TOP > リフォーム事例 > スケルトンリフォーム > 4匹の猫と暮らす二世帯住宅リフォーム
築年数 | 28年 |
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住宅仕様 | 2階建て重量鉄骨住宅 |
広さ | 建坪15坪 |
リフォーム面積 | 1階50㎡+2階50㎡ |
リフォーム内容 | ・全体のスケルトンリフォーム ・外壁 |
地域 | 東京都江戸川区 |
K様邸は、リフォーム前には、2階に住居、1階が倉庫になっていた建物ですが、リフォーム後は1階2階とも住居仕様となり、二世帯住宅になりました。
1階は親御さん、2階は息子さん世帯で、それぞれのライフスタイルに合わせて計画しています。
このページで計画の過程を詳しく解説しておりますので、是非ご覧ください!
K様邸は、もともとはお商売に使うために建築された、鉄骨造の二階建て建物で、長らく、1階を倉庫、そして2階をご家族の住居としてお住まいでした。
この度、息子さんがご結婚されることになり、1階の倉庫スペースも住居にし、
親御さんのお住まい、そして若夫婦のお住まいの二世帯住宅にされたいと、リフォームを計画され、私どもへお声掛けいただきました。
今回のリフォームで先導を取られたお母様が重要視されていたのは、会社の姿勢や人柄、そして、猫ちゃんがいるということも考慮してくれる業者だったそうで、あちこちお探しになっていたとか。
そんな中、このホームページをご覧頂き、ピッタリ!と思われたのだそうです!
ありがたいことです。
数日後、早速うかがって、建物を拝見しながらお話を伺いました。
とっても朗らかなお母様で、まるで以前から知っていたかのように話が盛り上がり、
様々なご希望をお話くださいました。
■ 2つの世帯が、程良くプライベートを保てる住まい
今回のリフォームの大きな希望、二世帯住宅!1階を親御さんのお住まい、そして2階は息子さんご夫妻の新居にとお考えです。
同じ建物の中ですが、基本的には別々の生活で、気兼ねない個々の生活をしながら、折々に団欒ができる、そんな住まいをご希望です。
■ 猫ちゃんは屋内フリー!
そして、ご家族皆さんのアイドル!である4匹の猫ちゃんは、両方の世帯を自由に行き来できるようしてあげたい!とお考えです。
28年間の建築であり、もともとはお仕事の為の倉庫として建築された建物なので、設備が少し使いづらかったり、冬や夏の時期に過ごしづらい、といったお悩みもおありでした。今回、二世帯にするという大掛かりなリフォームをするにあたり、そういった「住みづらさ」も全て改善したいとお考えです。
★キャットウォーク~ロフトへのお散歩コース
上下運動をするのが大好きな猫ちゃん達のために 2階リビングの片面の壁一面に、キャットウォークを設置しました。★1階と2階とも、建具はキャットドア付き♪猫ちゃん達が自由に行き来できます
二世帯ということで、ご家族は1階と2階で居住スペースが分かれますが、猫ちゃんは、1階と2階のどちらも自由に闊歩できるように、1階お母様のスペースの入り口と2階の入り口の引きにはキャットドア付きの建具を設置します。★階段下の空間を利用して、猫ちゃんのおトイレスペースを
1階の階段下のスペースが、猫ちゃん用のトイレの設置場所になります。 人目に付かない上に、窓が近いので空気の入れ替えもしやすい箇所なのが嬉しいですね。★お掃除が簡単で、消臭効果のある素材を採用!
