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築45年の住宅が新婚さんの新居に大変身!
S様邸 ハウスデータ
築年数 | 45年 |
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構造 | 混構造2階建て住宅(1階鉄骨・2階木造) |
広さ | 約60㎡ |
内容 | 2階のスケルトンリフォームおよび耐震補強 |
地域 | 東京都江東区 |
築45年の持ち家を、新居として全面的にリフォームしたい。
ご結婚を控えているS様から、ご両親がお持ちのお住まいをリフォームされたいとというお問い合わせをいただきました。 築45年ほどの建物の2階部分を、新居にされたいとのご要望です。
S様は、エコリフォームのホームページをご覧になって、リフォーム事例のイメージを気に入ってくださったそうです。 素敵なご縁をいただいて、新婚のご夫婦と一緒に、築45年の空間をさわやかなお住まいへと蘇らせるリフォームが始まりました。
S様がリフォームされたい建物は、1階は鉄骨造の空間で、2階に木造部分が乗っている形です。 1階はS様のお父様がかつて経営されていた会社の倉庫で、2階は従業員さんのお住まいとして、1Kの個室が3つ並んでいたそうです。 その後、2階の仕切りを取り払い、S様ご家族がお住まいだった時期もありますが、現在は空き家となっています。
築45年が経っているため、耐震面でも不安な部分がありましたが、幸せいっぱいのお二人のために、新しいご生活にふさわしい空間をご提案したいと心から思いました。
ハード面を担当する一級建築士と、ソフト面を担当するインテリアコーディネーターがタッグを組んで、リフォームプラン作成に挑みます!
オリジナルのリフォームプランを作成するために、まずは現地調査を行いました。 表から見えない箇所も、点検口などを使って、可能な限り調査していきます。
次に、オリジナルリフォームプラン作成のため、S様のご要望を詳しくお伺いしました。
着工前の現場でS様ご夫婦の記念撮影。
インテリアコーディネーター
薄井 歩
S様ご夫婦はお二人ともエコリフォームのホームページをよく見てくださっていて、インテリアのイメージをお伺いすると、「ホームページに載っているような感じにしてください」と嬉しいお言葉をいただきました。
いくつか具体的なご要望をいただいた中で、吹き抜けとロフトは絶対に実現したいとのことでした。
また、建物の性能面も心配されていて、特に断熱については、「冬場は鼻が赤くなるほど寒いのを解消したい」とおっしゃっていました。 断熱性に加え、耐震性も改善して、快適で安心なお住まいを実現します。
元は1Kの個室が3つ並んでいた2階部分が、個室をつなげる形でリフォームされていました。 広さ約60㎡の、マンションのワンフロアのような空間です。
老朽化していて使い勝手にも問題があった間取りが、新婚さん向けのお住まいへと大きく生まれ変わります。
Before
After
ご提案のポイント
建物の性能もアップ!
