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雨漏り・湿気を解消!自然素材の心地よい我が家に

雨漏り・湿気を解消!
自然素材の心地よい我が家に

O様邸 ハウスデータ

築年数23年
工事面積87m2(約26坪)
構造半地下+木造2階建て
内容スケルトンリフォーム
地域東京都渋谷区

 

O様は23年前に建てられた地下1階、地上2階建ての住宅にご家族3人でお住まいです。比較的新しいこちらのお宅ですが、雨漏りと地下の湿気にお悩みでした。

解体して調査した結果、建築時の施工不良と、雨漏りによるシロアリ被害が発覚。傷んだ構造体は交換し、これからも長く安心して暮らせるお住まいへと再生させました。内装にはO様のあこがれだったという自然素材をふんだんに使用し、身体に優しく快適な空間になります。

エリア情報「渋谷区」

渋谷駅周辺の大規模な再開発で、商業地としての注目が再び集まっている渋谷区。繁華街から離れると、代々木公園の広大な緑もあり、閑静な住宅地が広がっています。

区内には各国大使館が集まり、日本最大級のモスクとなる東京ジャーミイもあるため、街を歩く人も国際色豊かな街です。

渋谷区のリフォーム事例一覧

リフォームプラン作成

O様のご要望

O様からのお問い合わせを頂いた後、現状を確認するためお住まいを訪問し、詳しいご要望をお伺いしました。お話をしていく中で、以下の3つのご要望が浮かび上がってきました。