ペットと暮らすお宅の場合、どうしても粗相が心配です。K様邸では、汚してもシミが付きにくいウレタン加工のフローリングや水濡れに強いコルクタイルを床に張りますので、お掃除もラクラクです!★玄関からの猫ちゃん脱走を防止する網戸
1階にも自由に下りれるとなると、心配なのは、猫ちゃんが玄関から脱走してしまうことです。そこで、玄関の上がり框の場所には網戸を設置することにしました。
こちらの建物、もともとは、お仕事場兼倉庫として建築されたものに、あとから住居としてお入りになっているので、断熱材が入っていないとのことでした。その為、特に冬の寒さに非常に悩まされていたそうです。
1階に設置されていたお風呂は、お湯が冷めるのも早いのよ、とのお話でした。
断熱は、住みやすいお住まいにする為にとても大事なポイントなのです。 今回のリフォームで、今後はもう、寒い・暑いという事に悩まされない建物にいたします。
現在の形から、1階、2階に分かれる二世帯住宅にするにあたり、設備も全て新しくなります。
せっかく新しくするのですから、使いやすく、長持ちして、性能の高いものをおすすめいたしました。
キッチンやお風呂で、私がいつもおすすめしたいのは、やはりタカラさんのホーローを使ったものです。ホーローは何よりお手入れが簡単であり、長く使うにあたっては、とても大切なポイントです。
キッチンやお風呂の使いやすさは、お母様や、若奥様にとってはかなり重要!ですから、実物をショールームでご覧頂きながら、ご提案いたしました。
トイレは、収納や手洗いがセットになっているシステムトイレをご希望でした。その中でも節水率で優れるTOTOさんのものをご提案いたしました。
建物の安全性UP!
K様邸は、もともとは1階も2階もワンフロアで、1階の正面側は、全面が開口になっているという、倉庫兼事務所のような仕様で建築された建物です。
後から住居としてお住まいになるにあたり、何回か改造を行ってはおられましたが、構造としては実質、建築時のワンフロアのままで、2階の重量を支えるのにちょっと不安がある状態でした。
この度、全体的なリフォームを行い、1階が住居になることで、1階に壁が増えることになります。
石膏ボードを立てただけの仕切りではなく、木造住宅の補強にも用いる柱や梁を既存の鉄骨に抱き合わせ、そこへ構造用合板を張り、2階の重量を支えてくれる壁を構成します。
正式に耐震診断をして数値を出した上での補強が出来ない場合でも、こういった臨機応変の施工で、以前よりも良い状態にすることは、ある程度は可能です。
※経験のある建築士による判断が必要になる工事となります。むやみな補強はかえって危険です。
■ 猫ちゃんOKの仮住まいのご提供&お引越しのお手伝い!
正式にリフォームの契約となって工事の日程も決まったら、次はお引越しです!
お引越しが終わり、すっかり物が無くなったK様邸。
K様邸の規模になりますと、新築にするも同然のリフォームです。
今までの感謝と、工事の安全、無事を祈るためのお清めを行いました。
建物の四隅と水場にお塩をお酒を撒き、お祈りいたしました。
工事の着工を前に、ガスの配管撤去を行いますので、ガス屋さんに来てもらって、現場確認を行いました。
また、電気の配線も大きく変わりますので、電気屋さんも同日に来てもらって、現況の確認と、今後の進め方について打ち合わせを行いましたよ。
解体が始まりました! 大工さんが丁寧に壁や天井を剥がしていきます。 K様邸は鉄骨のお家ですから、内装を取ると、鉄骨の梁や柱が出てきます。
いわゆる鉄骨ラーメン構造の建物なので、仕切りなど、比較的自由に撤去できますので、このように、何も無い大空間になりました。
解体によって出る沢山の廃材は、専門の処理業者に引き取っていただくこととなります。
この度のリフォームは、外壁にも大きく手を加えますので、外には足場が設置されました。
ある程度解体が進んだところで、水道屋さん登場です。既存の水道管の状態をチェックしい、新たな室内配管についての打ち合わせを行いました。
こちらは外の様子!今回、玄関部分が少し増築される関係で、外部水栓の位置が今までより外側にずれることになりましたので、移設を行いました。
こちら、リフォーム前の1階。倉庫としてお使いだったので、このようながらんどうの広間でしたが、ここが、生活スペースに様変わりしますよ。
まずは、水道の工事から。新しく設置される水周り設備の位置に合わせて、給排水管が配置されます。
天井にも新しい配管が。こちらは2階の水周りの為のものです。
配管の上に被さるように、床の根太(ねだ)が、組まれ始めました。
こちら、根太を支える「鋼束」。小さいけれど、非常に優れた強度を持ちます。こういった部材は、設置する数量が建築基準法でしっかり決まっていますので、その基準に乗っ取って設置を行います
新しい柱が立ってきました。右側に設置された大きな四角い箱は、ユニットバスです。
壁や天井の下地も入ってきました。
新しい間仕切りになる合板です。
1階は、床下から上がってくる冷気の影響を受けやすいので、床の断熱は必須です。私どもがいつも採用しているのは、「フクフォームeco」。コーンスターチを原料にした、非常にエコな発泡断熱材で、長く性能を保つのが特徴です。
拡大するとこのようになっています。床の下地ボードの下で、冷気をシャットアウトします。
天井と壁に施工された、この白い綿状の断熱材はエコリフォームではお馴染み「パーフェクトバリア」。高性能で人体に害が無い、おすすめの素材です。
1階の天井に関しては、暑さ寒さ対策としての断熱材は必要は無いのですが、こちらのお宅は二世帯住宅であることから、防音の対策として、しっかり入れました。パーフェクトバリアは防音性能も非常に優秀なのです!
