TOP > リフォーム事例 > スケルトンリフォーム > 和の雰囲気を残したレトロな中古住宅耐震リフォーム

和の雰囲気を残したレトロな中古住宅耐震リフォーム

和の雰囲気を残したレトロな中古住宅耐震リフォーム

C様邸 ハウスデータ

築年数50年(昭和30年代築)
構造木造2階建て住宅
広さ建坪9.5坪、延床17坪
内容1・2階のスケルトンリフォーム
地域東京都中央区

新しいご家族のための特別な空間です。

オーストラリア出身のご主人様が日本人の奥様と国際結婚をされ、レトロな中古住宅を新しいお住まいに選ばれました。

下町の古き良き時代の雰囲気を活かしながら、耐震性も高めるスケルトンリフォームを行い、新旧が融合した魅力的な空間へとリフォーム。 新しいご家族にぴったりのお住まいが完成しました。

リフォームアドバイザー
塩谷 理枝

レトロな雰囲気のお住まいをスケルトンリフォームした事例をご紹介します。

昭和の建物を、新しくお住いになるご家族の生活スタイルに合わせてリフォームしました。 レトロな雰囲気をしっかり残しつつ、建物の性能を上げて、使い勝手を良くしました。

ご夫婦にぴったりの空間に仕上がっています。

インテリアコーディネーター
千葉 容子

C様邸は、昭和30年代に建てられた木造の2階建て住宅です。 オーストラリア人のご主人と日本人の奥様のご夫婦が、中古住宅として購入されました。

前オーナー様が、そのままでも十分に住めるほど手入れをなさっていた建物で、昭和の香りが残るお気に入りの箇所を残してリフォームしたいというご希望でした。

新しいものと古いものが一つの空間に違和感なく溶け込んだイメージで、インテリアをご提案しました。

リフォームプラン

C様のご希望は...

  • 建物の雰囲気を残しながら、明るい雰囲気に
  • 耐震性を高めて、安心できる住まいに
  • お風呂やトイレ、階段は今よりゆったりと

Before

Before

エコリフォームからのご提案は...

下町の日本家屋の味わいを残しながら、新しいご家族が暮らしやすい空間に
  1. 和の雰囲気を残しながら、シンプルで明るいインテリアにします
  2. しっかり耐震補強を行い、住宅の性能を今よりも高めます
  3. 水まわりはゆったり、収納も充実させて、使い勝手の良いレイアウトにします

階段と収納のイメージ

LDKのイメージ

間取りビフォーアフター

1階 ご家族の生活に合わせて、間取りを大きく変えます

1階 Before

1階 After

キッチン:対面式キッチンにして、リビングとキッチンをひと続きの空間に。カウンターには収納棚を設けます。

リビング:掘りごたつを設置して、お食事時も団らんの時間もご家族でくつろげるスペースに。

玄関:C様お気に入りの昭和レトロな雰囲気をそのまま活かします。

スタディスペース:パソコンを使ったり、宿題をしたりと、ご家族でフレキシブルに使えるスペースです。

水まわり:使いやすくまとめて動線をスムーズに。長身のご主人様のため、大きめのお風呂にします。

階段:位置を変更して、ゆるやかで上り下りしやすい階段に。階段下に便利な収納も設置します。

2階 日本家屋の雰囲気を活かしながら、明るい雰囲気に

2階 Before

2階 After

C様がレトロな雰囲気をお気に入りだったため、大きな変更は加えず、傷みの見られた箇所のみ新しいものに交換します。

また、階段の移動に伴い、収納の位置を調整します。リフォーム前に階段のあった箇所は押入にする計画です。

リフォーム工事の様子

施工責任者
一級建築士
塩谷 敏雄

C様邸は、昭和30年代の建築と思われる、昔ながらの木造住宅です。 C様は、近年の住宅に無い、味わい深いレトロな趣が気に入られたものの、築年数を考えると耐震性に不安があったそうです。

現地調査を行ったところ、耐震リフォームをしないことには、安心して住むことは難しい状況でした。 そこで、耐震補強を行う上で特に重要な1階部分を中心に耐震補強工事を行うことになりました。

1階を解体して、骨組みだけのスケルトン状態にして、構造部分から大きく見直していきます。

※詳しくは、耐震リフォームとは?をご覧ください。

耐震補強工事

解体・チェック

まずは床や壁、天井を解体し、構造材を見える状態にしてチェックします。 建物の内部までしっかり確認できるのが、スケルトンリフォームの大きなメリットです。

浴室部分の木材はシロアリ被害を受けてスカスカになっていました。恐らく水漏れのせいでしょう。 シロアリは水を好むため、水まわり周辺がシロアリ被害を受けている場合が多く見られます。