雨漏り・湿気
解消したい

地下室にこもる湿気や、強風の時に起こる雨漏りにお悩みでした。

夏の暑さ・冬の寒さ
解消したい

夏は2階の暑さが、冬は地下の寒さが厳しく、快適に暮らせるお部屋にしたいとのご希望でした。

自然素材
家にしたい

床や壁には自然素材を使い、安心安全で安らげる空間にしたいとのご希望でした。

ご要望の確認とともに建物の状態などを調査し、以下のプランをご提案しました。

ご提案プラン

2F

夏も涼しく快適な寝室

2階は寝室と予備室の2部屋。これまでは夏場の日差しで暑くて過ごせない程でしたが、天井にしっかりと遮熱処理を施し、屋根からの熱をシャットアウトします。

1F

玄関ポーチの拡張

半地下の構造のため、地面より少し高くなっている玄関。扉前の踊り場が狭く危険だったため、奥行を広げ造り直します。階段に手すりも付け、昇り降りしやすくなります。

B1F

※計画時の図面のため、実際の施工内容とは一部異なります。

地下の湿気と冷えを解消

湿気と冬の寒さが厳しかった地下の居室には断熱や湿気対策を施して過ごしやすく。リフォーム後は寝室としてお使いになります。

こだわりの素材

無垢フローリング

1階の床にはカバ桜、2階はナラの無垢フローリングを使用します。カバ桜は明るく優しい木目でナラには独特の木目があるため、お部屋の雰囲気にあわせて使い分けしました。

無垢フローリング~カバザクラ

無垢フローリング~ナラ

コルクタイル

地下の寝室には天然のコルクをワックスで焼き固めたコルクタイルを使用します。空気を多く含むため柔らかく断熱性に優れた素材です。

コルクタイルのメリットと選び方

スイス漆喰の塗り壁

居室の壁は塗り壁に。アルプス山脈の石灰石を原料とした天然成分100%の自然素材を使います。調湿性に優れ、結露やカビの発生を抑える効果が期待できます。

ほたて漆喰・スイス漆喰

天然木の建具

建具は空間の雰囲気をつくる重要な素材の一つ。O様邸では、無垢のツガ材で建具を造作します。天然の木の風合いは時間が経つごとに味わいが増していきます。

無垢材で造られた建具

パーフェクトバリア

ペットボトルの再生材を使ったエコな断熱材。湿気に強くヘタりにくいうえ、シックハウスの原因となる有害物質を一切含んでいないない安心安全な素材です。

パーフェクトバリア

バウビオ

湿気が気になる場所には、ケイ石や石灰石が原料の断熱材「バウビオ」を使用します。断熱効果がありながら調湿性もあるボード状の素材で、壁の下地として使用できます。

バウビオ

O様はリフォーム前からとても綺麗に丁寧にお暮しでしたが、湿気や冬の寒さや夏の暑さにお困りでご相談を頂きました。
そこで、断熱材や屋根の遮熱などで、寒さ暑さを解消し、湿気については自然素材を室内に使用することで、湿気を調節してくれる室内環境となるようご提案致しました。

長く快適に暮らして頂く為にも、時間の経過と共に味わいが増していく無垢のフローリングや漆喰の塗壁などはお勧めです。
リフォーム前のお部屋はシックな色合いの内装だったのですが、少し暗いイメージでした。今回は壁紙や漆喰の白と、無垢の木のナチュラルな明るい空間となります。

コーディネーター 阿部容子

リフォーム工事の様子

解体開始!しかし・・・?!

O様邸は築23年と新しく、耐震性に問題はないと考えていたため、断熱の性能向上と内装リフォームのみの工事をご提案していました。

しかし、断熱工事のために壁を解体したところ、雨漏りの程度が予想以上に進行しており、それによる構造体のシロアリ被害が発覚。重要な柱の強度がほとんど失われた状態で、建物の耐震性も著しく低下した状態でした。

工事内容の再検討を行いました

建物内部の被害が深刻だったため、O様へはすぐにご報告し、工事内容の再検討を行いました。
O様のご希望を伺い検討した結果、柱や梁の交換・補強工事が追加となり、当初は断熱と内装の工事のみの予定でしたが、構造体からやり直すスケルトンリフォームへと変更されました。

報告書の作成と現場でのご説明

解体時に発覚した問題部分を撮影し、お客様への報告書を作成しました。
書類での説明とともに、実際にO様にも現場にお越しいただき、状況をご説明しました。

地下の掃き出し窓の下から内部の床下にも浸水の跡が見られました。

地下の床板は浸水で腐食し、カビも発生していました。

地下の基礎部分には1階に向かってシロアリの通り道である蟻道が確認されました。

建物の重要な通し柱がシロアリ被害でボロボロになっていました。

窓の取付不良で内部に水が浸入しやすくなっていました。

浸水のあった窓まわりでは蟻害による痛みが激しい状態でした。

被害箇所や改修案を書面にまとめてご報告しました。

O様邸のシロアリ被害はかなり深刻なもので、地下から侵入したシロアリが屋根付近まで食害を進めてしまっており、木材の耐力がほとんど無くなってしまっていました。
このまま住み続けるのは危険が伴うため、当初予定になかった追加工事をご提案させていただきましたが、O様には大幅な計画変更となるにもかかわらず、ご理解とご協力をいただきありがとうございました。

工事中は定期的に現場でお客様との打ち合わせを行い、日々の進捗はO様専用の「お客様ブログ」にてご報告していました。

今回は建築当初の施工不良が原因となりこのような被害が発生していたと考えられます。
比較的新しい建物であっても、正しい施工方法でメンテナンスを怠らないことが大切であることがよく分かる事例となりました。

