TOP > リフォーム事例 > スケルトンリフォーム > 8坪の家でご夫婦2人のゆったりセカンドライフ

8坪の家でご夫婦2人のゆったりセカンドライフ

8坪の家でご夫婦2人のゆったりセカンドライフ

K様邸 ハウスデータ

築年数28年
構造木造2階建て住宅
広さ建坪8坪、延床16坪(約53㎡)
内容1階・2階のスケルトンリフォーム
地域東京都江東区

お子様の独立後、ご夫婦がセカンドライフを過ごすための住まいにリフォーム。

K様は、お子様が独立されたのをきっかけに、マンションから一戸建ての木造住宅に引っ越されることになり、1階と2階のスケルトンリフォームをご依頼くださいました。

新しいお住まいは建坪わずか8坪の木造住宅で、前にお住まいだった4LDKのマンションよりも狭くなりますが、その中でもご夫婦お二人の暮らしを楽しめるリフォームプランを作成しました。

リビングを2階にして、ご夫婦のセカンドライフにぴったりの開放的な間取りに。狭小住宅が明るく快適なお住まいへと生まれ変わりました。

リフォームプラン

ご夫婦の時間をゆったり過ごせる家に

今回のリフォームのポイント

  • 【耐震】老朽化した建物を構造から見直し、耐震性を向上させます。
  • 【間取り】不要になった子供部屋をご夫婦のスペースに。リビングも広々、ゆとりのある間取りにします。
  • 【安全】ご高齢になってからのことも考え、バリアフリー仕様で使いやすい生活動線にします。
  • 【断熱】冬が少し苦手な奥様のために断熱性を上げ、冬は暖かく夏は涼しい、快適な住環境にします。
  • 【収納】たっぷりとした収納スペースを設け、お持ちの物をすべてしまえるようにします。

間取りビフォーアフター

Before

1F

2F

After

1F

2F

リフォーム前のお部屋は和室が中心で、細かく区切られた間取りでした。 また、T様邸は住宅密集地にあるため、1階の日当たりがあまり良くありません。 T様はご夫婦お二人の暮らしに合う間取りの、明るい洋室をご希望でした。

今回のスケルトンリフォームで、1階にあったリビングを2階に移動して、明るく開放的な空間を実現します。 最も大切な耐震性もしっかり確保し、自然素材を使って木のぬくもりを感じるインテリアに。 1階は水まわりを使いやすくまとめ、ご夫婦がゆっくりお休みいただけるプライベートスペースになります。

2階をリビングにするメリット

リビングは広めの空間にしてゆったり過ごしたいという方は多く、K様も間仕切りの少ない開放的なリビングをご希望でした。 8坪という狭小住宅で大空間を実現するには、1階か2階のいずれかワンフロアをリビングにすることとなります。

2階をリビングにするメリットは、なんと言っても耐震性が高くなることです。

2階が大空間でも、1階をバランス良く補強すれば、地震の時に2階部分をしっかり支えることができます。 反対に1階が大空間の場合は、地震の時に2階部分を支えられない可能性があるのです。

2階をリビングにするデメリット

まず、玄関が1階のため、外出時や来客時は階段を上り下りする必要がでてきます。 また、買ってきた食材や宅配の荷物などの重い物を2階に運ぶ機会も増えます。

2階のドアホンで来客に対応できるようにしたり、上り下りしやすいゆるやかな階段にしたりといった対策を取ることをおすすめします。 2階をリビングすることのデメリットも考えた上で計画した方が良いでしょう。

築30年でも今の家に負けない性能の家に

耐震性アップ

築年数が長い建物の老朽化は避けられません。T様邸も築28年となり、傷んだ箇所が見られました。 梁や柱を一つ一つチェックして、傷んだ木材は交換し、土台も補強しました。