S様のご要望を十分に活かした間取りとなりました。 家族で過ごすオープンな空間と、各自で過ごすプライベートな空間をほどよく分けることで、動線が良くなっています。
リビングは、日当たりの良い南側に。 南側の窓を大きくして、お部屋の奥まで光を届ける計画です。 リビングの奥には、お料理中もご家族に目を配れる対面キッチンを配します。
和室は奥にする案もありましたが、お子様が生まれた時のことを考えて、明るい南側にしました。 お昼寝やおむつ替えに、和室が大活躍してくれることでしょう。
※和室について詳しくは、こだわりのスケルトンリフォームをご覧ください。
印象的なのは、2箇所の吹き抜け天井です。 S様邸はマンションと同じくらいの広さですが、マンションでは実現できない開放的な空間になります。
建築当初の立派な梁を、インテリアのアクセントとして見せる仕上げにします。
S様ご希望のロフト収納も2箇所に設けます。 ふだん使わない季節の物など、たっぷりしまうことができます。
各部屋には、しまう物に合わせた収納を設けます。 ハンガーパイプの高さなど、内部の仕様も収納ごとに計画しました。 物を使う場所の近くに収納を用意することが、使いやすい収納を作るポイントです。
冬場は鼻が赤くなるほど寒い...。
S様もそんなお悩みをお持ちでしたが、築年数が経っている家は断熱が十分でないため、寒さに悩む方が多いのです。 この機会にしっかり断熱して、冬だけでなく夏も快適なお住まいにします。
壁の断熱
ペットボトルをリサイクルして作られるエコロジーな断熱材「パーフェクトバリア」を使います。
床の断熱
床下に断熱材を敷き詰め、倉庫になっている1階部分から冷気が上がってくるのを防ぎます。
屋根の断熱
屋根もしっかり断熱します。屋根の断熱は、特に夏の暑さ対策に有効です。
リフォームアドバイザー
塩谷 理枝
私たちは常に、「ずっと快適に暮らせる住空間」を造りたいと考えています。 そのためには、内装をきれいにするだけではなく、家の性能を上げるリフォームが不可欠です。
S様邸では、建物を解体して2階部分をスケルトン状態にしてから、外部に面した壁と床、天井に断熱材を施工します。 また、建物で熱の出入りが一番多い窓は、高性能なサッシに交換します。
建物をしっかり断熱することで、外気の影響を受けにくくなり、一年中快適に過ごせるようになります。 夏の冷房、冬の暖房の効率も良くなって、省エネにもつながりますよ。
S様邸では間取りを大幅に変更するため、壁や柱を撤去したり移動したりします。 その際に家の強度が落ちてしまうことがないよう、綿密な計算をした上で耐震補強計画を立てました。
木造住宅では、建てた大工さんによって異なる部分もあります。 S様邸の建築当時の図面は残されていなかったため、解体後に内部の構造を確認する必要がありました。
S様にも建物の現状をきちんと報告し、ご理解いただいてから、必要に応じて計画の変更を検討します。 耐震補強した箇所は後から見えなくなってしまうこともあり、透明性のある工事を心がけています。
解体後の建物の状態を、S様にもご確認いただきます。
私たちがS様に「ぜひ使っていただきたい」とおすすめしたのが自然素材です。 S様のお父様は木工を仕事にされている木のプロですから、S様ご夫婦にも木のぬくもりや天然素材の良さをいつも感じていただきたいと思いました。
床には無垢フローリングやコルクタイルをご提案し、採用していただきました。
※詳しくは、無垢フローリングのメリット、コルクタイルのメリットをご覧ください。
お二人のお幸せを願って作成したリフォームプランを、S様ご夫婦にも気に入っていただくことができ、ご契約の運びとなりました。 ありがとうございます!
