
お客様より
いろいろな会社さんがある中で選んでよかったですよ。
やっぱりわかんないもんね、お願いしてみないと。いろんな業者がいるから。
私は直感でしたけど、冴えていたってことですね!
やりたいことを相談していって、やだな、やりづらいな、と思ったことは無かったです。
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■築年数 | 48年 |
■住宅仕様 | 2階建て木造住宅 |
■広さ | 1階+2階 約18坪(約60㎡) |
■リフォーム内容 |
- 1階・2階のスケルトンリフォーム
- 外部のリフォーム
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■地域 | 東京都江東区 |





この事例のダイジェスト版フォトムービーも公開中!ぜひご覧ください。
震災以降、地震が来るたびに心配だった!というお嬢さん。
弊社が行っている「耐震セミナー」にお越しくださったのがご縁でした

48年前に建築されたE様邸は現在、お母様とお嬢さんがお住まいでいらっしゃいます。
亡くなられたお父様が建てた、ご家族にとって大切な家です。
増築や修繕をされながら、大切にお住まいでしたが、2011年の震災を境に、地震への心配が大きくなってきてしまったそうです。
こちらのお宅の建物は、最初の建築をされたご近所の工務店さんが、ずっと面倒を見てこられた建物です。
その工務店が今はお仕事をされていないということで、お嬢さんがインターネットで、「近くにお願いできる
会社さんは無いかしら」と、探されている中で、私どものホームページを見つけてくださって、お問合せをくださいました。
そして、ちょうど、定期的に行なっております「耐震セミナー」の開催がございましたので、お母様とお嬢さんで
ご参加をくださったのでした。
>>東日本大震災以降、定期的にセミナーを開催しております。詳しくはこちら
セットバックが必要な為、リフォームを決められました
リフォームではなく、一度取り壊して新しく建て替え、という選択肢もおありでしたが、住宅が密集している都心の家のため、家の前の道幅が狭く、建て替えになると、家をセットバックしなければなりません。
E様邸は1階、2階がそれぞれ9坪、合わせて18坪のお住まいですから、セットバックをするとなると、生活スペースの確保のために3階建てにしなければ難しいだろうとお考えでした。
しかし、ご高齢のお母様の体にかかる負担を考えると、上り下りの大変な3階建ては現実的ではなく、またお父様が建てられた思い出の家でもある、ということで大掛かりなリフォームをお決めになったのでした。
E様邸は偶然にも、弊社が昔お世話になった大工さんの手によって建てられたとのお話で、地元のご縁も感じました!
【建築士より】セミナーで、E様のお話を伺う中で、E様邸の建物は、エコリフォームの前身である「塩谷工務店」の創業者である、私の父がお世話になった、腕の良い棟梁が建てたお宅であることがわかりました。
その方が手がけた建物であれば、おそらくしっかり建てられているであろうと思いましたが、既にそちらの棟梁さんは亡くなられてしまっており、新たに、今回のリフォーム工事を安心して任せられる業者さんをお探しになっていたとのことで、不思議なご縁を感じました。


エコリフォームさんは、塩谷さんが地元でお父さんの代からやっているっていうこと。地元でお父さんの頃からの実績があるなら、いい加減なことはしないだろうと思いました。
そして女性がいるということでした。会社でも女性の方が細やかじゃないですか。男性はざっくりしてますよね。実際に使う人の気持ちをどこまでわかってくれるかなっていうと、女性がいいと思いました。
という訳で耐震セミナーに行ってみることにしたんです。
セミナーを経て、「是非エコリフォームさんにお願いしたいと思っています」とのお話をいただき、具体的な計画が始まりました。
E様にとってこのお家は、長年住み慣れたお住まいですから、毎日の生活するのにすごくお困りという訳ではなかったとのことですが、50年近くの年月が経過していることもあり、この際、耐震に合わせて一新をされることをお望みでした。
実際に建物を何度か拝見させていただき、E様のご希望を伺いながら、プランを練ってゆきます。
お悩みとしては、何より「収納」が足りないということで大幅な改善をご希望。
そして、ご高齢のお母様の為のバリアフリー住宅、というのも大きなご希望です。
50年近いということで、「最近は地震のたびにもうドキドキでした!」とE様。
今回の大きなリフォーム工事で、もう一度構造からしっかり見直して、
耐震性能への不安を取り除きたいとお考えです。
②限られたスペースで暮らしやすい間取り&バリアフリー