一級建築士 塩谷敏雄

傷んだ柱や梁の交換・補強

シロアリ被害が大きかったため、交換できる柱は新しい木材に取り替えることになりました。

新しい柱はしっかりと金物で固定していきます。

構造上抜けない柱は、新しい木材で挟んで補強しました。

ダメージを受けた梁の下には新しい梁を添えています。

リビングにあった大きな天窓にも浸水があり、傷みが激しい状態でした。

傷んでしまった天窓部分は補強を施して開口部を小さくし、腰高の窓を取り付けるための下地を作成します。

今後構造体に水が入らないよう、外側から防水シートを張ります。

外壁の下地には地震に強いラスカットパネルを張りました。

断熱材を追加して快適な環境に

屋根裏は外気温と室温の温度差による内部結露で下地に傷みが見られました。

2階の天井に遮熱シートを張り、屋根から伝わる夏の暑さを軽減させます。

天井裏のスペースはパーフェクトバリアで断熱して結露を予防します。

天井の遮熱シートの上に、冬は防湿、夏は透湿する可変透湿シートと調湿性のある断熱ボード「バウビオ」を張りました。

地下の寒さの原因は、壁や床・天井に断熱材が施工されていなかったためということが判明しました。

壁面の断熱のためスタイロフォームをカットしてはめ込んでいきます。

断熱工事と並行して、シロアリ予防の防蟻処理も行いました。

床下にはパーフェクトバリアを敷き詰め、地面からの冷気をシャットアウトします。

窓下からの浸水は、窓部分に基礎の立ち上がりが無く、地面に木材が接地していたことが原因でした。

古い窓は取り外し、基礎の立ち上がりを作ります。

新しく作った基礎の上に窓枠を組み、腰高の窓を取り付けました。

地下の壁にも2階と同様に可変透湿シートを張って壁の中の結露対策を行いました。

バウビオを張ってさらに断熱性アップ。寒さ対策も湿気対策も万全です。

1階の壁・天井も断熱材を入れなおしました。

これがシロアリの写真と同じ現場とは・・・まるで違う場所のようになって、感激しております。丁寧な作業をしていただきありがとうございます。

-O様より-

外装の補修を行います

屋根に傷みが見られたため、補修を行います。

古い屋根の上から新しい屋根を作っていきます。

防水シートとアスファルトシングルを施工して新しい屋根が出来上がりました。

外壁のクラックも浸水の原因となるため、補修を行います。

クラック部分を上塗りしていきます。

新たに作り直した外壁部分には下地としてモルタルを塗り、ならします。

既存の外壁を洗浄し、新旧の壁が均一になるように塗装していきます。

ベランダの手摺りが劣化し、根元からの雨漏りが心配な状態でした

古い手摺りを取り外し、笠木を新しくしました。

劣化が進んでいたベランダの防水塗装もやり直しました。

玄関ポーチ拡張

玄関ポーチの踊り場が狭く、ドアを開けてすぐ階段になっていたため、ポーチの奥行きを拡張してドアを開けてもゆとりがある広さにしました。

リフォーム前の玄関ポーチです。

既存の階段を解体し、ポーチの奥行きを拡げます。

余裕をもってドアの開け閉めができる玄関になりました。

内装を仕上げていきます

キッチンが搬入されました。

劣化の少ない1,2階の床は既存の床の上から無垢フローリングを張ります。

新しいキッチン早く使ってみたいです!無垢材の床素敵ですね。自然素材の家にあこがれていたので、完成が待ち遠しいです。

-O様より-

特注していた家具が出来上がりました。部屋の寸法に合わせて微調整します。

階段にコルクを張っています。

リビングの壁はスイスの漆喰カルクウォールを塗りました。

リフォーム完成しました!

以前から気になっていた雨漏りや傷んでいた構造体はすべて補修を行い、これからも安心して暮らせる家になりました。

内装には自然素材をふんだんに使い、本物の木の質感に触れられるくつろぎのわが家が完成しました。

MOVIE

PHOTO

1F

玄関・廊下

天然の木をふんだんに使い、ぬくもりのある玄関になりました。天井まであった収納は腰高のもので新しく造り直したため、圧迫感がなくなり明るい印象です。

玄関の段差を緩やかに

上がり框の段差は階段状にして緩やかに上り下りできるようにしました。壁には手すりも付け、お出かけの負担を減らします。

以前は廊下にお水などのストックを置かれていたO様。それならばと廊下にオープンな棚を造り付けました。各居室への動線の中心になる場所なので、多目的にお使いいただけます。