エコリフォームでは、大規模リフォームご契約の方向けに、ID・パスワード制のお客様専用ブログを開設しています。 工事の状況をお伝えすると共に、コメントのやり取りもできるブログです。
※詳しくは、お客様ブログのご紹介をご覧ください。
S様邸のリフォーム工事に先立ち、S様専用のブログも立ち上げました。 お仕事の都合などで現場に来られない時でも、工事の様子をリアルに感じていただけます。
リフォーム工事の様子を、順を追ってご紹介します。
施工責任者
一級建築士
塩谷 敏雄
現場責任者の塩谷です。
着工前に設備業者さんにも集まってもらい、着工会議を行います。 建物の現状を把握し、工事の進め方を検討するため、念入りに打ち合わせしました。
その後、各業者が自分の受け持ちの箇所を確認して、適切な施工が出来るよう、準備に入ります。
経年した建物では設備の老朽化が否めないため、こうして事前にチェックすることで工事をスムーズに進めることができます。
まず建物の解体を行います。 S様邸は何度かリフォームを繰り返しているため、壁をはがすと、下からまた古い壁が現れました。 廃材が多く出ることになりますが、家を建て替える際の廃材と比べれば、はるかにエコロジーです。
解体が終わって骨組みだけの状態になると、建築当時の大工さんが経験と勘で堅実な仕事をしていたことがわかりました。 とは言え、経年による老朽化が見られ、大がかりな補強が必要です。
さらに、梁があるはずの箇所に入っていなかったため、当初の設計を変更することになりました。 難易度の高いリフォームになることが予想されましたが、戸建て改修の経験を活かして進めていきます。
S様ご夫婦に解体後の現場へお越しいただきました。 すっかり解体された状態を見て、S様も奥様もビックリ! スケルトンになった状態で、建物の状況をご説明しました。
梁が入っていなかった影響で設計に変更が生じることをお伝えし、図面もご確認いただきました。
現場でのお打ち合わせ後は、コーディネーターが同行してショールーム巡りです。
初めにトステム(現LIXIL)のショールームで、窓サッシと玄関引戸をご覧いただき、次にタカラスタンダードで、キッチンとお風呂をご覧いただきました。
S様邸のような大規模リフォームでは、決めなければならないことが山ほどあります。 長時間お付き合いいただき、S様にはご負担をおかけしました。
S様より
真夏のような暑い日、ほぼ丸1日がかりでショールームをめぐりました。素人の私たちに細かく説明してくださって、ありがとうございました。
トステムさんの実験ROOMは、社会科見学みたいでワクワクしました♪ タカラさんのホーローキッチンも改めて素晴らしいと感激しました! 家に設置される日が待ち遠しいです。
ショールームに行って、ぼんやりしていたお家のイメージが、だんだんはっきりしてきて、とっても嬉しくなりました。 まだまだ決めることはありますが、どうぞこれからもよろしくお願いします。
空っぽになった室内で、大工さんたちが補強や断熱施工などを行います。
まず耐震補強工事を行います。間取り変更のために撤去した柱の代わりに新しい柱を立て、大きな梁を架け直して、建物の荷重を受け止めます。
床も下地から全て造り直します。床は水平をきちんと取ることが一番肝心です。その上で、しっかりとした強固な床を造っていきます。
床の下地の間にシート状の断熱材を施工します。1階の倉庫から冷気が上がってくるのを防ぎ、外気の影響を受けにくいお住まいにします。
壁と天井には断熱材のパーフェクトバリアをたっぷり施工しました。S様邸は天井が吹き抜けになるため、天井部分の断熱も大変重要です。
すべての窓サッシを、断熱性の高いペアガラスのサッシに交換しました。気密性、断熱性が向上し、結露も軽減することができます。
水道とガスの配管はすべて新しくします。それぞれの業者さんが入って対応してくれました。写真は作業中の水道屋さんです。