1階2階あわせて18坪の限られたスペースなので、その中で有効に利用できる工夫がほしい。2階の奥の部屋が暗いので、間取りなどを工夫してどの部屋も明るくしたい。
在宅している時間が一番長い、お母様が安全に暮らせるというのも大事なご希望です。
床の段差をなくし、なだらかな階段、手摺の設置はもちろんのこと、家事をされる際に負担のかからない家事動線にします。
③収納はとても重要!!アイディアを活かして、たっぷり取りたい。

耐震に次いで、
大きなご要望が収納を増やすこと!
省スペースでたっぷりと利用できる、アイディア収納を提案してもらえたら...!とご希望でした。
E様は以前、お嬢さんが音楽関係のお仕事をなさっていたため、CDやDVD、書籍などを沢山お持ちです。
また、お母様も編み物などのご趣味がおありなので、お荷物が多く、それらを効率的に収納できるスペースを確保したいとお考えです。

地震のことを心配されているため、なるべく収納家具を置かず、「造りつけの収納」を取り入れたいとご希望!

出来れば屋根裏やロフトを設けて、広い収納スペースを確保したい!
キッチンは建築当時のもの、お風呂も設置されてから既に30年が経過しています。お手入れのしやすい、使いやすいものにしたい!
また、下水の状態もあまりよくないとのことで、上水下水など点検の上、必要な箇所はやり直して改善したい。
リフォーム前のE様邸はこのような間取りでした。
建築された48年前の頃の家の標準的な形ですが、
スタイルが多様化した現代の住宅のようにしようと考えた場合、
改善できる点が多くありそうです。
階段の奥行きも狭く、勾配急であったことがわかります。
左側のお風呂は後からの増築のため、かなり細長い、少し使いづらい形状となっていました。
48年前のお住まいであることから、オープンな間取りではなく、
キッチンも角に配置されており、暗いスペースになってしまっていました。
収納計画は、しまわれる物、その物の使用頻度、
どなたが何時お使いになるか、などなど十分に
インタビューをさせていただき、計画、設計していくことが
大切です。
お客様によって、お荷物の量や種類が異なりますので、
そこにお住まいになる方だけのためのオリジナルな
空間をご提案できればと考え、ご計画をさせて
いただいております。
E様の場合は、キッチン周りに置きたいものが沢山おありでした。
海外に出かけられることが多く、旅の先々で購入された素敵な食器などを沢山お持ちの他、食材のストックも余裕を持って置かれる派でいらっしゃるのです。
そこで、キッチン周りには特に収納力を持たせますよ。
また、1階がお母様の生活スペースになるため、その周辺に、ゆったりした収納を設けたり、あれこれと物を置いてしまいがちな玄関に大きな収納を設けるなど、必要な箇所に必要な収納を計画しています。
対面スタイルになったキッチンとその周辺は、とても機能的になります!
背面には、冷蔵庫、家電を置く為のスペースを用意し、上部がデッドスペースにならないように収納棚も設けています。
キッチンの本体自体にも収納力がUPするオプションを搭載し、大容量!
沢山お持ちの食器や、ストックの食材が沢山仕舞えます。
更に、洗濯機置き場もキッチンの斜め背後に配置します。
キッチンで用事をしながら、洗濯物をすることって結構多いので、これはポイントです!
洗濯機置き場の上には、お持ちのガス乾燥機が置けるように、棚とガスの設備を整えます。
キッチンスペースの側にはお勝手口が設置され、ごみ捨てラクラクです。
このお勝手口、カギを閉めたままで網戸に出来る仕様なので、いつでも空気の入れ替えが出来ます。

