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コンパクトで居心地の良い7坪の家
今回は築50年以上になる建坪7坪弱の2階建て狭小住宅リフォームです。
1階と2階を合わせても11坪に満たない限られたスペースの中でも、親子二人で暮らせる必要十分な設備と収納を設けました。また、日当たりや断熱・通風にも気を配り、夏も冬も快適に過ごすことができます。
建物の構造を見直して耐震性を強化するスケルトンリフォームで、思い入れのあるご実家が、この先も長く心地よく暮らせるお住まいに変身しました。
K様邸 ハウスデータ
築年数 | 50年以上 |
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建築面積 | 約7坪(22.1m2) |
延床面積 | 約11坪(35.6m2) |
構造 | 木造2階建て |
内容 | 1,2階の耐震スケルトンリフォーム |
地域 | 東京都渋谷区 |
エリア情報「渋谷区」
渋谷区は、区の名前にもなっている渋谷や、原宿・表参道、代官山、恵比寿など、ファッションを中心とした商業地が有名ですね。明治神宮や代々木公園といった広大な緑地もあり、若者や観光客に人気の場所です。
あまり住宅地としては馴染みがありませんが、K様のお宅がある北部エリアには住宅密集地が広がっていて、接道が無く建て替えが難しいといったお宅が珍しくありません。お隣との間隔が狭い場所での工事ですので、細心の注意を払って行いました。
「本当に小さい家ですが、両親が建てた愛着のある家なので、なんとかきれいにして住み続けられないかと思って...」
とお問い合わせをいただいたのがK様との出会いです。
インターネットで「狭小」や「古い」というキーワードで検索をすると、必ずエコリフォームのHPにたどり着くので、それならば一度相談してみようということでご連絡をくださったそうです。
ショールームにご来社いただき、詳しくお話を伺ったところ、主なご要望は以下の4点でした。
傷んだ箇所を
きれいにしたい
築50年ということもあり、全体的に傷みが気になるため、きれいに直したいとお考えでした。
お風呂を
新設したい
以前のお宅にはお風呂がなかったため、家でお風呂に入れるようにしたいとのご希望でした。
階段を新しく
したい
リフォーム前の階段は幅が狭く、上り下りしやすい階段に架け替えたいとお考えでした。
高齢の母親も
一緒に暮らしたい
足腰の悪いお母様の負担にならず、二人で暮らしても十分な居室スペースと収納を設けたいとお望みでした。
上記のご要望をふまえ、K様に最適なリフォームプランをご提案しました。
1階 before
1階 after
リビング
一番日が当たる明るい場所をリビングに。お母様のベッドを置けるスペースを確保します。お母様のお部屋として使う場合にはカーテンなどで仕切れるようにしています。
階段
階段は反対側に移動して、採光を遮らない場所にしました。階段下は収納スペースとして活用し、少しの空間も無駄にしません。
浴室
以前はキッチンがあった場所に新しくお風呂を設置。換気しやすいよう風が通る位置に窓を配置します。
2階 before
2階 after
書斎 兼 寝室
2階は間仕切りを撤去して一部屋に。天井は吹き抜けにし、開放感のある居室にします。
「パッシブ」は「アクティブ」の反対語で、「受け身」を意味する言葉です。家づくりでは、太陽や風などの自然の力を利用して、特別な機械を使わなくても快適に暮らすための省エネルギー設計を「パッシブデザイン」と呼んでいます。
K様邸では、このパッシブデザインの考えに基づいて、以下のようなプランをご提案しました。
窓を開ける季節の6月~8月に吹く東京地方の風向きを調べ、窓を開けるとちょうど家の中を風が通り抜けるように、窓の配置を考えました。
6月~8月:昼の風向き
6~8月の昼間は南から吹く風が多いという観測データでした。
リビングに吹き込む風は階段を通って2階へ抜けていきます。浴室とトイレに設置する押し出し窓は、横から吹く風もキャッチして室内に取り込んでくれます。
6月~8月:夜の風向き
6~8月の夜間は南西から吹く風が多いという観測データでした。
1階はリビングからキッチンの小窓に風が抜けていきます。2階は四方に窓を設置しているので、風通しの良いお部屋になります。
壁や天井・床に断熱材をしっかりと入れることで、家の中が外気温に左右されずに冷暖房の効率を上げることができます。
天井 セルローズファイバー
セルローズファイバーは新聞古紙を利用した再生材で、天井や床の中に綿状になった断熱材を隙間なく吹き込みます。小さな空気の粒を含んでいるので、優れた断熱効果を発揮するほか、防音の効果もあります。 セルローズファイバーについて
壁 パーフェクトバリア
