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築35年の木造住宅。魅せる外観にリフォーム!
T様邸 ハウスデータ
築年数 | 35年以上 |
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構造 | 木造2階建て住宅 |
内容 | 外観・外壁リフォーム |
地域 | 東京都品川区 |
「住まいの顔」外観を明るくおしゃれにリフォーム!
前年に中古住宅をリフォームされたT様より、2期目の工事として外観と外壁のリフォーム工事をご依頼いただきました。
T様は費用面を考えて、当初から2期に分けてのリフォーム計画を予定されていました。大規模なリフォーム工事は費用がかかるため、2回に分けてリフォームするのは賢い方法です。
今回のリフォームでは、建物の正面をリフォームして、玄関前の自動車や自転車を置くスペースもおしゃれに整備。あわせて外壁の塗装も行い、「住まいの顔」である外観を素敵に仕上げることができました。
T様邸は正面が道路に面していて、他の3面は隣家と近くてほとんど見えません。 このため、外壁は機能性と価格面を重視して、ウレタン塗装仕上げにしました。
正面の外観は、ふだんの使い方やT様のお好みのスタイルを伺いながら、素材とエレメントにこだわったデザインをご提案しました。 明るくおしゃれな雰囲気に仕上がったと思います。
道路に面した建物正面の外観は、T様と一緒に素材とエレメントを一つひとつ選んで作り上げた、こだわりのデザインです。
外観のスケッチに色をのせてバランスを見ながら、玄関ドアやタイルのカラーを決めました。 タイルや塗り壁のサンプルを並べ、カタログを広げて色を決めていくことで、T様もイメージがつかみやすかったと思います。
T様はインテリアもエクステリアもお好きとのことで、デザインを決めていくのが楽しかったそうです。
Before
玄関正面の壁は富士川建材工業株式会社の「レーヴ」という仕上材を採用し、珪藻土で仕上げました。
波のようなラフなテクスチャーをつけて、Tの飾られたグリーンによく似合う壁になりました。
珪藻土仕上げの壁は自然素材のため、塗装仕上げと比較すると、しっかりメンテナンスする必要があります。 足場をかけなくて済むように、2階の窓より上の部分はウレタン塗装仕上げにしました。
※珪藻土について詳しくは、珪藻土の塗り壁とメンテナンス方法をご覧ください。
玄関ドアはトステム(現LIXIL)の製品です。 赤みを帯びたミディアムチェリー色は組み合わせが難しいカラーですが、全体の良いアクセントになって上手くコーディネートできました。
庇(ひさし)の内側には無垢の木を張り、玄関ドアと合うカラーに塗装しました。 T様が手配された赤いポストと、ステンドグラスをあしらった照明が、全体の雰囲気によく似合っています。
表札は、無垢の木の板にご主人様が名字をしたため、表札屋さんで透明の板を載せて加工したものです。 やさしく味わいのある文字で、とても素敵な表札に仕上がりました。
Before
玄関まわりの壁にアクセントに使用したのは、INAX(現LIXIL)のタイル「千陶彩(せんとうさい)」シリーズです。
「モザイクタイルの黒っぽいものがいいかな」というご要望を受けて、いくつかのサンプルを取り寄せ、ショールームへも足をお運びいただいて選ばれたタイルです。 凹凸があり繊細な雰囲気のモザイクタイル(細かなタイル)です。
床は、同じくINAX(現LIXIL)のタイル「陶墨染(とうぼくせん)」シリーズを採用しました。 使い込まれた瓦をイメージしたタイルで、表面の素材になんとも言えない深い味わいがあります。
壁のタイルと床のタイルのトーンを合わせ、玄関まわりを雰囲気良くまとめました。
リフォームに使われる様々な素材の中で、タイルは特に、写真と実物の印象が異なる素材です。 カタログでは「イマイチかな...」と思ったタイルが意外に素敵だったり、その逆もあります。
施工例もカタログに載っていますが、素材感を重視する方は、ぜひショールームで実物をご覧になってください。 INAX(現LIXIL)のタイルなら、タイル建材を取り扱うLIXILのショールームで、たっぷりサンプルをご覧になることができます。
他メーカーのタイルでも、ほとんどがサンプル請求可能なので、実際のにサンプルを見て確認することをおすすめします。
1階の窓は、今回のリフォームでペアガラスの窓サッシに交換しました。
2階の窓サッシはそのまま使用し、手すりを新しいものに交換しました。 雨戸の戸袋もペンキで塗装し直して、スッキリとした見た目に変わっています。
窓まわりの外壁は、下地として「ラスカットパネル」を採用しました。ラスカットパネルは、地震や火災に強く、住まいの耐久性を高める素材です。
Before