耐震補強で新築住宅と同じレベルまで耐震性を上げ、将来も安心してお暮らしいただける建物にしていきます。

断熱性アップ

T様邸を解体してスケルトン状態にしたところ、断熱材が入っていませんでした。 断熱材がないと、外気が室内に入りやすいため、夏は暑く、冬は寒い家となってしまいます。

今回のスケルトンリフォームで、床・壁・天井にしっかり断熱材を入れ、外気の影響を受けにくい建物になりました。 一年中快適に過ごせて、冷暖房効率も改善します。

自然素材で木のぬくもりいっぱいの家に

カバザクラの無垢フローリング

1階、2階とも、床には明るい色合いのカバザクラの無垢フローリングを採用しました。 軽快な印象のお部屋に仕上がっています。

無垢フローリングは、無塗装や自然塗装の仕上げもありますが、K様はお掃除が楽なUV塗装仕上げを選ばれました。 表面がコーティングされているので、お手入れが簡単です。

※詳しくは、無垢フローリング~カバザクラをご覧ください。

自然塗料リボス

あらわし(見えている状態)の梁や収納棚、階段などの木部は、ドイツ生まれの自然塗料「リボス」で仕上げました。 100%天然素材で作られるリボスは、人体に有害な物質を含まず、嫌な臭いもいので、安心して使えます。

※詳しくは、ドイツ リボス社の自然塗料をご覧ください。

リフォーム完成の様子

広々オープンな2階のリビングダイニング

2階の2部屋の和室をつなげて、広々とした空間が出来上がりました。 大きな窓から陽の光がさんさんと降りそそぐ明るいお部屋です。

独立したお子様たちが遊びに来たときも、ゆったり楽しく団らんできるリビングダイニングになっています。

吹き抜けで明るく広がりを感じます

天井を吹き抜けにすることで、さらに広がりを感じる気持ちのいい大空間に仕上がりました。

断熱環境を改善して快適に

天井を吹き抜けにすると、屋根からの熱を受けやすくなります。 K様邸ではスケルトンリフォームで天井にもしっかり断熱材を施工したので安心です。 断熱環境が改善され、快適なお部屋になりました。

空気が循環して快適に

天井を吹き抜けにすると、冬場は暖かい空気が上の方に溜まりやすくなります。 そんな時は、天井に設置したシーリングファンを回せば、空気が循環して快適に過ごせます。 夏場も涼しさを感じることができますよ。

アクセントカラーにシンプルな照明が映えます

キッチンや建具は、アクセントカラーのダークブラウンで統一しました。 白い壁と無垢フローリングのやさしい色合いに、ダークブラウンが映え、コントラストをお楽しみいただけます。

中でも印象的なのは、あらわしのスタイルにした「見せ梁」です。 丸太梁をダークブラウンの自然塗料(リボス カルデット)で塗装しました。 建築時の立派な梁が、建物を支えるだけでなく、インテリアの一部としても活躍しています。

また、照明器具はシンプルな物を選び、シーンに合わせて使い分けられるように計画しました。

バルコニーもリビングの一部に

2階の隅にあったバルコニーは使わない予定とのことで、撤去してリビングを広げることになりました。

ベランダにあった柱の一部は、撤去すると耐震性が低下するため、そのまま残しました。 クロスを張って仕上げ、お部屋に違和感なく馴染んでいます。

Before

スタイリッシュな対面キッチン

インテリアのアクセントになっています

キッチンも2階に移動して、オープンな対面スタイルに変わりました。 強力な換気扇や水音が響きにくいシンクを備え、お料理中の音や匂いがリビングに流れにくくなっています。

奥様が選ばれたINAX(現LIXIL)製のキッチンが、アクセントカラーをダークブラウンにするきっかけでした。 キッチン背面の収納も白にする予定だったのを、奥様のアイデアでダークブラウンに変更し、より一層アクセントの効いた素敵な空間となりました。

IHクッキングヒーターで安全に

IHクッキングヒーターは火を使わないので、お子様やご高齢の方でも安心して使えます。 K様も将来のことを考えて、キッチンにIHクッキングヒーターをご希望になりました。