パーフェクトバリアの上からこの銀色の遮熱シート「ラミパック」を施工。このシートは、真夏の時期、外の猛烈な熱気が屋内に入り込むのを防いでくれます。1階の場合、天井には必要ありませんので、壁面のみに施工します。
設置される窓は勿論、断熱性の高いものにします。2枚のガラスを合わせることで外気の影響を受けにくくしてくれるエコガラスです!
無垢のフローリングです。床が張られてしまっていた方が、後々の造作がやりやすいので、床は早いタイミングで張られてしまうのです。張り終わると、キズが付いてしまったりするのを防ぐ為に上からしっかりと養生を行います。
更に、壁と天井にはクロスの下地になる石膏ボードが張られました。こちらの写真は、ボードとボードの境目を、内装職人さんがパテで平らに慣らしているところです。この作業をしないと、クロスを張った時に表面が凸凹してしまうのです。
ところ変わってこちらは1階廊下。階段の架け替え作業が行われています。もともとあった鉄の階段は既に撤去され、新しい階段の桁が造作されました。
桁の切り込みに、踏み板が嵌めこまれます。決められた高さと段数の中で、均一の踏面(段の幅)と蹴上(段の高さ)を正確に測って造作しなければならない階段は、大工さんにとっては腕の見せ所なんですよ。
更に蹴込み板が入り、綺麗に出来上がりました。リフォーム前より少し傾斜がゆるくなって登りやすくなりましたよ。
こちら、1階の1/3ほどのスペースになるガレージです。
ガレージは屋外ですから、断熱が入っていないと上階の2階に影響が出ます。実際に、ガレージ上の断熱が入っていない為、2階が寒くて・・・というお宅、結構多いんです。
K様邸では勿論、写真のようにしっかり断熱材を入れました。
更に遮熱シートも!
この写真で大工さんが張っている白いボードは「バウビオ」という断熱ボードです。
ガレージに隣接する玄関と、1階廊下、1階リビングを仕切る壁面に隙間無く施工し、外気の影響を防ぎます。
1階は、玄関スペースを少し広げることになりました。 既存の玄関や壁が撤去され、新しい骨組みが組まれました。
こちら玄関の明かり取りになるおしゃれな縦長の窓。
玄関土間のコンクリが打たれました。
新しい玄関ドアも入りましたよ。
構造用合板と、外壁下地を兼ねたラスカットパネルです。 強力な「面」で、この玄関スペースを支えます。
こちらは玄関屋根。ガルバリウム鋼板の屋根材で仕上げられました!
2階の工事の様子もお伝えします! こちらが解体直後の様子。間仕切りが撤去され、がらんどうになったこの空間に、 息子さん世帯がお住まいになる新婚さんの住まいを造ってゆくことになります!
前の床が無くなり、まっさらになった面に新しい床下地が組まれます。
こちらは床下地に新しくできる間仕切りの位置を記しつけているところです。 この作業を墨出しと呼んでいます。写真、黒の線の位置に、これから壁が作られるんです。
柱が設置されはじめました。
こちらは、階段ホールと、2階居住スペースの間仕切りになる箇所ですね。
写真は、工事の進捗状況をK様ご家族に説明しているところです。
こちら、既存の鉄骨の柱に噛ませるように設置した柱は・・・
この梁と結合です。2階はロフトがつきますので、その重さをしっかり支えられる梁です。
ロフトの骨組みが組まれてきました!
