五感で感じるここちよさ

五感で感じるここちよさ

自然素材にかこまれて

柱や梁・床には木目がきれいな国産の杉を使い、壁紙や建具にも自然素材にこだわりました。本物の質感は時間が経っても色あせず、味のある空間になっていきます。

木の香りに癒される

上質な無垢材がふんだんに使用された室内。家全体に木の香りが広がります。日々の疲れを優しく包む癒しの空間です。

無垢材の柔らかな肌触り

オイルで仕上げた杉の無垢フローリングは肌触りが柔らかく、さらっとした触感は裸足で歩きたくなる気持ちよさです。

鳥の声で目覚める休日

閑静な住宅地の一画、静かな環境で休日は時間を気にせず朝寝坊。奥まった土地の利点を最大限に生かしました。

コーヒーが美味しくなる空間

カフェのようなカウンターキッチンで挽きたてのコーヒーを。明るく開放的なLDKで楽しむおうちカフェは贅沢なひとときです。

TOP > リフォーム事例 > 新築住宅 > 【新築】五感で感じるここちよさ

1階 LDK・水回り

自然光あふれる開放的なリビング。飛騨の無垢材で作られたソファが主役です。

住宅密集地の中でもプライバシーを保ちながら採光を確保するため、高い位置に窓を設けました。

リビングを中心にした吹き抜けが家全体につながりをもたせています。

使い勝手の良い収納を造り付けた機能的なキッチンです。

2階 フリースペース・洋室

吹き抜けに取り付けたシーリングファンが空気を循環させるので、夏も冬も家じゅうが快適。階段ホールのフリースペースはテレワークにも最適です。

MOVIE

暮らしに合わせた造作収納

キッチン

キッチンには引き出し付きのバックカウンターと、高さの調節できるオープンな棚を造作しました。

玄関

玄関手摺りの上には小さな飾り棚を付けました。天井までの大容量収納は靴の他にも傘をかけられる場所を作り、側面からバイクのヘルメットが収納できます。

洗面

オリジナルで製作した洗面カウンターは扉を付けず、木製のボックスを引き出し代わりに。階段下スペースには洗濯機置き場を設けました。

2階ホール・寝室

2階のホールに造作した棚は本棚として、寝室に設けた棚はバスケット等を利用して衣類や小物を収納しています。

設計について

<施主・設計>

阿部 容子

二級建築士
インテリアコーディネーター

自宅を新築しました

今回はお客様のお宅のリフォームではなく、自宅を新築しました。
リフォームと新築では勝手が違うことも多いのですが、一級建築士の塩谷が工務店時代に培った新築の経験と知識を存分に発揮してくれました。
また、自分で住む家なので、これまで取り入れたことのない建材を積極的に使ってみるといった実験的な取り組みもしています。

敷地は、旗竿地と呼ばれる周りを建物に囲まれた場所。一般的にこうした奥まった土地に建てる場合は敷地面積いっぱいに建物が建つので、玄関の位置が固定されてしまうのですが、あえて建物の規模を小さくしています。
これにより通路の正面に大きな窓を設けることができ、昼間は照明をつけなくても自然光で過ごせる明るい空間となりました。

室内は間仕切りをあまり設けずに、将来的な自由度を持たせています。
2階の個室は吹き抜けに面した障子を開けると家全体につながりができ、開放的で広がりを感じられます。

HOUSE DATA

工事内容:新築/敷地面積:98.96m2(29.94坪)/延床面積:70.00m2/構造:木造2階建て/地域:東京都世田谷区

メーターモジュールの設計

この家の設計は、いつものリフォームとは異なったメーターモジュールで設計しました。
メーターモジュールは、日本建築の基本である尺貫法(91cm)ではなく、100cmを基本単位とする設計基準のこと。基準となる一コマの幅が従来より9cm大きいので廊下や階段、トイレなど狭いスペースにゆとりができます。