耐震計画

スケルトン状態にして目視で確認するだけでなく、耐震診断ソフトを使用しながら家の状態を把握します。 的確な耐震計画を立てることは適切な施工につながります。木造住宅の耐震リフォームにおいて、重要なプロセスです。

※耐震診断について詳しくは、耐震リフォームの方法をご覧ください。

床の補強

基礎のチェックを入念に行い、床の補強を行います。 下地はすべて新しいものに替え、シロアリ被害の見られた箇所の木材も交換しました。

天井の補強

天井にも傷みが見られたため、下地から新しく組み直しました。

梁を新設

間取り変更のため柱を撤去した箇所には、補強のため新しく太い梁を架けました。

耐力壁の新設

耐震計画に基づいて、新しく耐力壁を施工します。

新設部分を耐震金物で補強

新しい耐力壁に入れた筋交いを、プレート金物でガッチリ結合します。

既存部分も耐震金物で補強

既存の柱や梁などにも、要所要所に耐震金物を設置します。 耐震金物を適切に配置して、地震の縦揺れで柱が抜けてしまうのを防ぎます。

コボットを設置

スタディスペースの窓に設置した交差している金物が、オールステンレスの耐震補強システム金物「コボット」です。 ここを壁にして窓を塞いでしまうと、採光や通風が難しくなるため、耐力壁と同等の強さを持たせるコボットを採用しました。

※詳しくは、コボットをご覧ください。

リフォームアドバイザー
塩谷 理枝

C様邸は昭和30年代のお宅ということで、解体してみると心もとない箇所が多く見られましたが、耐震補強が進むと見た目にも安定感が出てきました。

下地が組みあがった時点で、C様に現場へお越しいただき、補強箇所を建築士からご説明しました。 耐震補強工事は完成したら見えなくなってしまう部分なので、お客様に実際の現場をしっかりとご確認いただくことを大切に考えています。

真夏の暑い中の工事でしたが、C様には何度も足をお運びいただき、誠にありがとうございました。

給排水工事

宅内配管の交換

給排水設備を見直し、宅内の配管はすべて新しいものに交換しました。

スケルトンリフォームのもう一つの利点は、電気や水道の設備も見直しができることです。

宅外配管の高圧洗浄

宅外の給排水管を交換すると、大きな費用がかかってしまいます。 そこで今回は高圧洗浄をかけて管のつまりを解消し、きれいにしました。

電気工事

電気配線も新しく

C様邸の電気配線は建築当初のまま、今では見られなくなった碍子(がいし)が使われていました。 現在では絶縁素材でコーティングされたケーブルを使用しますが、昔はセラミック製の碍子を使って露出配線されていたのです。

C様邸が建築された時代とは、家庭で使用する電気量も桁違いです。 これからの生活に合うように、電気配線はすべて新しいものにしました。

Before

リフォーム完成!

和の雰囲気を残しつつ、新しいご家族のために暮らしやすく生まれ変わったお住まいをご紹介します。

リビング

築50年を数えるC様邸。長い間使い込まれた柱や枠、塗り壁は、落ち着いた雰囲気で味わいがありました。 今回のリフォームでその良さを残しながら、ナチュラルな色の素材を組み合わせて、明るい雰囲気のリビングに生まれ変わりました。

床にはカバザクラの無垢フローリングを採用しました。 カバザクラはやさしい木目と明るく上品な色合いの広葉樹です。

水まわりまで同じ無垢材を使用するため、汚れや水はねに強いウレタンUV塗装で仕上げました。 蓄熱性のある無垢材は、床に座る生活にぴったりですね。

Before

Before

木製建具はそのまま活かして

C様邸でとても印象的なのが、玄関とリビングを仕切る木製の建具です。 ご主人様のご希望で、お気に入りのガラス入り木製建具をそのまま活かして、再利用することになりました。

C様邸が建てられた時代には、今のように工場で作られる既製品の建具はありませんでした。 建具職人がドアや引き戸を1枚1枚手作りしていたのです。この木製建具も、C様邸のために誂えられた逸品です。

Before

インテリアコーディネーター
千葉 容子

再利用する木製建具は、一旦取り外して、専用の洗剤で丁寧に洗浄しました。 味わいのある雰囲気はそのまま、汚れだけを落とした建具は、新品には出せない色合いに仕上がりました。

新しい空間に古い建具を置いても、不思議とアンバランスな感じではなく、逆に新しい空間のアクセントとなっています。 新旧がうまく調和した和のリビングが完成しました。 築50年のリフォームならではの雰囲気ですね。