壁に使用するパーフェクトバリアは、ペットボトルの再生品を使った断熱材。虫害や湿気の影響を受けにくく、長期にわたって高い断熱性能を発揮します。 パーフェクトバリアについて
1F床 フクフォームECO
1階のフローリングの下にはフクフォームECOを敷き詰め、地面からの冷気をカットします。
再生紙とコーンスターチが主な素材で人体に害がなく、ごみを減らすことにも貢献しているエコな断熱材です。
フクフォームECOについて
実際の構造の状態は解体してみないと分かりませんが、50年以上前に建てられた建物のため、ある程度の経年劣化が予想されます。
基本的な耐震プランをもとに、解体後の状態を見ながら対応していきます。
基礎の補強
建築当時の布基礎から、より強度のあるベタ基礎へと打ち直します。
屋根材の軽量化
建物の重心が高い位置にあると、地震の際に揺れが大きくなります。
軽量化された屋根材に葺き替えて建物上部を軽くすることで重心を低くし、家全体を揺れにくくします。
最初のプレゼンテーションからさらにお打合せを重ね、より具体的なプランになるよう詳細をつめていきます。設備や仕様はメーカーのショールームを訪れたり、サンプルを取り寄せて決定しました。
準備が整ったら、いよいよ着工です。ここからは工事の様子をご紹介します。
※プランニングからリフォーム工事、完成までの進め方について詳しくはこちらをご覧ください。
解体前に建築士の塩谷がお清めを行います。
解体作業でガス管に傷がつくといけないので、地中のガス管を掘り、ガスを止めます。
足場を組んで、シートで周りを覆います。
構造体に傷をつけないよう手作業で丁寧に解体していきます。
外壁も取り払い、骨組みだけになりました。
今回は解体のタイミングと台風接近が重なったため、仮の筋交いを当てて建物が崩れてしまわないよう補強しました。
解体時にホコリが出てしまう件で事前に近隣へ挨拶に回ってくださったそうで、ありがとうございます。エコリフォームの皆様は細かい気遣いが素晴らしいと感じ入りました。
<K様より>
構造体の問題が見つかりました
柱の強度不足
建築基準法ができる前の建物だったこともあり、現在の基準に照らし合わせると柱の本数や太さが不足していて、そもそもの耐力が弱い状態でした。新たな木材で柱を追加し、既存の柱も補強します。
木部の経年劣化
柱や土台などの木材が長い年月で全体的に劣化し、現在の基準強度に合う躯体はほとんどありませんでした。
水回りのシロアリ被害
キッチンの流しがあった部分にシロアリ被害が発生していました。
この部分ではリフォーム前から壁側に傾きがありました。
地中に埋まった配管をやりなおし、新しいマスを取り付けます。
傷んでしまっていた土台は、防蟻処理をした木材に交換します。
柱の交換は、鉄製の支柱で建物を支えながら慎重に行います。
構造上交換できない柱には、新しい木材を添えて補強し、強度を上げるために間柱を追加します。
ここからは1.5mほどの高さに仮の床を組んで、1階の基礎と2階の梁組の施工を同時に進めていきます。
1階は天井高をゆったりと取ることと、構造的に現在の梁は使用できないため、すべての梁を交換しました。
現場にお邪魔するたびに、日々、柱が新しく、太くなっていくので、なるほどなあ...と感心しています。夜に見に行っても木の香りがとてもよく分かります!
<K様より>
既存の小屋組みの下に新しい梁を組みなおしています。継ぎ目はしっかりと接合していますね。
梁の交換と並行して、基礎の補強も進めます。こちらは地面に砕石を敷いているところです。
砕石で平らにした地面の上に防水シートを敷き、コンクリート用の鉄筋を配置します。
ミキサー車のホースが届かない場所には、一輪車でコンクリートを運びこみます。2階の仮床があるため、とても大変な作業でした。
流し込んだコンクリートを平らにならし、乾いたら基礎の補強完了です。
既存の瓦を下ろして、防水シートを剥がします。
「とんとん」と呼ばれる材木を薄くスライスした下地の上に新しく合板を張っていきます。
屋根下地の下には、胴縁と呼ばれる木材を等間隔に置いて、屋根の中に通気層を設けます。
仕上げの屋根材を張る前に防水シートを張ります。
屋根の仕上げには軽量素材のアスファルトシングルを施工しました。中央にある棟換気の換気口から屋根の中を通った空気が排出されます。
新しくなった屋根は上の図のように、屋根の中を空気が通り抜け、湿気による木材の傷みを防ぎます。
なかなか見ることができないところがブログで逐次見られるのは安心ですね。一歩一歩出来上がるのが興味津々です。
(※エコリフォームでは工事中の進捗状況をお客様ブログで報告しています。)
<K様より>
外壁の下地として構造用合板を全面に張っていきます。
2階の天井も吹き抜けにするため、梁を新しく交換しています。
外壁下地の上に、透湿性のある防水シートを張ります。