こちらでは既存の窓が外され、新しい窓が入りました。以前は無かったベランダが設置されますので、 出入りが出来る大きな窓に拡張です。
2階も勿論全体で断熱いたします!まずは断熱材はパーフェクトバリア。
そして、遮熱シートです。
2階が1階と違うところは、天井の断熱を強化しているところです。 パーフェクトバリア→ラミパック→下地石膏ボードまでは、他の箇所と同じなのですが、その上から更に、1階のガレージでも使用した断熱ボード「バウビオ」を張ります。
■K様邸の2階のように吹き抜けにする場合、強力な断熱&遮熱が必要です
吹き抜けにすると、空間が広く感じられるようになるのでとても良いのですが、その反面、屋根に当たる太陽の熱の影響を受けやすくなってしまいます。リフォーム工事も終盤、内部の造作がどんどん進んでいます。こちらでは2階も対面のカウンターを造作中です!
大工さんが造っているこの四角いものは・・・・
こちらに設置されました。ピッタリですね!完成すると、本棚収納になります。
こちらでは上から吊戸になるタイプの収納造作中です。
K様念願にキャットウォークも!猫ちゃんの重みで外れてしまっては大変なので、しっかりと設置されましたよ。
クロスが張られ、完成間近です!
この度、窓のサイズ変更や増築など、外壁の一部を壊す工事を行いますので、合わせて外壁全体を綺麗にお色直しいたします。
丁寧なモルタルの下地塗装です。 このようにフラットでツルッとした表面にするには二度塗りが必要です。 下塗りの出来が、最終仕上がりの美しさを左右するので、ここはかなり大切な工程です。
そして仕上げの白いシリコン塗装です。こちらも下塗りを含めて3回塗ります。まずは一度目。
3度目の仕上げ塗装が終わり、輝くような白い外壁となりました!2階には新しいベランダも取り付けられました。
玄関ポーチはタイルを張っておしゃれに。
こちら、ガレージの入り口です。リフォーム前は倉庫の出入り口であったこの箇所は、少し段差があり、お母様がバイクの出し入れに苦労されていました。
そこで、写真のように段になっている箇所を一度削ってから、ゆるやかなスロープに変更することにしました。
★猫ちゃんpoint!
K様邸では、猫ちゃんの脱走防止の為に、玄関ドアまで行く前の箇所、玄関框の位置に、仕切りの屋内網戸を設けました。▼ 階段も架け替えです
玄関入ってすぐの階段。リフォーム前は、鉄がむき出しの階段となっておりましたが、 一度取り外して、温かみある木の階段に掛けなおしをいたしました。
▼ 暖かいユニットバス
奥に設置されたのは、ゆったり広い1坪サイズのユニットバス! 足をゆっくり伸ばして、一日の疲れが癒せる浴槽サイズです。
たっぷりの保温材に包まれたユニットバスは暖かく、 冬でもホカホカでお使いいただけます。
リフォーム前のK様の大きなお悩みの一つは「お風呂が寒く、お湯がすぐに冷めてしまう」ということだったのですが、今後はもう悩むことはありません!
採用されたユニットバスは、タカラスタンダードさんのものです。周囲の壁パネルがホーロー製になっており、お風呂のお悩みである「カビ」が付きにくくなっていますよ。
奥のパネルカラーがアクセントになっている、おしゃれなタイプを選ばれました。
▼ お風呂のお隣には洗面脱衣室を。
お風呂に隣接した洗面脱衣室の洗面台は、おしゃれなオリジナル造作です。 既製品も良いですが、やはりオリジナルものもは雰囲気がいいですね!▼ 階段の下になる空間に、洗濯機置き場と猫ちゃんおトイレを!
こちら、階段下になるスペースには、 洗濯機置き場と猫ちゃんが使う為のおトイレ置き場を設けました!★猫ちゃんpoint!
階段下のスペースで、上の高さが無い部分は、この小さなスペースを利用した、猫ちゃんのおトイレ置き場にしました。
▼ 無垢フローリングの明るい空間
こちらは、前にガレージがある分、少し奥まってはいるものの、充分に光が入りますし、内装には白い壁や、軽快な印象の色合いである、天然木カバ桜の無垢フローリングの床を張り、とても明るい印象に仕上がりました。★猫ちゃんpoint!
共用部分である廊下との間の引き戸は、基本的にはあまり開けたままにはにされない予定ですが、猫ちゃんは戸が閉まっていても自由に出入りできるようにと、キャットドア付きの引き戸になっております。▼ お食事やパソコンは、カウンターテーブルで!