尺貫法で建てられた家のリフォームでメーターモジュールを用いるのは難しいですが、新築では自由な設計が可能です。伝統的な木造建築の良さに、新しい流れを取り入れ、より暮らしやすい空間ができました。


「作りやすい」=「良い」設計

私たちの普段の暮らしに馴染みのあるメートル単位での設計・施工はシンプルで分かりやすく、計算が簡単なため作り手側にもメリットがあります。
間取りも極力シンプルになるようにして、「作りやすさ」を念頭に設計を行いました。

「作りやすい」というと暮らしやすさについては考えられていないような印象を受けますが、実は作りやすい設計というのは、シンプルで無駄がなく、暮らしやすさにもつながる良い設計であるという考え方があります。
凹凸のない箱型の形は耐震の面でも優れているので、暮らしやすさと安全性を兼ね備えた我が家となりました。


安心・安全へのこだわり

紀州和歌山の国産杉

柱や梁・フローリングには山長商店の紀州杉を使用しています。紀州・和歌山で植林から製材、加工まで一貫生産された高品質な国産材です。建具はオリジナルの木製建具。階段や家具等は国産杉の間伐材で作られたJパネルで製作しました。

無垢材のもつ調湿効果で空気はいつも爽やか。家全体に広がる木の香りは、毎日の暮らしに癒しをもたらしてくれます。
「木目風」ではない本物の木を使ったインテリアは、経年による色の変化や小さな傷なども「味」となり、長い間色褪せることなく愛着を持って生活できる場所になります。

環境にも身体にも優しい省エネ住宅

[セルローズファイバー]

[ECO断フロア]

一年を通して快適な温熱環境を保つためには、夏の暑さや冬の寒さを遮断する高性能の断熱仕様が必要不可欠。壁や天井には古紙を再生して作られたセルローズファイバーを、床の断熱には木の繊維を圧縮したパネル状断熱材ECO断フロアを使用しました。家の内部を構成する断熱材にも自然素材を主原料としたものを使うことで、環境にも身体にも優しい室内空間を作り上げます。

また、家の中で熱の流出入量が一番多い窓ガラスにはLow-Eガラスを採用しました。24時間換気システムには、エアコンで調節された室内温度を損なわずに換気できるダクトレス熱交換換気システムを取り付け、冷暖房効率の高い省エネ住宅となっています。

地震に強い家

エコリフォームではこれまで築年数の古い住宅の耐震補強を数多く手がけてきました。もちろん新築においても地震への備えは手を抜きません。
これまでの実績をもとに、バランスの取れた設計と確かな施工を行い、安心・安全に暮らせる住まいを作り上げました。

工事中の様子

工事の様子はブログにて公開中

工事中の現場の様子は写真や動画に撮り、定期的にブログでレポートしていました。

上棟の様子や、壁の中に隠れてしまう断熱材の施工の様子、家具の製作過程など、工事中でしか見られない「建物の中身」をご紹介します。

暮らし始めて思うこと

リフォームも同じですが、建物が1軒建つまでには、本当に沢山の人が関わり完成します。
工事中、塩谷をはじめ沢山の職人さんが丁寧に作っている様子を見ていたので、工事を終えて完成した我が家を見たときは、感謝の気持ちでいっぱいでした。

実際暮らしてみると1年を通してどの季節も快適です。
土地の性質上周りを建物に囲まれて、暗くなりがちな場所ですが、吹き抜けの大きな窓から自然な光がいつも安定して入るので、毎日明るいリビングで過ごしています。
また、シンプルな設計はこれからのライフスタイルの変化にも対応できるので、今もこれからも安心して暮らしていけます。

実際に自分の家を建てて改めて、住空間の大切さを身にしみて感じることができました。住空間が快適であることで、気持ちにゆとりがうまれ、生活もより豊かになるのだと思います。
今回新しい素材を実験的に使ってみましたが、この経験で培った知識はこれからのご提案に生かしていきたいと思います。