています。
リビング収納にも一工夫
階段下のスペースを利用して、背の高い収納と低い収納を造作しました。
左側の背の高い収納を開けると、棚が奥行きの半分くらいしかなくて、手前のスペースが空いているのがわかりますか?
実はこちらの収納、奥行きがかなり深いので、全部を棚にしては使いにくくなってしまうのです。
そこで、手前には棚を造らず、掃除道具など長いものをしまえるスペースにしました。
リフォーム前は、6畳と3畳の和室が続いていました。だいぶ雰囲気が変わりましたね。
キッチンは「収納力が高い」と評判の、クリナップさんのキッチンです。
木目調の落ち着いたカラーは、明るいカバ桜の無垢フローリングにもぴったりですね。
S様のご要望で、キッチンの横にある家電収納置き場の上に、小さな棚を造作しました。
道路に面した窓は、上下に2つ設置しました。下の窓を開けると、低い位置も風通しが良くなります。
キッチンは玄関近くに移動し、位置も見た目も大きく変わりました。
こちらがS様念願の大きなお風呂です!足を伸ばして、ゆっくり入れるサイズのお風呂になりました。
ピンクの浴槽に明るい色のアクセントパネルが、可愛らしい雰囲気ですね。
洗面台はシンプルで使いやすいものになりました。床は水に強く足ざわりのいいコルクタイルです。
トイレにはグレーのアクセントクロスを張りました。こちらもコルクタイルの床になっています。
小さな窓のヒミツ
トイレのドアに小さな窓。
誰かが入っていてトイレの電気が点いている時は、わかるようになっています。
このドアもオリジナルで造作したものなので、こんな工夫ができました。
リフォーム前はトイレしかありませんでした。
階段の位置は変更できませんでしたが、踏み板が大きくなって、昇り降りしやすくなりました。
手すりもしっかりしたものに取り替えたので、安心ですね。
角の細かい部分まで、職人技できれいに仕上げました。
2F
好みのインテリアの和室&洋室で、趣味をたっぷり楽しめます
和室は内装リフォームで見違えました!
柱や枠を白く塗装したこともあって、開放感のある空間になっています。
以前は和箪笥などが置いてありました。同じ和室でも全然雰囲気が違います。
畳は、品質が高く長く使える国産イグサの畳です。畳縁(たたみべり)も優しい色合いですね。
ご家族がお泊まりの際には、和室でお休みいただけるようになっています。
たっぷりの収納にお客様用の布団など、いろいろしまっておけます。
こちらのお部屋も素敵です。和室から洋室へ、大きくスタイルを変えました。
床はダークカラーに塗装した栗材の無垢フローリング。
落ち着きのある、シックで上質な空間で、ゆっくり趣味を楽しめることと思います。
インターネットや音楽、映画などを楽しめるよう、事前に計画して配線しました。
表に見えるコンセントなども白で統一されているので目立ちません。
収納は少なめですが、高いところに棚を造作したので、便利にお使いいただけます。
この棚は、エアコン配管の目隠しにもなっているんですよ。
リフォーム前は和室だったので、かなり趣が違ってますね。
お問い合わせをいただいてから、工事完了までの間、本当にお世話になりました。
解体後に躯体の腐食が見つかったり、排水経路の見直しが必要になるなど、プラン変更を余儀なくされることもありましたが、私たちのご提案を受け入れてくださってありがとうございます。
お打ち合わせのお時間もたくさんいただきましたが、S様が臨機応変に対応してくださって、とても助かりました。
リフォーム中、お客様ブログにたくさんのコメントをくださって、職人の技に驚かれている様子や、職人へのお気遣いがあふれるコメントに、いつも励まされていました。
リフォーム後に、お孫様と一緒にお風呂に入っていると伺い、とても嬉しく思いました。
耐震と素材、インテリアにこだわったリフォームで、S様の想いが詰まった家にすることができたのではないかと思います。
S様のご家族が皆様で楽しく過ごされるお住まいとなることを願っています。
エコリフォームを信頼してくださり、大切な建物のリフォーム工事をお任せくださいまして、本当にありがとうございました。
コーディネーター 梅田裕子
S様邸のような長屋ならではの、特徴的な耐震計画があります。
長屋のように、縦に長く間口が狭い住宅は、実はそれほど耐震性が低いわけではありません。
隣とくっついている壁は、補強すれば有効な耐力壁となります。間口の狭さを活かし、工夫して壁を増やすことによって、十分な強さを得ることができるのです。
S様邸は、長い年月、住まいとして使われてきた建物です。昔のやり方ではありますが、当時の大工さんがきちんとした仕事をして建てられました。
長い時を経て、今のタイミングで、劣化してしまった部分にしっかり手を入れることで、この先も暮らしを守る建物として活躍してくれると思います。
S様には、補強方法や改善方法など、私たちのご提案にご理解をいただいたことに、心より感謝いたします。
施工責任者・一級建築士 塩谷敏雄
夏よりお世話になり始め、アッという間に真新しい家に大変身してしまいました。
どこを見てもプロの人の凄さが感じられ、驚くばかりです。
ここまで古い家も珍しいし、狭小住宅だし、大変な工事だったと思います。色々と有難うございました。
リフォームは楽しかったです。工事がもうすぐ終わると思ったら、淋しくなりました。 今は新しいお風呂にも入っています。快適で温かいです。
梅田さんにも度々来ていただき、大変な仕事をされていれるんだなと思いました。今後のご活躍をお祈りしています。 リフォームに携わってくださった方々へ、御礼申し上げます。
<S様より>
築95年という歴史のある家を大事に次の世代へ残していきたい、というS様の思いが、たっぷり詰まったリフォームでした。古いものの良さを活かしながら新しいものも取り入れ、安心して暮らせるお住まいに生まれ変わりました。
S様、これからも「もう一つの我が家」で、のんびりくつろいでくださいね。 そしてゆくゆくは終の棲家として、この家での暮らしを楽しんでいただければと思います。
私たちを信頼してリフォームをおまかせいただき、本当にありがとうございました。
S様のご要望は、耐震性の向上とお風呂の新設、ご希望のシックなインテリアを取り入れることでした。
S様はリフォームの目的と優先順位をしっかりお持ちになっていて、ご予算も決められていましたので、その中でできることをご提案させていただきました。
1階の耐震工事と内装の素材には費用を投じ、2階はお色直しのみのリフォームと、メリハリをつけたご提案をしました。
家族が集まる1階のリビングに重点をおいたプランです。リビングをできるだけ広く取れるよう、洗面・トイレ・浴室の水まわりをまとめました。
また、キッチンの窓からの通風や、外観のデザインにもこだわっています。
1階床にはカバの無垢フローリング、建具は職人が一つ一つ手作りするシナ合板の建具、壁には和紙を使い、素材にこだわった上質な空間となります。 もちろんホルムアルデヒドなどの心配がない自然素材ですので、ご家族の皆様が安心して快適にお暮らしいただけます。
こだわる部分にはとことんこだわって、ポイントを押さえたリフォームプランとなりました。
コーディネーター 梅田裕子