掘りごたつをオーダーメイドで

こちらもご主人様のご希望で、オーダーメイドの掘りごたつを造作しました。 ご家族やご友人の集まりにも使える大きめサイズです。大人数でワイワイ楽しめそうですね。

実はこの掘りごたつ、出し入れが自在になっています。 別のテーブルを使う時や、リビングを客間として使う時などは、掘りごたつを床下に収納してフラットに。 オーダーメイドの家具ならではの便利機能です。

工事中の様子

便利なリビング収納

キッチンカウンター兼用のリビング収納も、しまう物に合わせてオリジナルで造作しました。 高さをキッチンよりも少し上げることで、キッチンの手元を隠す役割も果たしています。

左右の扉は半透明のポリカーボネートをはめ込み、中がうっすら見えるようにしました。ちょっとレトロな雰囲気で空間のアクセントになっています。

真ん中は半透明ではなく、普通の木の扉です。これは、掘りごたつに座った時に、ちょうど寄りかかれるように配慮しているのです。

スタディスペース

玄関横にあった納戸は、ご家族で使えるスタディスペースになりました。 オリジナルのカウンターを造作し、足元を掘り下げて、デスクとして使えるようになっています。

写真は間仕切りのガラス建具を外して撮影しましたが、普段は建具で仕切られた落ち着く空間になります。

背面には、デッドスペースができないよう、高さも奥行きもぴったりサイズの棚を造り付けました。 本やPC、周辺機器などを置いて、便利にお使いいただけます。

Before

キッチン

キッチンはタカラスタンダード製の白いホーローキッチンです。 C様は実際にショールームへ出向いて、ホーローの良さを実感されたそうです。

白いキッチンは汚れが目立ちがちですが、ホーローのキッチンなら汚れが付きにくく落としやすいので安心です。 アイボリーがかったオフホワイトが、無垢の床とも良く似合っていますね。

※タカラスタンダードのホーローキッチンについて詳しくは、こちらのQ&Aをご覧ください。

Before

キッチンからお部屋が一望できます

リフォーム前は壁付けだったキッチンが、対面式に変わりました。 キッチンに立つと、リビングはもちろん、スタディスペースや玄関まで、すべてのお部屋を見渡すことができます。 お料理中も家族の気配が感じられる理想的な空間となりました。

洗濯機置場にも一工夫

キッチンの隣には洗濯機置場を設けました。 リビング側から見えないように壁を立てているので、来客時も気になりません。

コンパクトで使い勝手の良いレイアウトになりました。

玄関・階段

玄関には大容量の収納を

リフォーム前にあった玄関収納は、可愛いサイズのもので、ご家族で使うには容量が足りません。 今回のリフォームで、大容量の玄関収納を設けました。おしゃれなお嬢様たちの靴をたっぷり収納でき、ロングブーツも入るサイズです。

オリジナルの収納はすべて天然木を使い、自然塗料のワトコオイルで仕上げました。 時間の経過とともに、ますます味わいが増してきます。

※詳しくは、オイルフィニッシュ向け自然塗料オイルをご覧ください。

ゆるやかな階段で安全に

最近ではゆるやかな階段が当たり前ですが、昔は部屋を広く取るために、狭くて傾斜が急な階段が多く造られていました。 C様邸の階段もかなり急で、手すりにつかまらないと上り下りが怖かったそうです。

今回、階段を広く取り、ゆるやかに架け替えたので、これからは安心して楽に上り下りできます。

また、天井近くに間口を設けて、縦格子を取り付けました。 2階でもリビングの様子が感じられ、通風にも役立つ上、インテリアのアクセントにもなっています。

Before

インテリアコーディネーター
千葉 容子

階段下のスペースを利用して、収納を設けました。

奥行きのある収納なので、掃除機などの大きな物や、扇風機などの季節物をしまうのにぴったりです。 デッドスペースになりがちな空間を有効活用しています。

浴室・水まわり

ゆったり1坪タイプのシステムバスです

長身のご主人様がゆっくりとお風呂につかれるように、浴室には1坪タイプの大きなシステムバスを設置しました。 淡いピンクのパネルがアクセントの、温かみのあるバスルームです。

タカラスタンダード製のシステムバスで、壁のパネルがホーローになっています。 浴室のお掃除が簡単でカビも生えにくく、長い間清潔に保てます。

Before

水まわりはコンパクトにまとめました

元々お風呂が無かったところに後から増設したため、浴室がキッチンにせり出す形になっていましたが、今回のリフォームで水まわりを1つにまとめました。

浴室、洗面、トイレがまとまって、動線もスムーズになり、便利にお使いいただけます。

Before

2階

2階の間取りはほぼ変えず、再利用できる部分はできるだけそのまま残しました。 畳と襖、クロス、天井は新しいものに張り替えて、和の雰囲気そのままに、明るいお部屋となりました。

