K様より二度目のリフォームをご依頼いただきました。

3年ほど前にダイニングキッチンの断熱・内装リフォームと、水まわりのリフォームをご依頼くださったK様から、再度お声がけいただきました。

今回は、一度目のリフォームでは手を入れなかった居室の内装リフォームです。

ただ新しいものに替えるだけではなく、もともとの和風なお部屋を生かして、モダンな雰囲気の内装に仕上げました。 K様のセンスが光る素敵な空間をご紹介します。

前回リフォームの様子はこちらから。

断熱＋水まわりリフォームで暮らしやすい家に

和の雰囲気を生かしたモダンなお部屋

K様はお部屋を大切にお使いでしたが、築50年近い歳月を経て、壁や天井などに傷みが見られました。 内装をガラッと変えることも可能ですが、K様のご希望で、どこか懐かしい和の雰囲気を残すことになりました。

素敵に生まれ変わったお部屋のビフォーアフターを比べてみてください。

真壁のお部屋にぴったりのインテリアです

柱を見える状態にして仕上げてある、伝統的な「真壁（しんかべ）」のお部屋です。 木の柱は経年で深い色合いに変わり、重厚感が増していきます。K様邸の柱も素敵な色になっていました。

落ち着いたブルーのクロスや、モノトーンの柄の襖紙、ステンドグラス風の照明など、K様が選ばれたインテリアはどれも真壁のお部屋と相性抜群です。 古い木造住宅ならではの、レトロでモダンなお部屋を実現しました。

床には、K様がDIYでコルクマットを敷かれました。滑り止めや防音の効果があるコルクマットを猫ちゃんのために選ばれたそうです。 素足でも気持ちが良く、ペットだけでなく飼い主さんにもおすすめです。

天井も木部もきれいに蘇りました

天井は、雰囲気のある竿縁（さおぶち）天井です。 竿縁は建築当時のものを再利用し、天井板は交換して、雰囲気はそのまま明るい天井になりました。 天井が明るくなると、お部屋自体も明るく感じられますね。

柱や梁などの木部は、丁寧にアク洗いして、長年の汚れを落としました。 くすんで見えた木部が、味わい深くつややかな色合いを取り戻しました。

和洋折衷の明るいお部屋

もう一つのお部屋は少し雰囲気を変え、和洋折衷のインテリアにしました。ベッドを置いて、明るい寝室となっています。

こちらのお部屋も真壁なので、味わい深い色の柱がアクセントとなり、洋室なのに懐かしいような、独特の雰囲気を醸し出しています。

お部屋の一角には可愛いレトロなタンスが置かれています。洋室に和のエッセンスを加えながら、空間に馴染み、とても素敵に見えますね。

懐かしさを残した玄関

建築当時のじゅらく壁や天井に傷みが見られた玄関。懐かしい雰囲気を残したまま、明るい印象に生まれ変わりました。

和紙壁紙や特注の建具が玄関を彩ります

K様は、元の雰囲気を活かしつつ、傷んだ箇所を新しくしたいとご希望だったので、全体が調和するよう、和紙壁紙「玉紙」をご提案しました。 玉紙は和紙を使った壁紙で、調湿効果のあるゼオライトが漉き込まれ、表面が少しデコボコしています。

長い年月を経た空間に、ツヤツヤしたビニールクロスは似合いませんが、和紙の風合いを持つ和紙壁紙ならぴったりです。 床の経年した色合いとも良く合っています。

※詳しくは、和紙壁紙・玉紙をご覧ください。

また、お部屋に入る引き戸にも玉紙を張りました。裏側はモノトーン柄の襖になっていて、特注であつらえた建具です。

天井も和風の雰囲気はそのまま、明るいカラーに替えて造作しました。住まいの顔となる玄関が、明るい印象になりましたね。

玄関土間にもこだわりが

玄関土間も立派なじゅらく壁と和風天井で仕上げられていましたが、少し暗い感じでした。 そこで壁と天井に和紙壁紙・玉紙を張り、ぐっと明るい雰囲気に。

照明は、K様がお選びになったレトロなペンダント照明に替えました。 一歩入ると、どこか懐かしく、暖かな気持ちになれる玄関です。

白い腰壁の下に引出し収納を設置

壁紙を白い玉紙に替えたのに合わせ、玄関土間の腰壁も白く塗装しました。 壁が全面白くなったことで、和の空間に洋風のエッセンスがプラスされたような、味わい深い空間に変わりました。

さらに、腰壁のしたにスペースを設け、便利な引出し収納を設置しました。 玄関まわりのものをスッキリ収納するのにぴったりのサイズです。

階段も明るく落ち着いた雰囲気に

壁は玄関と同じように、じゅらく壁から和紙壁紙・玉紙に変わりました。 白い壁紙で明るくなった中に、玉紙の微妙なデコボコがニュアンスを生み出しています。 木部の色合いとマッチして、落ち着いた雰囲気の階段になりました。

リフォーム前より明るい階段になったので、安全に上り下りできますね。

前回リフォームの様子はこちらから。

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