電気配線も新しくしました。特に古い電気配線は劣化していて危険性があり、電気容量も不足しているので、交換が必須です。
ユニットバスの施工は早めに行います。浴槽は大きいため、リフォーム工事が進んだ後では入らなくなってしまうためです。
S様より
大工さんに、水道屋さん、ガス屋さん、電気屋さん...。 本当にたくさんの方たちの力を集結して、私たちのお家が出来上がっていくんですね。
まだ完成は先なのに、なんだか、すでに胸がいっぱいです。
エコリフォームの皆さんのご協力にも、本当に感謝しています。
工事の進捗の確認から、コンセントの位置や照明の確認、設備や収納の仕様確認など、現場で何度もお打ち合わせを行いました。 床材やクロスの色、和室の畳縁、襖紙など、細かいことまで一つ一つ確認しながら決定しました。
S様ご夫婦は、工事中たびたび現場へお越しくださいました。ご主人様はほぼ毎日いらっしゃったくらいです。 お仕事や結婚式のご準備などでお忙しい中、ありがとうございました。
7月も引き続き大工さんの木工事が行われました。
奥様が気に入られたオフホワイトのホーローキッチンが取り付けられました。 タカラスタンダードの取付業者がきれいに施工してくれました。 キッチンカウンターも造作して、対面キッチンの完成が見えてきました。
オリジナル収納が造られ、ドアや引き戸などの室内建具を吊り込みました。 暮らし始めると、仕上げ部分はいつも目に入ってくるものです。 熟練の大工さんが、最新の注意をはらいながら丁寧に作業を進めます。
木工事が終わったところで、S様ご夫婦はDIYに挑戦されました。
窓枠などの室内木部に使った無垢材は、反ったりキズがついたりするのを防ぐため、塗装して仕上げます。 ハケで天然素材100%のオイルを塗り、ヤスリをかけてから再度オイルを塗り、蜜蝋ワックスをかけて完成です。 今回は、床にも塗装したリボス社のオイル「アルドボス」と、蜜蝋ワックス「グレイボ」を使用しました。
※詳しくは、ドイツ リボス社の自然塗料をご覧ください。
蒸し暑い真夏の夜に、お2人できれいに仕上げてくださいました。塗装した木部は、シルクタッチと呼ばれるすべすべの肌触りになります。
S様より
塗装の際は、夜に現場まで来ていただき、ありがとうございました。
まだ全て完了ではありませんが、おかげさまでいい色のすべすべ窓枠に仕上げることができました。 自分たちで大汗を流しながら作業した経験は、とってもいい思い出です。
オイルもワックスもとても扱いやすく、自然素材なので安心して使うことができました。 今後の定期的なお手入れにも、是非リボスを使用したいと思います。
いよいよ仕上げ工事となりました。 S様ご夫婦がお二人で選ばれたクロスやタイルが入って、完成へと近づいていきます。
クロスが貼られると、工事現場だった雰囲気が、一気にお部屋らしく変わっていきます。 リフォームの過程で最もわくわくする時期です。
天井にはS様リクエストのシーリングファンを設置しました。 取り付け位置や高さもS様のご希望どおりです。
トイレや洗面化粧台なども取り付けられて、もう完成間近です。
最後の仕上げに、レンガ調のアクセントパネルをリビングに施工しました。 お二人がとあるレストランで見かけて、「これ素敵!」と感激されたそうです。
リビングがおしゃれなカフェのような雰囲気になりました。
S様より
すごいですねー! タイルの壁、とってもステキです♪ 優しいナチュラルな印象に仕上がって、嬉しいです。
お部屋に入った真正面ですし、インパクト大ですね。
私たちの希望を叶えてくださって、ありがとうございました。
2ヶ月以上に渡るリフォーム工事がついに完成です。 室内の最終クリーニングと写真撮影を済ませて、お引渡しの日を迎えました。
ご家族のみなさんがお越しくださって、賑やかなお引渡しとなりました。 新居の完成、おめでとうございます!