「直火でなくて、炒め物は大丈夫?」と心配される方もいますが、IHクッキングヒーターは熱効率も良く高火力なので、炒めものも美味しく出来上がります。

階段&玄関もゆったり広々

安全で明るい階段です

リフォーム前は勾配が急でしたが、ゆるやかな階段に架けかえました。 リビングを2階にしたため、階段を上り下りする機会が増えますが、これなら安心です。 1階の玄関から2階のリビングへ直結しているので、お客様もそのままお通しすることができます。

階段を上がったところには壁を造らず、階段が2階の大空間の一部のように仕上げました。 窓も増やして、明るいオープンなイメージの階段になっています。

Before

玄関は収納充実です

玄関ホールは、お客様をゆったりとお迎えできるスペースになりました。 シンプルでモダンなデザインの玄関扉も、この空間にぴったりです。

壁一面に、靴だけではなくお洋服なども収納できる大きなクローゼットを設置しました。 クローゼットの建具は白にしたので、より広々と感じられますね。

1階の洋室は寝室に

プライバシーが確保できるお部屋です

1階のお部屋は和室から洋室に変わり、ずいぶん印象が変わりました! 白い壁に白い建具、床はカバザクラの無垢フローリングで、落ち着いた雰囲気の寝室になっています。 床もしっかり断熱したので、床下から冷気が上がってくることもなく、冬でも暖かくお過ごしいただけます。

1階の道路に面したお部屋のため、窓を上下に分けて目隠しを設けました。 これなら人の目も気になりません。 窓は小さめになりましたが、光と風を十分に取り入れられるように工夫しています。

Before

1階外観

収納もたっぷり用意しました

お手持ちのタンスをしまえるように、大きな収納を設けました。 パイプハンガーにもたくさんのお洋服を吊り下げることができます。

K様は、お子様たちの思い出の品やキャンプの道具、季節の衣類などをしまわれるそうです。 大型の収納があれば、他の家具を置かなくても済みますね。

足元を有効活用して収納に

寝室でお休みになる際は、足元の上が空きスペースとなります。 そこで、この空間も有効活用することに。

壁が少し出っ張っている部分は、後ろにある洗面室から使える収納スペースになっているのです。 これならお休みの時に邪魔にもならず、足元のスペースを有効に活用できますね。

コンパクトで機能的な水まわり

1階にコンパクトにまとまった水まわりスペース。床には段差がなく、バリアフリーになっています。

洗面室を便利に使う工夫

今回のリフォームで洗面スペースを新設して、便利に使えるようになりました。

洗面室に造った小さな棚が、寝室の裏側にあたる部分です。 奥行きはそれほどありませんが、タオルや洗面用品などの細々したものをしまうのにぴったりの収納です。

天井には、雨の日の洗濯物干しに役立つ室内用物干し「ホスクリーン」を設置しました。 使わない時は手軽に取り外すことができるので邪魔になりません。

浴室&トイレは明るく

浴室はイエローの明るい雰囲気に変わりました。コンパクトですが十分な広さがあります。

トイレは階段下のスペースを利用して、リフォーム前よりも広く使えるようになりました。 階段を下りてすぐのところにあるので、2階から行き来しやすくなっています。

リフォームアドバイザー
塩谷 理枝

お打ち合わせの際は、いつもご夫婦お二人でお越しになっていて、とても仲の良いご夫婦だなと感じました。 愛情いっぱいにお育てになったお子様たちのご様子を伺いながら、温かみのある住空間にできたらいいな...と考えていました。

そんなご夫婦の思いがたくさん詰まったスケルトンリフォームです。 リフォームが完成してみると、リフォーム後のお住まいも、計画通り、とても温かな空間になったと思います。

ご夫婦お二人で、これからの人生を楽しく幸せに暮らしていただけたら嬉しく思います。 お忙しい中お時間を下さり、たくさんのご協力をいただきまして、本当にありがとうございました。感謝申し上げます。