カーペット敷きだった階段は汚れが目立つようになってしまっていたため、コルクタイルに変更しました。木製の手すりを取り付け、昇り降りが楽になります。

LDK

以前は大きな天窓がありましたが、雨漏りによる損傷が激しく、一般的な腰高の窓へと変更しました。
床はカバ桜の無垢フローリング、壁はスイスの漆喰カルクウォールを塗りました。建具や収納棚にも天然の木材を使用し、ナチュラルで落ち着いたLDKです。

一体感のある造作家具

造作家具とカウンターは天板をタモの集成材で統一して、インテリアに一体感を持たせています。サイズも素材もぴったりと合わせることができるのは、造作家具の大きなメリットです。

お部屋のコーナーに合わせたテレビ台。ケーブルを通すための穴も用意されています。

リビング収納は回線用のコンセントが背面から出るようにしました。

キッチンにはタカラスタンダードのエーデルを採用しました。汚れが落ちやすいホーローのパネルでお手入れが楽になります。

カウンター下は背面収納を組み込んで収納力アップ。使い勝手抜群です。

水まわり

浴室と洗面台も新しくお取替えしました。落ち着いたベージュのパネルで上品な印象の洗面浴室です。

洗濯機置き場

[Before]

突っ張り棒の簡易な棚を設置していた場所に、木製の棚板を取り付けました。

トイレ

[Before]

トイレも窓際に棚を設置し、壁には手摺りを取り付けました。床は耐水性に優れたコルクタイルです。

B1F

寝室

地下のお部屋は、足触りの柔らかいコルクタイルの床に。壁はリビングと同様にスイス漆喰を塗りました。
雨水の浸入の原因となっていた掃き出し窓を腰高のものに変更し、壁と床・天井にはしっかりと断熱材を入れたので、冬でも暖かく快適に過ごせる寝室です。

寝室1

クローゼットには段違いのハンガーパイプを設けました。

お部屋の幅に合わせた収納棚とテレビ台はオリジナルの造作家具です。

寝室2

階段下収納は使いやすく整え、色々な場所に動かせる可動式の棚を造作しました。

湿気でカビてしまったクローゼットはしっかり対策を施して綺麗にやり直しました。

2F

寝室・予備室

寝室3

2階の個室は1階と雰囲気を変えて、ナラの無垢フローリングを張りました。壁にはリビングと同様にスイス漆喰を塗り、自然素材をふんだんに使用しています。

屋根からの熱が伝わりやすい天井には遮熱シートと断熱材を施工したので、暑い夏も外気温に左右されず快適に過ごせるお部屋になりました。

こちらは元からあった収納ですが、建具や壁紙を交換し、奥行きに合わせてハンガーパイプを増やしました。

お部屋の形に合わせて製作した造作家具は見た目も使い勝手も抜群です。

予備室

シロアリの被害が地上から屋根近くまで拡がっていた柱もしっかり補強し、安心して過ごせるようになりました。

閉めたまま通風できるドア

2階のベランダに続くドアと玄関ドアは、閉めたままで通風ができる優れもの。風通しを良くしておけば、湿気の心配もさらに減ります。

コーディネーター阿部が開け閉めしている様子を動画でご紹介します。

リフォームを終えて

今回のリフォームで、解体後に白蟻の被害が発覚し、すぐにO様に現地をご覧頂いたので工事中ご不安だった事と思います。

ご契約時は予定していなかった構造補強をさせて頂く事になった時も『プロの方にお任せします』と、私共を信じて任せて下さり、ご満足いただける仕上がりになったこと大変嬉しく思います。

仮住まいやお引っ越しではご不便をおかけしたと思います。お忙しい中お時間を沢山頂き、工事中は打合せのため何度も現場へ足をお運びくださりありがとうございました。
O様ご家族が、これからも安心して、快適に暮らして頂くことが何よりの願いです。また何かお困りの事、ご不安な事がございましたらいつでもご連絡下さい。

コーディネーター 阿部容子