築45年の家を新婚さんの新居にするリフォームが完成しました! 大幅に間取りを変更し、広がり感抜群の吹き抜け天井が印象的なお部屋は、S様ご夫婦の理想の住まいとなりました。
身体にやさしい自然素材をたっぷり使った、空気までさわやかな新居の様子を詳しくご紹介します。
リフォームアドバイザー
塩谷 理枝
開放感のあるナチュラルなお住まいができあがりました。
新婚のお二人が、自由に新しい暮らしを作っていけるように、シンプルな空間にしようと心がけました。 お二人の好みを反映しつつ、主張が強すぎない空間に、気に入った家具やファブリック、小物をレイアウトしていただければと思います。
S様ご夫婦がリフォームを楽しまれている様子に、私たちまで何だかとても楽しい気分になりました。 エコリフォームをご信頼いただき、大切なお住まいをお任せくださって、本当に感謝しています。
細かく区切られていたお部屋が、ナチュラルテイストの明るいリビングダイニングへと生まれ変わりました。
床はやさしい色合いの、カバザクラの無垢フローリングです。 夏はさらっとしてべたつかず、冬はヒヤッとしないので、思わず裸足で歩いて、ゴロンと寝転がりたくなります。
Before
何より印象的なのは、お二人が強く希望されていた吹き抜け天井です。 吹き抜け天井があるお陰で、より広がりが感じられるお部屋になりました。
丸太の立派な梁は建築当初からのものを再利用し、インテリアとして楽しめるようにしました。 独特の深い色合いと素材感は、経年した木材にしか出せないものです。
南側の窓はサイズが大きくなって、リビングダイニングの置くまで光が届くようになりました。 日中は電気を点けなくても十分に明るい室内です。
照明は暖かみを感じるオレンジ色の明かりを選びました。 夜はまた違った雰囲気で、自然素材のやさしい風合いが引き立ちます。
Before
リフォームからからご要望をいただいていたロフトです。 2つのロフトのうち1つは、和室の上に設けました。
リビングダイニングからハシゴ階段を上がると、3畳ほどの広さの空間となっています。 季節の物や、たまにしか使わないような物を収納しておくのに便利です。
S様より
ロフトはちょっと秘密基地っぽくて良いですね♪
ロフトを荷物で埋めてしまうのはもったいない!と思いました。
収納上手になって、ロフトも1つのお部屋みたいに使いたいです。
リビングダイニングの一角には、おしゃれなカフェのようなアクセントウォールが張られています。 お二人がレストランで見かけたレンガ調の壁を気に入られて、「同じようにしたい」とリクエストをいただいたものです。
白をベースに、少しオレンジがかったラフな素材感のタイルが、ナチュラルなお部屋の雰囲気によく似合っています。
インテリアコーディネーター
薄井 歩
アクセントウォールのリクエストをいただいたのは、リフォーム工事も半ばに差しかかった頃でした。 追加工事になりますが、せっかくのご新居なので、ぜひ実現していただきたいと思いました。
早速カタログで目星をつけてタイルのサンプルを取り寄せ、S様ご夫婦に見ていただいた上で、理想のアクセントウォールを造作することができました。
イメージにぴったり合うものにするためにも、サンプルを確認するのは大切ですね。
お料理やお菓子作りが趣味の奥様が希望されていた対面キッチンです。 吊り戸棚を設けないオープンなタイプなので、お料理中もご家族とコミュニケーションが取れます。
家の真ん中にオープンなキッチンがあるので、「新しいお家で、お友達を招いてパーティーしたいな...」という奥様の願いも叶います。 みんなが気軽にキッチンに立って、食を楽しめますね。
タカラスタンダードのホーロー製キッチンは、金属にガラスがコーティングされているのでお手入れも簡単。 長くきれいにお使いいただけますよ。
※詳しくは、こちらのQ&Aをご覧ください。
S様より
ホーローキッチン、カワイイです♪
お引渡しの時は、キッチンに立ってお料理している自分を想像したり、リビング側からカウンター越しに覗いてみたりしました。 とってもステキなキッチンで、本当に嬉しいです!