天井の竿縁(天井板を支える棒)は、桜の木の皮を巻いた味わい深いもの。天井板だけを替えて、竿縁はそのまま再利用しました。

C様が選んだ砂壁調のクロスも、立派な欄間と調和してとても素敵です。

工事中の竿縁

Before

廊下も生まれ変わりました

古びていた2階廊下の床は無垢フローリングに張り替え、見違えるような明るい空間に。

天井はご主人様お気に入りとのことで、きれいに洗浄して再利用しました。 和室の天井と比べても遜色ない仕上がりになっています。

Before

ガラス入り木製建具を再利用

和室と廊下を仕切るガラス入りの建具も、1階玄関と同様、職人さん手作りの建具です。 こちらもきれいに洗浄して再利用することとなりました。

レトロでおしゃれな建具はC様邸の雰囲気にぴったり。 これからもまだまだ活躍してくれそうです。

Before

照明器具

C様邸では、照明にもこだわりました。

キッチンのブラケットやスタディスペースのペンダントライトなど、新しい照明は、C様ご家族が悩みに悩んで選ばれたもの。 和の雰囲気を持つ、シンプルなデザインの照明は、お部屋にしっくり馴染んでとても素敵です。

昭和30年代の照明器具を再利用

建築当時から使われてきた、味わいのある照明器具も残されていました。 今では手に入りにくい貴重なものです。奥様のご希望で、階段と玄関の照明を再利用しました。

アンティーク"風"ではなく、正真正銘のアンティークです。 なんとも愛らしいキュートなデザインで、新しいお住まいでも、これまでと変わりなくお部屋を照らしてくれています。

Before

Before

リフォームアドバイザー
塩谷 理枝

ご主人様がご不在だった間は奥様とお打ち合わせしていましたが、暑い中、何度も現場に足をお運びいただき大変だったことと思います。 いつも明るい笑顔でご対応くださってありがとうございました。

C様邸は経年した木造住宅のため、工事中にやむを得ず計画を変更しなければならないこともありました。 C様ご夫婦にご理解いただいて工事を進めることができ、感謝しております。

C様邸は腕のある大工さんが丁寧に建てた木造住宅のため、きちんと手を入れれば建物の寿命を延ばすことができると判断しました。 古い建物は壊して建て直せば良いと考える方も多い中、C様は古い建物でも大切に使い続けたいとご希望でした。 ご主人様は外国の方ですが、古い日本家屋の価値を改めて教えていただいたように思います。

C様ご一家は、暖かくて素敵なご家族です。ご縁をいただいたことに深く感謝して、末永く幸せに暮らされることを心より願っております。

インテリアコーディネーター
千葉 容子

夏の暑い中、C様にはたびたび現場にお越しいただき、ありがとうございました。 その都度、C様のお人柄に助けていただきました。

C様は日本の良さを十分にご理解されていて、長年使われてきた建具や照明器具を再利用したいとご希望くださいました。 お嬢様たちもセンスが良く、選ばれるアイテムもスタイリッシュかつ可愛らしいものばかりで、いつも驚かされました。 インテリアをコーディネートする上でも、とても勉強になりました。

C様はお仕事で海外に行かれることが多いとのことですが、日本にお戻りの際は、和の雰囲気をたっぷり感じていただければと思います。 C様ご家族がこちらのお住まいで楽しくお過ごしいただければ嬉しく思います。 本当にありがとうございました。

リフォーム後のご感想

C様より

リフォームは初めての経験で、何もかもわからないことだらけでした。 築50年が経過した家ではありますが、雰囲気はとても気に入っており、「できるだけ残したい...。でも耐震の面では不安...」という思いがありました。 狭いスペースの中での収納力や、リフォームにかかる工期も心配でした。

エコリフォームさんからご提示いただいたプランは、私たちのそういった不安や希望をよく汲んで下さっていると感じて、リフォームをお願いしました。 工事が始まってからは、進捗具合や問題点を、都度ご報告いただきました。 現場で打ち合わせをしながら、できないこと、やめたほうがよいことはきちんと言ってくれて、代替案を提案してくれたり、とても心強かったです。

リフォームは思った以上に大変です。ですから、リフォーム会社とのコミュニケーションはとても大事だと思います。 エコリフォームさんは、塩谷社長ご夫妻はじめ、コーディネーターのみなさんがとても柔らかなご対応で、小さなことも相談しやすく、連絡もいつもスムーズで、助かりました。大工さんや職人さん方にも、暑い中よくやっていただきました。

リフォーム後は、使い勝手が良く、明るくてくつろげる家になりました。どうもありがとうございました。