屋根と外壁のつなぎ目には通気用のすき間を確保しておきます。
壁の中にも通気孔
外壁を取りつける下地となる「胴縁」と呼ばれる木材に、空気が通る穴をあけています。壁の中の湿気は下から上に上っていき、屋根の中を通って外に排出されます。
K様には工事中も定期的に現場にお越しくださり、進捗を実際にご覧になりながら打ち合わせを行いました。
壁の中に断熱材のパーフェクトバリアを入れます。
2階天井の梁・下地が組みあがりました。
屋根の下地と天井の下地の間にセルローズファイバーを吹き込みます。
防音効果もある断熱材
K様邸は1階の天井高を高くするため、1階の天井裏が無く、すぐ2階の床になっています。1階に2階の音を響きにくくするために、2階の床にも防音効果のあるセルローズファイバーを吹き込んでいます。
毎日工事が進展してお忙しい中いろいろお知らせしてもらい大変参考になります。完成すると見えなくなる部分が見えて安心できます。引き続きよろしくお願いします。
<K様より>
断熱材を施工した上からボードを張っていきます。
新しく架け替えた階段が出来上がりました。
2階の収納は階段の傾斜に合わせて段差をつけています。
階段下のスペースはかなり収納できそうですね!2階のクローゼットなども、極狭空間を最大限生かしてもらっているのが分かります。本当に上手く考えていただき、母も随分と感心していました。
<K様より>
キッチンの換気扇を取り付けています。
あらわしになる梁にオイルを塗装します。塗装後は木目がはっきりと出て雰囲気が変わりますね。
外壁は黒のガルバリウムでシャープな印象になります。
屋根には雨どいを取り付けました。
足場を外し、2階のベランダを取り付けます。
無垢のフローリングにオイル塗装をして、完成です。
建築後50年経過した住宅は、そもそもの構造上の耐力が不足していた上に劣化も多数見られ、私が関わらせていただいた建物の中でもかなり難易度の高い建物でした。
使用されている躯体で現在の基準強度に合うものはほとんどありませんでしたが、あくまでもリフォームのため、すべてを壊さずに補強をかけていく方法をとりました。
土台から柱、桁に至るまですべて交換・補強し、構造材に耐えうる基礎も新規でやり直すこととしました。
また設計においても、階高と呼ばれる建物の基本モデュールが低いため、2階の梁や小屋組みなどをすべて化粧材とし、あらわして見せる方法に急遽変更しました。
解体直後は補強なしではいられないほど脆弱だった建物も、工事が進むにつれてどんどん丈夫になるのが分かりました。
施工責任者・一級建築士 塩谷敏雄
長い年月を経て弱ってしまった躯体部分は、新しい木材で補強・交換し、地震や雨風に負けない安心安全な家に!
内外装もすべて新しくして、リフォームでありながら新築同然の仕上がりです。
新たに生まれ変わったK様邸の完成の様子をご紹介します。
外観は全体を黒とシルバーで統一し、シャープな雰囲気になりました。
建物の形はほとんど変わりませんが、かなり印象が違いますね。
玄関扉はシンプルでカッコいいシルバーの引き戸です。軽い力で開け閉めできる引き戸は、ご高齢のお母様にも扱いやすいのでおすすめです。
1F
日当たり・風通しを計算した快適なお部屋
外観をモノトーンで統一したエントランスの中は、天然の無垢材をふんだんに使用してホッとできる空間に。
土間部分のオープンな棚は履物用として、室内側の扉付き収納はタオルや日用品ストックなどの収納にお使いいただけるように造作しました。
一番日当たりの良い場所にあった階段を移動して、明るく広々としたリビングになりました。
こちらはお母様の寝室にできるように設計しているので、足ざわりが柔らかい杉の無垢フローリングに。ベッドを置けるスペースと、衣類タンスを置けるスペースを確保しました。
窓からの光が階段の傾斜で遮られてしまっていました。
天井の梁をあらわしに
1階は天井が少し低めに作られていたので、梁を見せて天井高を高くしました。あらわしになった梁はデザインのアクセントにもなっています。
また、この梁を利用してカーテンレールを取り付ければ、リビングをお母様のお部屋として区切ることもできます。
キッチンはシンプルに。ホワイトのパネルは壁の色と溶け込んで、リビングから見えても圧迫感がありません。
電子レンジや小物を置く棚を造りつけました。
以前はキッチンがあった場所でした。
K様念願のお風呂を新設しました。
配色は外観と同じモノトーン調でシックな雰囲気に。効率よく風を取り込める押し出し式の窓を設置して、風通しよくしています。
トイレの床はコルクタイルを使用しています。コルクはもともと水に強い素材なので、水まわりの床にオススメです。
脱衣スペースは設けずに、使用時だけカーテンで仕切る形式としました。
位置を移動して新しく架け替えた階段は、幅を少し広げ、上り下りしやすくなりました。天然の杉材の木目が美しく、時間が経つにつれて味わいがでてきます。