それから、明るい室内にも感動しています。今日は梅雨の晴れ間で、昼間は太陽の光がたくさん室内に入ってきていました。 キッチンからベランダを見たときの眺めに、思わずニンマリしてしまいました♪
キッチンまわりは水を使うので、水に強いコルクタイルを採用しました。 コルクはワインの栓にも使われているように、耐水性に優れた自然素材です。 ソフトでサラッとした肌触りで、居室の床材としても人気です。
※詳しくは、コルクタイルのメリットをご覧ください。
キッチンの袖壁には、マガジンラックを造作しました。 リビングに入ると正面に見える場所なので、素敵なアクセントになります。 お料理の本や可愛い絵本を飾って、おしゃれにお使いいただけます。
キッチン横には収納を設けました。 玄関に続く扉の脇にあるので、お出かけ用のコートなどをかけられるようハンガーパイプを取り付けました。
後から棚を置いて使われるとのことで、食料品のストックや、普段使いの掃除機などをしまって、便利にお使いいただけます。
「普段、和室に寝そべってごろごろしたり、子供が生まれたらお昼寝に使ったりしたい」とご希望だったS様。 和室はたまに客間として使うだけ...という家もありますが、S様ご夫婦は毎日の暮らしでもっと活用したいとお考えでした。
そこで、リビングと同じく、日当たりのいい南側に和室を設けました。 窓も大きいものに替えて、日差しがたっぷり差し込むお部屋になっています。
普段はリビングから続く和室として使い、引き戸を外してさらにリビングと一体感をもたせることもできます。 来客時には引き戸を閉めて、客間としても使えるフレキシブルな和室です。
Before
また、和室の畳は、減農薬栽培で作られた国産のイグサを使ったエコ畳です。 エコ畳にはイグサ生産者の顔も載っている証明書がついてきます。
畳は、直接寝転がって肌に触れることも多い素材なので、なるべく安心なものを選びたいですね。
※詳しくは、畳のメリットと国産の畳をご覧ください。
和室も梁を見せて、天井を高く仕上げました。天井に使われているのは、国産杉の板をを三層に重ねて作られる「Jパネル」です。 Jパネルは厚さが36mmあり、強度も十分なため、1階の天井と2階の床をJパネル1枚で施工することができます。
和室の上はロフトになっています。S様邸でも天井とロフトの床を1枚のJパネルで仕上げたので、コストダウンすることができました。
※詳しくは、国産木材のパネルとボードをご覧ください。
和室の押入れは、実際に使うシーンを想定して、形やサイズを決めています。 圧縮した布団を2組ほど、あとはハンガーにかけたお洋服をしまうとのことで、中棚は造らず、ハンガーパイプを設置しました。
左側の収納は、丈の長いお洋服をかけられるように1本のハンガーパイプを。 右側の収納は、床から2mと1mの位置に2本ずつ、計4本のハンガーパイプを付けて、2段に収納できるよう工夫しました。 奥行きが90cmあるので、かなりの収納力です。
ハンガーパイプの上には棚を造り付けて、バッグや帽子などを収納する計画です。
奥のプライベートエリアにある洋室は寝室として使われます。 4畳半ほどのスペースですが、天井が吹き抜けになっているので、実際よりも広く感じられます。
洋室の梁は、リビング同様、リフォーム前から使われていたものです。 S様ご夫婦とお父様とで、松梁の皮を取ってきれいに磨き、オイルで仕上げてくださいました。
床もリビングと同じ、カバザクラの無垢フローリング。天然オイル仕上げになっています。
Before
この洋室から、3畳ほどのロフトに上がることができます。 ロフトが2つあるので、たくさんの物をスッキリ収納できます。
壁一面のクローゼットは大きく開く3枚扉。白い扉なので、圧迫感を感じません。 内部の1/3はハンガーパイプを2段、残りは1段だけ設置しました。 たっぷりしたスペースに、衣装ケースなどを置いて使われる予定です。
リフォーム前はキッチンだった箇所にトイレを配置し、キッチンの窓をサイズはそのまま、ペアガラスのサッシに替えて再利用しました。 明るく断熱性も良い、贅沢なトイレ空間となっています。
トイレの奥の棚は、トイレットペーパーが縦に2段並ぶサイズです。 床は水に強い自然素材、コルクタイルを採用しました。
※詳しくは、コルクタイルをご覧ください。
「トイレと洗面は、天井をアクセントクロスにしませんか?」とコーディネーターがご提案したところ、S様ご夫婦もご快諾くださいました。
お二人が選ばれたのは、きれいなオレンジ色のクロスです。 とっても可愛く仕上がりました。
S様より
オレンジのアクセントクロス、Goodでした!