ご高齢のお母様が、出来るだけ2階に上がることなく生活できるように計画しています。
1階のリビングの1角には、お母様のためのスペースを設けました。
普段は、リビングでお過ごしになり、お休みの際はこちらにお布団を敷いてベッドのようにお使いいただけます。
下には収納を設け、上部には通風のための小窓も設置。コンパクトながらとっても使いやすいスペースになるよう、計画しています。
とはいえ、お布団や私物などがいつも見える状態では落ち着きません。来客の際には、ロールスクリーンを下ろして人目を遮るようにいたします。
安全性の高いバリアフリー住宅です。
床は全て段差無しとなり、階段は傾斜がずっと緩やかになります。
階段、玄関、トイレ、お風呂等、必要な箇所には手摺を設置、屋内事故を防止します。
収納が増えることで、お部屋の中に物をあまり置かなくなるので障害物が減る、というのも、バリアフリーに繋がりますよ。
無垢フローリング
コルクタイル
桐の建具
天然オイル塗装
和紙壁紙「玉紙」
木で造作した収納
E様邸は、リフォーム前も木の風合いが印象的なお住まいでした。
この度の改修で、内装は新しくなりますが、以前と同じように天然の木を多く使い、
暖かみのある印象に仕上げます。
木だけではなく、壁には和紙のクロス、塗装仕上げにも天然オイル等、優しい素材を選んでいます。
住む人が直接触れる内装材ですから、やはり、安心の素材を使いたいですね。

お聞きしたお話と実際に見せていただいたところ、こちらの建物はしっかり建てられているであろうと予測されましたが、どんなに素性の良い建物でも経年劣化は否めませんし、建築当時とは建築基準にも違いがあります。
また、増築の経緯があったことも懸念の一つでした。
写真はE様邸、リフォーム前の様子です。
向かって左側、外から見ても増築されているのがわかりますね。
50年近く前のお住まいなので、建築当初はお風呂が無く、30年前に、この左側にお風呂を増築、合わせて2階のお部屋の拡張を行っていました。
建物自体は信頼できるものと予測されましたが、心配だったのは、この増築の経緯でした。もともとある建物に、後から横付けをするので、全体的にバランスが悪くなっていることが考えられました。
今回のリフォームで、この増築部分も合わせてバランス良くなり、強度が上がるような改善を行います。
また、増築部分はどうしても水漏れや雨漏りがおきやすくなるものです。こちらは解体した上で確認を行い、問題が見つかった箇所は全て取替えをいたします。
地震に粘り強く耐える家にするために、今回のリフォームで、できる限りの耐震補強を施します。
新しい間取りは、暮らしやすいということは勿論ですが、耐震性も上がっています。
リフォーム前は、後から行った増築の影響で少しバランスが悪くなっていましたが、今回、改善を行い、バランス良く配された耐力壁が地震の揺れに耐えてくれるように改善されます。

これから先、安心してお住まい頂ける家とするために、今回スケルトンにする際、構造を全て点検いたします。
そこで、木部の白蟻被害や腐食などが見つかれば、新しい材に交換致します。解体完了時に、現場にて補強方法と共にご説明をさせて頂きます。

48年前のお住まいは、現在の基準であるベタ基礎ではありません。
今後も安心してお暮らしいただけるように、新しく打ち直しを行い、足元をしっかり固めます。

収納棚の一番上に重いものを入れてしまうとグラグラしやすくなりますが、建物も同じ事が言えます。上の部分が軽い方が、地震の際には揺れにくくなるのです。
特にE様邸の場合はロフトを設けますので屋根の軽量化は必須です。

耐震セミナーでお会いしてから二ヶ月半後、正式にリフォームのご契約をいただきました。

塩谷さんにリフォームしていただけましたら、またこの先、元気に過ごせるような気がして楽しくなりました。
【ご契約時にお母様より:ありがとうございます!】
キッチンやお風呂、洗面台といった水周りの設備や、玄関引き戸や室内建具を、メーカーさんのショールームで見ていただきながら決定しました。
着工日が決まり、お客様は仮住まいの手続きを始められました。
スケルトンリフォームなので、お住まいになりながらの工事が難しく、二ヶ月半ほどの間、お近くの賃貸に移っていただくことになります。
すっかり片付いたリフォーム前のE様邸です。ありがとうございます。

いよいよ、48年の住宅のスケルトンリフォームが始まります!
新築のように生まれ変わる為の工事の様子を次のページでかなり詳しくご紹介しています!是非、合わせてご覧ください。