こちら1階のキッチンは、カウンターテーブルを設置いたしました。エコリフォームではいつもお馴染み、ホーローキッチン♪
キッチン本体は、エコリフォームいつもおすすめ、お掃除しやすく頑丈なホーローキッチンを採用しています。
ホーローは汚れが沈着しづらくいつまでも綺麗に使えますし、長く、古ぼける事無く使えるのです。
タカラさんのキッチンは、スタイリッシュというよりはベーシックなデザインなのですが、その方が、時代が変わっても古い印象にはならないというのも、良いところです。
ホーローの良さは、お手入れがラクなだけではありません。
よくあるキッチンは、表面に化粧板がはられており、それには接着の為の糊(化学物質)が使われているものなのですが、ホーローの場合表面を焼き付けてあって、接着に糊を使用してませんから、有害物質を発散しないのです。
キッチンは、直接口に入れるものを扱う場所です。出来るだけ体に優しいものである、ということは大事なポイントなんです。
こちらは親御さんだけが使用するプライベートなスペースなので、寝室とリビングの間は、あえて仕切りを設けず、空間を広く感じることができるようにいたしました。
仕切りがないと、導線がスムーズなのが嬉しいところ。 例えば、お水が飲みたいなぁと思ったときなどは、キッチンが至近なのでとっても助かりますし、トイレも近く非常に便利に行き来できます。
続きの空間でも、奥まった位置に配置されていますので、落ち着いて就寝できますし、来客の際も、人目につきません。
▼ ベッドの上のスペースをムダにしない吊戸収納
下にベッドを置きますので、収納は、天井から設置する形の吊戸タイプを取り付けました。
この位置はベッドの足元の上になりますので、ベッドに上がって物の出し入れが出来、高さがあっても、出し入れに困りません。
断熱されているからこそ出来たオープンスペース!
これは今回のリフォームで、お住まい全体がしっかり断熱がされたからこそ実現できた間取りです。
断熱がされていないと、家の中が外気の影響を大きく受けるので、お部屋ごとに細かく仕切って空調を使わないと、なかなかお部屋が暖まらない(夏の場合は涼しくならない)のです。
日本の昔の家は、お部屋が襖等で細かく仕切られている建物が多いのですが、それにはこのような理由もある訳なんです。
断熱をすることで、広い空間でも空調が効きやすくなり、今回のK様邸のようなオープンな間取りも実現します。
▼ 4畳あります!広々ウォークインクローゼット
寝室横のこのスペースは、ウォークインクローゼットになっています。
これだけの広さがあれば、様々なものが余裕で入ってしまいます。
普段のお洋服もこちらに収納されますので、ハンガーパイプが設置されています。
また、上のスペースも無駄にならないように棚が付いています。
尚、こちらは、キッチンの裏に配置していますので、お料理のにおいがお洋服に移ってしまうのを防ぐために、寝室のようにオープンにはせず、
建具を設置しました。
★実際に暮らして、どう使うのか?をよく考えたレイアウトです!
こちらは広々したLDKと主寝室の他、ご主人のホビースペースとして使える予備室や、 ご自宅でお仕事をされている奥様の仕事室が設けられました。
★猫ちゃん大好き「キャットウォーク」
こちらの空間でパッと目に付くのはやはり、壁一面に取り付けられた、 キャットウォークです。 こちら、猫ちゃんの上下運動のために・・と、飼い主さんであるK様が考えに考えられた配置になっているんですよ。★K様お気に入りの肉球ポイント!
更に!こちらのキャットウォークには、ちょっとした遊び心を加えました!★人もネコにも嬉しいロフト
上には、吹き抜けを利用した、ロフト収納も備えています。★2階も入口にキャットドア!
