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変化に合わせて心地よく。
本物素材の上質リフォーム
鉄骨造のビルでお暮らしになっているB様ご一家。建物が築20年を超えたところで、これからの暮らしに向けて家を整えたいとご連絡をいただきました。
生活の変化に合わせて間取りを変え、オリジナルの家具や収納を造作する内装リフォームです。お悩みだった結露と夏の暑さも解消し、心地良く上質な空間に生まれ変わります。
ハウスデータ
築年数 | 23年 |
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構造 | 鉄骨造ビル |
広さ | 135㎡(3フロア) |
内容 | 内装リフォーム |
B様ご一家は、ビルの3フロア分をお住まいとして使われています。詳しいご要望をお聞かせいただき、3フロアのリフォームプランを作成しました。
※ご提案時のスケッチのため、完成時とは一部異なります。
ご要望
リフォームプラン
間取りは大きく変えず、ご家族の暮らしに合わせたオリジナル収納を造作して、より快適に過ごせるようにします。
すっきりまとまった玄関収納
壁一面のリビング収納
収納力たっぷりのキッチン収納
ご要望
リフォームプラン
3つに分かれていたお部屋を1つにして広々と使えるように。可動式間仕切りで仕切ることも可能にします。ご主人様が趣味を楽しめるスペースも作るプランです。
夜は落ち着いた寝室に
造作デスクをご提案
(実際には造りませんでした)
ご要望
リフォームプラン
和室だったお部屋を洋室にして、お気に入りのコレクションを飾れる大きな家具を造作。洗面の横に、トイレも新しく設けます。
壁一面のテレビ台兼飾り棚
ご提案したリフォームプランを気に入っていただき、細部を修正してリフォーム内容が決まりました。B様は仮住まいにお引越しをされて、いよいよ工事のスタートです。
解体
まずは各フロアの工事箇所を解体していきます。
新しくオリジナル収納を設置するところや、リフォーム後は不要となる間仕切り、断熱工事を行うフロア(3)の壁や天井などを解体しました。
断熱工事
次は断熱工事です。天井に遮熱シートを張ってから下地を組み、断熱材を入れてボードで閉じました。
壁にはシート状の断熱材を施工。これで夏でも涼しく過ごせるお部屋になります。
床の工事
「水まわりも新しくしたい」と追加のご要望をいただき、当初は予定になかった水まわりのリフォームも行うことになりました。工事を始めてみると給排水管に劣化が見られたため、こちらも新しく引き直しました。
各フロアの床はナラの無垢フローリングを採用しました。透明なシートを挟んで、間隔を調整しながら張っていきます。
家具・建具
玄関収納やキッチン収納、リビング収納など、各階の家具を造作します。オリジナルのオーダー家具なので、サイズもぴったりです。
扉やふすま、収納などの建具を吊り込みます。職人さんが一つひとつの建具を使いやすいように調整してくれました。
エアコンなどの設備を取り付け、クロスを貼ったら完成です。
オリジナルで造られた家具や建具に本物の素材を使い、自然素材の良さを感じられるお部屋になりました。夏も冬も心地よく快適に過ごせる、極上の空間の完成です。
リフォーム後のお部屋の様子を、フロアごとにご紹介します。
玄関はすっきりした印象です。廊下の床はナラの無垢フローリング、玄関収納は天然木を使っています。玄関収納は圧迫感を感じない高さになりました。
リビングの床もナラの無垢フローリングを採用。リビング収納は、工事を進める中でB様のご要望が加わり、プラン時とは少し異なる形に仕上がりました。壁や天井の形にぴったり合わせて造られています。
木のぬくもりがあふれるキッチン収納は、梁に合わせた形で造られています。新しいキッチンはタカラスタンダードのエーデルです。ドアから引き戸に変わり、動線も良くなりました。
ショールームでご覧になって気に入られたということで、追加で行うことになった水まわりのリフォーム。浴室も洗面も新しくなりました。トイレの床は水に強いコルクタイルです。
階段を上がってフロア(2)へ。
3つの洋室を合わせて1つの大きな洋室に。日当たりも良く気持ちのいい空間です。予定していたデスクは取り止めて、自由に使えるフリースペースにしました。
こちらの窓にはインナーサッシを取り付けました。これで結露に悩まされる心配もなくなり、冷暖房効率も上がります。
奥の和室も明るい雰囲気に生まれ変わりました。間仕切り扉を開けると、洋室と一体の空間として広々と使えます。
計画通り、トイレのスペースを広げて洗面台を設置しました。洗面のために階段を上り下りする必要がなく、便利にお使いいただけます。
次はフロア(3)をご紹介します。
息子さんのお部屋は和室から洋室に変わりました。扉を開くと、窓から屋外の景色も見えて開放感抜群です。
洗面台は新しいものに交換し、収納だった場所にトイレを設置しました。
弧を描いた天井や床の間などデザイン性の高いお部屋でしたが、現在の生活には少し合わなくなっていました。 収納をリフォームし、オリジナルのテレビ台兼飾り棚を造作して、息子さんが暮らしやすいようにしました。飾り棚の真ん中は扉付きのコレクションケースになっています。
リフォーム後はお部屋に水槽を設置され、ご主人様が魚の飼育を楽しまれているそうです。
本物の素材を使って生まれ変わったお部屋で、これからも心地よくお暮らしいただけることを願っています。
リフォームのご依頼、誠にありがとうございました!
B様から初めてお問い合わせをいただいたのは2年ほど前になります。今回、再度ご連絡があり、リフォームをさせていただきました。
B様がお住まいの建物は、設計士さんと細かくお打ち合わせをされて、こだわって建てられたそうですが、建築当時の断熱材や窓の性能が低かったこともあり、夏は暑く冬は寒いことに悩まれていました。断熱性を改善すると同時に、家族構成やライフスタイルが変わったタイミングでリフォームをしたいとご希望でした。
「ぜひ自然素材を使いたい」とのご要望から、自然素材をふんだんに使い、暮らしが快適になるプランをご提案しました。お部屋に入るドアを引戸に変えたり、キッチンの吊り戸やカウンターの高さを少し変えたりと、使い勝手が良くなる工夫をしています。
リフォーム中は仮住まいにお荷物をすべて運び出す必要があったので、かなりのご負担だったと思います。また、リフォーム中は、毎週のようにお打ち合わせをさせていただきました。床の素材やクロスなどを決める際には、奥様とカフェでお打ち合わせしたのも、とても楽しい時間でした。B様と故郷の思い出や、大好きなパンと食器のことなど、たくさんお話をすることで、より良いご提案をすることができたと思っています。急なご連絡にもお時間を割いていただき、ご協力ありがとうございました。
時の経過とともに自然素材の味わいが増し、より素敵な雰囲気になっていくと思います。リフォームした空間で、B様ご家族がこれからも快適に楽しく暮らしていただけることが何よりの願いです。B様とご縁をいただいたことに、心から感謝いたします。そしてこれからも、どうぞよろしくお願いいたします。
インテリアコーディネーター 阿部 容子