階段下スペースは収納として活用します。格子が目隠しの役割を果たしています。
2F
風通しの良い洋室
2階は2部屋だったところを1部屋にして、明るく広々とした洋室になりました。こちらはK様の書斎兼寝室としてお使いになられます。
床材には木目がおとなしく、どんなインテリアにも合わせやすいカバ桜の無垢フローリングを採用しています。
リフォーム前は2部屋に分かれていました。
天井を吹き抜けにし、階段のところは手すり壁で上部を空けて、部屋全体に広がりを感じられるようにしました。四方に窓を設置したので、風通しもよく開放感のある空間です。
梁の架け替え
1階、2階ともに梁をあらわしにした天井なので、古い梁はほぼすべて新しい木材に交換しました。梁の交換は、既存の古い梁の下に新しい梁を取り付け、固定してから古い梁を取り外します。
梁には国産の無垢材を使用し、時間が経つごとに木目に味わいが出てきます。
お隣と近接しているベランダ側の窓は不透明のガラスにして、プライバシーを守りながら光を取り込みます。
ご両親様が建てられ、K様ご家族が大事にされてきた建物を、私共に託してお任せ下さり、ありがとうございました。
沢山のお打合せのお時間を頂きました事、現場や職人へのお気遣いを頂きました事、心から感謝致します。
『色の事や細かい事は、わからないから任せます!』と仰ってくださり嬉しかったです。
K様がご近所づきあいを大切にされているので、ご近隣の方にもよくして頂いて、工事がとてもしやすくて、助かりました。ありがとうございました。
おうちの事で何かお困りの事などございましたらいつでもお声かけ下さい。そして今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
コーディネーター 阿部容子
私共が工事を行うにあたって一番ありがたいのは、お客様が協力してくださることです。
K様は私たちが提案する方法や素材に真摯に耳を傾けてくださり、どんなことでも信用して任せてくださいました。
今までお住まいだった住宅が解体され裸同然になるのはとても忍びないことだったと思います。
一つ一つの工事の内容をご説明させていただくときも、「すべて塩谷さんを信用してお任せしていますから」と仰っていただきました。
とても大変な工事でしたが、完成した時のK様の喜ばれたお顔を拝見した時には本当にありがたいとつくづく思いました。
まさに再生といえるような仕事でしたが、私たちが最も得意とする仕事であり自慢できる住宅がまた一つ増えました。
これからも健やかに安心してお過ごしください。ありがとうございました。
施工責任者・一級建築士 塩谷敏雄
最初、近所の他の業者さんに相談したときには、「見積もりはあくまでも概算で、実際は工事してみないといくらかかるかわからない」と言われ、不安でした。
そんな中エコリフォームさんを見つけて相談したところ、その「工事してみないと分からない部分」にかかる費用も「予備費としてこれくらい見ておきましょう」と目安を伝えてくださったので、納得して計画を進められました。
実際に解体してみるとやはり構造に色々と弱いところが見つかり、追加の工事も発生しましたが、その都度丁寧に対応してくれて、相談にものってくださったので、安心してお任せすることができました。
最初に頂いたプラン通りのとてもいい家になり、毎日快適に暮らしています。エコリフォームさんにお願いして本当に良かったです!ありがとうございました。
<K様より>
リフォーム前と比べ、雰囲気がガラリと変わってとてもモダンなお住まいになりました。外観は黒とシルバーのシャープな佇まいですが、玄関を開けると無垢材のぬくもりでホッと安らぐ空間が広がっています。
約50年の月日の中で傷んでしまっていた箇所はすべて新しく交換し、耐震性も向上。7坪弱という限られた広さの中でも工夫を凝らして、K様とお母様それぞれが快適に過ごしていただける設備とスペースを確保しました。
思い入れのあるご実家でこの先も長く安心してお暮らしになられますように。
この度はリフォームのご依頼、誠にありがとうございました。
ご両親が建てた建物を、大切に思っていらっしゃったK様。
今回のリフォームでは設備等を一新し、お母様と一緒に安全で快適に暮らせる住まいを希望されており、私共のショールームにご来社下さいました。
プランニングの段階では、K様と何度もお打合せを重ね、限られた空間をできる限り有効活用し、広がりのある空間となるよう計画致しました
また、今回K様邸は4方向に窓が設置できる好条件だったので、風をキャッチできるよう窓の形にもこだわり、パッシブデザインを取り入れた計画をご提案しました。
内装は自然素材を沢山使いナチュラルな雰囲気に、外部はブラックの金属サイディングとシルバーのサッシで都会的なイメージとなっています。
コーディネーター 阿部容子