猫ちゃんがいつでも気軽に出入りできるように、2階の出入り口も、キャットドア付きの引き戸となっています。吹き抜けの良さを活かしながら、「暑くない住まい」にする
2階は、リフォーム前も吹き抜けの天井でしたが、夏の猛暑の時期にはかなり暑かった、とのことでした。 その理由は、吹き抜けだったこと、そして屋根の断熱が不十分だったことの2点です。
真夏、屋根にあたる猛烈な直射日光の熱は、建物の上階の屋内気温に大きな影響を与えます。 その際、天井があると、断熱のクッションになってくれるのですが、吹き抜けになっていると、直射日光の影響がそのまま室内に入ってきてしまうこととなるのです。
しかし、今回のリフォームでは、吹き抜けはそのまま活かす計画でしたので、 それでいて、夏の暑さの影響を受けない室内にするために、屋根の下には何重にも断熱や遮熱の処理を行いました。
シーンによって使い分けられる照明計画
K様邸の2階では、メインの大きな照明はあえて設置せず、ダイニングテーブルの上にペンダントとスポット照明、そして、窓側に4灯の「間接照明」を設置することをご提案いたしました。
間接照明とは、まずは壁や天井を照らすことでワンクッション置いて灯りを取る照明のことで、天井の真ん中から下を直接照らすより、柔らかい光になります。
団欒の時間など、明るくしたい時には、キッチン側、リビング側の全部の照明をONしていただき、夜、お仕事が終わって寛ぎたい、そんなひと時には、壁際の間接照明だけをONにすれば、明るすぎない落ち着いた空間を楽しめるようにいたしました。
方向が自由に変えられる照明器具なので、より落ち着いた明かりが良いなと思った時には、写真のように光源を上を向けると、より柔らかい雰囲気になります。
▼ 予備室(ホビースペース)
こちらのお部屋は、ご主人(息子さん)がお仕事の為の勉強や、
ホビールームとしてお使いになるスペース。
奥の収納は、吊戸になっており、下に空間を設けています(左写真↑)。こうすることで、来客があった際などに、足元を下に入れるようにすればゆったりとお布団が敷けます。限られたスペースの中で様々な使い方ができるように、という工夫です。
また、リビングとの間を仕切る建具の箇所には隠しアイディア本棚を!(右写真→)
この壁の裏側は、トイレと洗面のスペースなのですが、そちら側に少し凹ませて造作しました。
壁に埋め込む形で造りつけてあるので、省スペースになっています。
▼ 寝室
▼ やすらげる間接照明
照明は、横の壁面に設けたライティングレールに照明を設置して使用できるスタイルにしました。▼ 収納
リビングと同じく、こちら側にもロフトが!大きなクローゼットと合わせて、様々なものを便利に収納できますよ。▼ 玄関スペースを少し拡張!
玄関はK様邸の敷地内で少しスペースを広げました。
この玄関、横から見るとこのように縦長の窓がはまっています。玄関を施錠していても、採光や通風ができるようになっているのが嬉しいところ。
高さがある窓は、見た目がおしゃれなだけではなく、採光も優れます。
玄関上に設置した軒には、埋め込みのスポット照明が付き、すっきりとおしゃれです。
▼ ガレージも造りました
倉庫だった1階は、2/3ほどを居住スペースとし、一部は残してガレージとして使用されることになりました。
このスペースは、お持ちのバイクを置かれたり、お仕事の荷物を置かれたり、1階でお母様が洗濯物を干したり等々、多目的にお使いになられます。
将来ご家族が増えた時にはお部屋にリフォームすることもできるように計画しました。
●ガレージの段差解消
K様は、お母様が通勤にバイクをお使いになっているのですが、以前はガレージの入り口の所に5センチほどの段差があり、入れる時に苦労されていたそうです。
今回、コンクリを整えて、ゆるやかなスロープになりました。
毎日の行う動作をスムーズするというのは、リフォームをする際にはとても大事なことです。今後はとってもラクチンになりますよ。
【リフォームアドバイザー・塩谷理枝より】
大規模な工事となったため、ネコちゃんと共に仮住まいをお願いすることになりました。
お打合せやご確認いただくことなどのお時間をたくさんいただき、仮住まいから現場に何度もお越しいただいたりとご負担が大きかったと思います。
今回のプランは、スペースを有効に使った、暮らしやすい間取り(猫ちゃんにとっても)を心がけご提案させていただきました。
ご家族の皆様には、いつも笑顔でご対応いただき、お打ち合わせでお会いするのが楽しみでした。
たくさんのお心遣いをありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
【一級建築士・塩谷敏雄より】
この度は、ありがとうございました。
鉄骨住宅の良さである、内部のスケルトン化は、リフォームする上で大きなメリットとなります。
配線や配管も全て新しくして、今の最新の技術でもある断熱や遮熱のもふんだんに取り入れました。
猫ちゃんたちをとても大切になさっているご家族のために、私たちも精一杯考えさせて頂きました。
本当に、仲の良いご家族と猫ちゃんたちといつまでも健やかにお暮らしください。
何かあればいつでも駆けつけます。ありがとうございました。