国産材の「木の家」で等身大の和の暮らし

国産材の「木の家」で
等身大の和の暮らし

住宅専門の会社が作る宿泊施設

エコリフォームの住宅施工のノウハウを活かし、地元・深川に長期滞在型の宿泊施設を建てました。暮らしの専門家が考える本当にここちよい空間で、東京の下町暮らしを楽しめるホテルです。

宿泊先でも「いつもの暮らし」を

キッチンや洗濯機を完備し、居間と寝室が分かれているので、一般的なホテルステイにはない「いつもの暮らし」が可能。和モダンなしつらえで落ち着ける空間になりました。

自然素材と国産材で快適な住空間に

滞在中、快適に過ごすための住空間づくりには手を抜きません。室内の仕上げはもちろん、構造体や見えない場所に使う素材にもこだわった高品質な注文住宅仕様の建物で安心して滞在できます。

TOP > リフォーム事例 > 新築住宅 > 【新築】国産材の「木の家」で等身大の和の暮らし

MOVIE

外観

前面の木の格子が印象的な外観。1階と2階にそれぞれ入口があり、ワンフロア貸切で利用できる施設です。
1階の入り口前には真鍮の看板を取り付けました。

場所は森下駅からほど近い住宅街の一画。マンションが建ち並ぶ中にある小さな木造住宅は歩いていても目を引きます。

リビングスペース

客室は玄関入ってすぐのリビングスペースと、奥の寝室の2部屋。リビングはガラス扉の内部に障子を取付けた玄関と、中庭に面した窓から光が入り明るい空間です。

1階 藍の間2階 茜の間

1階、2階ともに間取りは同じですが、天井の高さやインテリアなど、中のしつらえを少し変えています。お庭の景色を楽しむ1階と、天井高が高く開放感のある2階。両方を体験して違いを楽しむのもいいかもしれません。

1階 藍の間

1階は藍色をテーマカラーにしています。和室の吊り押し入れの建具を藍色にして、お部屋のアクセントに。リビングのソファも色を合わせています。

リビングと渡り廊下の床にはナラの無垢フローリングを使い、落ち着いた雰囲気のお部屋です。

2階 茜の間

2階のテーマカラーは茜色。天井が吹き抜けになっているため1階よりも開放感があり、天窓のある和室はモダンな印象です。

2階の床には足音が響かないよう吸音材を使用しています。廊下の床はクッション性のあるコルクタイルを張りました。

暮らしの設備

キッチンや洗濯機など、暮らしに必要な設備を備え、長期滞在にピッタリの施設です。食器や調理道具などの備品も用意されています。

[洗面化粧台]

[洗濯機]

[キッチン]

[シャワールーム]

[トイレ]

和室

夜は寝室に、そして布団をしまえば第二のリビングにと、様々な用途にフレキシブルに使えるのが和室の利点のひとつ。

リビングから渡り廊下をへだてて、離れのような雰囲気です。

2階の和室は吹き抜けになった天井に天窓があり、開放感のあるモダンな空間。1階の和室は、藍色のアクセントカラーが落ち着いた雰囲気です。
同じ間取りでも、インテリアを変えてそれぞれ違う印象になっています。

1階の和室からは坪庭の景色を楽しむことができます。
道路から奥まった場所にあり、静かにのんびりと過ごせるお部屋です。

坪庭

建物の中央に設けた坪庭は、石灯籠を置いて日本庭園風に。1階のお部屋からは窓から見える緑を楽しむことができます。
奥に長い建物ですが、リビングと和室の間にこの坪庭があることで、どちらの部屋も風通しや日当たりが良く気持ちよく過ごせる空間になっています。

設計について

1F

2F

HOUSE DATA

工事内容:新築/敷地面積:68.15m2(20.62坪)/建築面積:40.74m2(12.32坪)/延床面積:82.16m2/構造:木造2階建て/地域:東京都江東区

建築家による意匠設計

意匠設計は、手掛けた住宅が数々の住宅専門誌に掲載されている若原アトリエの永峰昌治氏に依頼しました。
外観の木の格子や、玄関の障子など和のテイストを取り入れ、木のあたたかみのある落ち着いた空間にしました。和室は天窓やスリット窓から入る光が様々な表情を見せ、アクセントカラーの収納がモダンな雰囲気を醸し出しています。

周囲をマンションに囲まれた細長い土地で、日当たりの心配がありましたが、中央に坪庭を作ることで採光を確保。更にリビングと和室の間に渡り廊下ができ、空間の奥行き感や生活シーンの切り替えをより感じられる設計です。