リフォーム前は玄関の段差をまたぐように自転車が置かれていましたが、リフォーム後は階段を上がったところに自転車を置けるスペースを確保しました。 大人用と子ども用の自転車をゆったり置くことができる広さです。
玄関前に目隠しになる塀を造ったので、自転車を置いても目立たず、スッキリして見えます。
Before
家の前にある駐車スペースをきれいに整え、奥様のアイデアでコンクリートに目地を造り、その中に玉砂利を入れました。 見た目にもおしゃれで、水はけも良くなりました。
奥様は「そのうち植物を植えようかな」と仰っていました。リュウノヒゲなどが似合いそうですね。
Before
毎年かわいい花を咲かせて、実もたくさんなるという梅の木。この梅の木を囲む形で小さな花壇を造りました。
花壇のまわりを囲んでいるのはレンガのように味合えますが、「カルチャードブリック」と呼ばれる外装材です。 奥様が選ばれたカラーは落ち着いた色合いで、カントリー調になりすぎることもありません。
花壇の一角には、本物の木で造られた木製の立水栓を設置しました。 グリーンに水やりするのはもちろん、お子様の靴を洗うのにも便利です。
正面を除く3面は隣家と近いため、機能性と価格面を重視したウレタン塗装で仕上げました。
1期工事では左官仕上げでまで終わらせてお引渡しし、2期工事でウレタン塗装を行いました。
1期工事で、1階の居室と浴室の窓サッシを交換しました。 性能の良い窓サッシに変えることで、お部屋の気密性を高め、快適に過ごせるようになります。
しかし開口部である窓が多すぎたり大きすぎたりすると、建物の耐震性が損なわれてしまいます。 間取りの変更をする場合、多くは窓の位置や大きさを変更し、あわせて窓まわりの壁をリフォームする必要があります。
T様邸でも窓のサイズを変更したため、壁の下地から造り直しました。 下地には耐震性の高いラスカットパネルを採用しています。
工事中の様子
ラスカットパネルの上からモルタルを塗って表面をならし、左官仕上げをします。
通常はモルタルの上に防水下地を塗り、塗装などで仕上げますが、T様邸では造り直した部分の面積が大きくないことから、そのままお引渡ししました。 お引渡し後に、ご主人様がDIYで防水下地を塗装されたそうです。
防水下地塗装後の様子
2期工事で、ご主人様が塗装された下地の上から、ウレタン塗装を施しました。
清潔感のあるオフホワイトの外壁が仕上がりました。正面の壁ともよく馴染んでいます。
大規模なリフォーム工事には大きな費用がかかります。 だからと言って、あちこちを少しずつリフォームしても、「全体的にはあまり変わらない...」という結果になる恐れがあります。 そんな時はT様のように、2期に分けてリフォームを行うのが有効です。
T様邸では、1期工事で耐震補強と間取り変更を含むスケルトンリフォームを行いました。 その後、お引越しをして1年ほど経ってから、2期工事として外観と外壁のリフォームを行いました。
リフォームを2期に分ける一番のメリットは、一度に大きな費用を払わなくて済むことです。 また、住みながらできる工事を2期工事に回せば、1期工事の工期が短くて済むのもメリットと言えます。 例えば現在のお住まいの退去期限が迫っている場合も、お引越しまでの期間を短縮できますね。
リフォームを1期・2期と分ける時は、あらかじめきちんと計画を立てることが大切です。 リフォーム工事は、屋根の架替えなど単体でできる工事と、他の場所と絡む工事があります。 1期目で仕上げた箇所を、2期目で一部壊さないといけない、などということのないように、事前によく相談すると良いでしょう。
リフォーム後のご感想
T様より
今回、2期目のリフォーム工事で、家の中も外もきれいになり、本当に住みやすくなりました。
よくテレビで「リフォーム詐欺」の特集をしていることもあり、リフォームを依頼する方としては、かなり不安を感じていました。 たくさんあるリフォーム会社の中で、本当に偶然ですが、エコリフォームさんという信頼できる業者さんに出会えて、リフォームをお願いすることができてよかったと思います。
これで当分は快適に過ごせると思いますが、また何年かたって、家のことで相談があったら連絡させていただきます。ありがとうございました。
インテリアコーディネーター
薄井 歩
T様には2度目のリフォームのご依頼をいただき、ありがとうございました。
リフォーム工事では想定外のことが起きることもあり、T様にはご心配をおかけしましたが、その都度私たちを信頼してお任せくだり、心より感謝申し上げます。 T様ご夫婦のお人柄にずいぶん助けていただいたと思います。
リフォームの完成を喜んでくださって、「本当に住みやすくなった」と仰っていただいたのが、何よりもうれしく感じます。
たくさんのご協力ありがとうございました。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
第1期工事として行ったスケルトンリフォームの様子はこちらから!
インテリアコーディネーター
薄井 歩