「天井だけ色を変更してみる」というアドバイスをいただいて、本当によかったです。 ありがとうございました。
浴室はサンウェーブ(現LIXIL)のユニットバスを選ばれました。 さわやかなグリーンのお風呂で、一日の疲れをゆっくり癒やしていただけます。
洗面室の天井は、トイレと同じく、オレンジ色のアクセントクロスで仕上げました。 床も同様にコルクタイルを採用。洗面台の鏡はお引渡し後に設置されました。
リビングの半透明の扉を開けると、ゆったりとした玄関スペースが広がっています。 リフォーム前と比べると、まったく別の空間です。
イタリア製の白いタイルの床と、真っ白の壁に囲まれた明るい玄関です。 サンプルを取り寄せてS様と検討した結果、タイルの色は白いものに決まりました。 無垢の床の素材感が引き立ちますね。
白いタイルは可愛いですが、汚れやすいのが欠点です。 幸い、S様邸の周辺は道路も舗装されていて、靴に泥がつくようなこともないとのことで、お二人のご希望を優先させることができました。
Before
新しい生活を始められるお二人へ、エコリフォームからのプレゼントとして、玄関正面の壁に、小さな飾り棚(ニッチ)を3つ並べました。 小物やグリーンを置いたり、思い出の写真を飾るのも素敵ですね。
ニッチのサイズや形は、S様ご夫婦と相談しながら決めたものです。 お客様をお迎えする玄関が、いちだんと楽しい雰囲気になりました。
玄関収納は、天井までのサイズの大きなものを選びました。 中棚は自由に動かせるので、スニーカーやブーツなど、いろいろな靴がたっぷり入ります。
かなりの大容量になっているので、今後ご家族が増えても安心です。
玄関扉もすっかり明るく生まれ変わりました。 アルミと木目調を組み合わせたデザインの玄関扉は、S様ご夫婦がショールームで選ばれたものです。 開き戸から引き戸に交換して、開けたままでも邪魔にならず、使い勝手が良くなりました。
きれいになった屋根は、S様とお父様、S様のお友達とでリフォームされました。 壁もお引渡し後にDIYで塗装されるそうです。きっと素敵に仕上がったことでしょう。
Before
大切な新居のリフォームをお任せいただき、誠にありがとうございました。
どうぞ、末永くお幸せに!
S様より
リフォームが始まる前も、工事が始まってからも、ちょっとした疑問を感じたり、不安に思うことがあると、エコリフォームのみなさんは丁寧に話を聞いて、わかりやすく説明をしてくださいました。ありがとうございます。
エコリフォームの皆さんのおかげで、本当に素晴らしいお家ができあがりました! 電気屋さんやガス屋さんも、「いいお部屋ですね」とほめてくださったそうです。 嬉しいですねぇ。
新居のリフォームに、引越しにと、今年の夏は、あっという間に過ぎてしまった感があります。部屋の中が落ち着いたら、ぜひゆっくりと「自慢の我が家♪」へお越しくださいね。
リフォームアドバイザー
塩谷 理枝
これから結婚されるという新婚さんの新居のリフォームを手がけるのは、うれしいお仕事でした。 S様ご夫婦は、工事中も何度も見に来てくださいましたが、とっても明るく、いつもニコニコして幸せいっぱいの様子に、こちらも笑顔になっていました。いつもは寡黙な大工さんも、少し頬が緩んでいたような気がします。
S様邸でふんだんに使用した無垢の木材は、経年で少しずつ深い色に変わっていきます。 それに合わせるかのように、ご夫婦の絆も、年を重ねるごとに深くなっていくことと思います。 お二人のこだわりがたくさん詰まったこのお住まいで、どうか末永くお幸せにお暮らしください。
今後もお住まいのことで何かあれば、お気軽にお声がけください。 この度は、ありがとうございました。
リフォームアドバイザー
塩谷 理枝