こだわりの仕様

山長商店の紀州杉

土台や柱には、ブランド国産材である紀州杉を使っています。山長商店は紀州・和歌山で植林から製材、加工までを一貫生産しているため、木材の質の高さは折り紙付きです。

壁の中も高品質に

快適な室内環境のために、表からは見えない壁の中にもこだわっています。室内の断熱材には、ペットボトルの再生材から作られた接着剤不使用の断熱材パーフェクトバリアを使用。
外壁は透湿性のある下地で通気できる外壁にすることで、壁の中にこもる湿気を防ぎ、木材の傷みやカビの発生を抑制します。

自然素材の内装

は古くから親しまれてきた自然素材の一つ。畳表に使われるイグサは調湿作用があるだけでなく、脱臭や抗菌作用も持つ優れた素材です。

居間にはナラの無垢フローリングを使用しています。ほんのりと温かみを感じるサラッとした手触りは無垢材ならでは。経年するごとに味わい深い色に変化していきます。

工事中の様子

基礎工事

着工前に地鎮祭を行い、基礎のコンクリートを施工しました。配筋の際には第三者機関のチェックも行いました。

上棟

土台には炭で防蟻処理をした材木を使用。柱や梁は無垢の紀州杉を金物でしっかりとつなぎました。

屋根・外壁工事

コの字型の建物なので、それぞれ屋根の勾配を変えています。複雑な形ですがしっかりと施工します。
外壁は塗り壁にするため、下地に透湿シートを張って壁の中に湿気がこもらないようにしました。

内部下地工事

壁や天井・床にはパーフェクトバリアを敷き詰めて断熱します。二重にして厚く張った石膏ボードは、防火仕様になるほか、防音の効果も期待できます。

内外仕上げ

室内の設備を取り付け、フローリングや壁紙などの内装を仕上げていきます。外部は鉄骨製の階段の外側に木の格子を作って和の雰囲気になります。

造園

坪庭は以前店舗のリフォームをご依頼いただいた老舗すき焼き店「江知勝」さんより譲り受けた石灯籠を設置し、和風に仕上げました。

木の家について

エコリフォーム代表

塩谷 理枝

「木の家」開業への想い

今回は、住宅ではなく宿泊施設を造り運営することにしました。
下町に建つ、小さなホテルです。

旅に出るといつも思う事ですが、訪れた土地でそこに暮らす人々に触れ、その地方独特の文化を知りたいなと感じます。
地元の人の普通の暮らしをちょっとだけ覗いて、出来れば体験してみたいのです。
周辺のスーパーマーケットへ買い物に行ってみたり、公園を散歩したり、地元の人で賑わう食堂に行ってみたりと、本当になんてことない事をとても新鮮に感じ嬉しいものです。

そんな経験から、東京の中でも下町と呼ばれるこの地域を訪れた人たちに、下町の普段の暮らしや地域ならではの雰囲気を味わってもらいたいとの思いでこの新たな試みがスタートしました。

もちろん海外から日本を訪れる方にも、日本人の暮らしを体感していただきたいとの思いもありました。『なんちゃってJAPANESE』ではなくて、地に足の着いた日本人の日常を感じてほしいと思います。

森下は浅草やスカイツリー、東京駅、新宿などにもアクセスのよい場所です。
地元の人に愛されるグルメや美術館、博物館なども積極的にご紹介して足を運んでいただきたいです。

『旅先でも暮らすように滞在できる場所』

暮らしの空間を造ってきた私たちがこのホテルにいらした方にご提供したい事です。

建築が本業である私たちは、建物そのものにもこだわりました。
大工さんが日本の木を使い、昔ながらの建て方で丁寧に造った建物は、不思議とそこに身を置くだけで、なんとも気持ちが落ち着きます。
私たちがこれまでに培ってきた技術と、本物の素材を使った空間で素適な時間をお過ごしいただきたいと思っています。


リフォーム・建替えの仮住まいにも

和室を備えた客室は、お子様連れの滞在にもピッタリ。木の家は観光や出張などの一時滞在のほか、新築やリフォーム時の仮住まいとしてもご利用いただけます。

木の家では「仮住まいまるごとパック」として、工事期間中の滞在とお引越し・荷物のお預かりをお得な割引価格でご提供しています。
お引越しは信頼と実績のあるアート引越センターで。お客様のお荷物は、エコリフォームの倉庫で大切にお預かりします。

仮住まい利用について詳しくは木の家公式サイトをご覧ください。